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ダイチロナ筋注

販売名
ダイチロナ筋注
薬価
1.5mL1瓶 0.00円
製造メーカー
第一三共

添付文書情報2024年05月改定(第4版)

商品情報

薬効分類名
ウイルスワクチン類
一般名
コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
接種不適当者予防接種を受けることが適当でない者
2.1. 明らかな発熱を呈している者。
2.2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。
2.3. 本剤の成分に対し、重度過敏症の既往歴のある者〔8.4、11.1.1参照〕。
2.4. 前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。
効能・効果
SARS-CoV-2による感染症の予防。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤の予防効果の持続期間は確立していない。
用法・用量
1回0.6mLを筋肉内に接種する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 接種対象者
接種対象者:12歳以上の者。
7.2. 接種時期
通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。
7.3. 接種回数
過去にSARS-CoV-2ワクチンの接種歴のない者には、およそ4週間の間隔をおいて2回目接種を行うことができる〔8.8参照〕。
7.4. 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる〔14.2.2参照〕。
肝機能障害を有する者
8.1. 本剤は「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
8.2. 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察によって健康状態を調べること〔9.1接種要注意者(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)の項参照〕。
8.3. 被接種者又はその保護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、けいれん等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
8.4. ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるため、接種前に過敏症の既往歴等に関する問診を十分に行い、接種後一定時間、被接種者の状態を観察することが望ましい。また、本剤接種後にショック、アナフィラキシーが認められた被接種者に対しては、以降の本剤の接種を行わないこと〔2.3、9.1.6、11.1.1参照〕。
8.5. ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後一定時間は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。
8.6. 心筋炎、心膜炎があらわれることがあるため、被接種者又はその保護者に対しては、心筋炎、心膜炎が疑われる症状(胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸等)が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること〔11.1.2、15.1.1、15.1.2参照〕。
8.7. コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン接種後に、ギラン・バレー症候群が報告されている。被接種者又はその保護者に対しては、ギラン・バレー症候群が疑われる症状(四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射の減弱ないし消失等)が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。
8.8. 本剤と他のSARS-CoV-2に対するワクチンの互換性に関するデータはない〔7.3参照〕。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること〔8.2参照〕。
9.1.1. 血小板減少症又は凝固障害を有する者、抗凝固療法施行中の者:本剤接種後に出血又は注射部位に内出血があらわれるおそれがある。
9.1.2. 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者:本剤に対する免疫応答が低下するおそれがある。
9.1.3. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者〔9.2腎機能障害を有する者、9.3肝機能障害を有する者の項参照〕。
9.1.4. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。
9.1.5. 過去にけいれんの既往のある者。
9.1.6. 本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある者〔8.4、11.1.1参照〕。
腎機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.3参照〕。
肝機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.3参照〕。
副作用
次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副反応11.1.1. ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)〔2.3、8.4、9.1.6参照〕。
11.1.2. 心筋炎(頻度不明)、心膜炎(頻度不明)〔8.6、15.1.1、15.1.2参照〕。
11.2. その他の副反応1). 局所症状(注射部位):(10%以上)*疼痛(92.1%)、*熱感(43.6%)、*腫脹、*紅斑、*そう痒感、*硬結、(注射部位)(1~10%未満)※遅発性反応(※遅発性紅斑、※遅発性腫脹、※遅発性そう痒感、※遅発性熱感、※遅発性硬結、※遅発性疼痛)[※:接種後7日目以降にあらわれることがある]、(注射部位)(1%未満)発疹、リンパ節腫脹。
2). 血液:(1~10%未満)リンパ節症、(1%未満)リンパ節痛、リンパ節炎。
3). 精神神経系:(10%以上)*頭痛(37.4%)、(1%未満)感覚鈍麻、傾眠。
4). 消化器:(1%未満)嘔吐・嘔気、下痢。
5). 皮膚:(1~10%未満)*発疹、(1%未満)皮膚そう痒症。
6). 筋・骨格系:(10%以上)*筋肉痛、(1%未満)関節痛、背部痛。
7). その他:(10%以上)*倦怠感(55.2%)、*発熱(35.0%)、(1~10%未満)腋窩痛、(1%未満)悪寒。
*)臨床試験において電子日誌により収集した副反応を含む発現頻度。
高齢者
接種に当たっては、問診等を慎重に行い、被接種者の健康状態を十分に観察すること(一般に、生理機能が低下している)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中への移行は不明である)。
小児等
12歳未満を対象とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意14.1.1. 冷蔵庫から取り出し常温になってから使用すること(冷蔵庫から取り出してから12時間以内に使用すること)。なお、1回に限り再度冷蔵庫に戻し最大で24時間保存することができるが、使用時には冷蔵庫から取り出し常温になってから直ちに使用すること。使用するまで室内照明による曝露を最小限に抑えること(直射日光及び紫外線が当たらないようにすること)。
14.1.2. 本剤1バイアルには2回接種分(1回0.6mL)が含まれる。
14.1.3. 使用前に、白色の均一な液になるまでゆっくり転倒混和すること(振り混ぜないこと)。転倒混和後に、変色、異物その他の異常がないことを目視により確認すること(異常を認めたものは使用しないこと)。
14.1.4. 吸引の際には容器の栓及びその周囲をアルコールで消毒すること。また、注射針をさし込み、所要量を吸引すること。この操作に当たっては、雑菌が混入しないよう注意すること。
14.1.5. 栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用しないこと。
14.1.6. 保存剤を含まないため、一度針を刺したバイアルは2~8℃で保存し、24時間以内に使用すること。使用時には冷蔵庫から取り出し常温になってから直ちに使用すること。
14.2. 薬剤接種時の注意14.2.1. 接種用器具は、ガンマ線等により滅菌されたディスポーザブル品を用い、被接種者ごとに取り換えること。
14.2.2. 本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと〔7.4参照〕。
14.2.3. 通常、三角筋に筋肉内接種すること。静脈内、皮内、皮下への接種は行わないこと。
14.2.4. 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめること。
14.2.5. 組織・神経等への影響を避けるため次の点に注意すること。
・ 針長は筋肉内接種に足る長さで、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を決定すること。
・ 神経走行部位を避けること。
・ 注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみられた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
20.1. 本剤は激しく振とうしないこと。
20.2. 本剤は凍結を避け、凍結した場合は使用しないこと。
20.3. 外箱開封後は遮光して保存すること。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 海外において、コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン接種後に心筋炎、心膜炎が報告されている(過去にSARS-CoV-2ワクチンの接種歴のない者に対する2回目までの接種において報告された症例の多くは若年男性であり、特に2回目接種後数日以内に発現しており、また、大多数の症例で、入院による安静臥床により症状が改善している)〔8.6、11.1.2参照〕。
15.1.2. コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチンの国内副反応疑い報告における心筋炎、心膜炎の報告率と、国内の医療情報データベースを用いて算出した一般集団から推測される心筋炎、心膜炎の発現率とを比較したところ、過去にSARS-CoV-2ワクチンの接種歴のない者に対する2回接種後の若年男性で頻度が高いことが示唆された〔8.6、11.1.2参照〕。
15.1.3. 海外において、皮膚充填剤との関連性は不明であるが、皮膚充填剤注入歴のある被接種者において、コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン接種後に、皮膚充填剤注入部位周辺の腫脹(特に顔面腫脹)が報告されている。
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17.1 有効性及び安全性に関する試験
本項での「初回免疫」とは、過去にSARS‐CoV‐2ワクチンの接種歴のない者を対象にコミナティ筋注を3週又はスパイクバックス筋注を4週間隔で2回接種すること、「追加免疫」とは、初回免疫完了者を対象に3回目以降のコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)RNAワクチンを追加接種することである。
17.1.1 国内第I/II/III相試験(追加免疫)(参考:ダイチロナ筋注(1価:起源株))
トジナメランを有効成分として含むコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)RNAワクチンであるコミナティ筋注(1価:起源株)(以下、コミナティ(1価:起源株))又はエラソメランを有効成分として含むコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)RNAワクチンであるスパイクバックス筋注(1価:起源株)(以下、スパイクバックス(1価:起源株))の初回免疫を完了後6ヵ月以上経過した18歳以上の成人及び高齢者を対象に、コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者にはウフレンメランを有効成分として60μg含むコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)RNAワクチンであるダイチロナ筋注(1価:起源株)(以下、ダイチロナ(1価:起源株))又はコミナティ(1価:起源株)(トジナメランとして30μg)、スパイクバックス(1価:起源株)初回免疫完了者にはダイチロナ(1価:起源株)(ウフレンメランとして60μg)又はスパイクバックス(1価:起源株)(エラソメランとして50μg)を追加接種したときの免疫原性及び安全性を検討した。コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者209例(ダイチロナ(1価:起源株)群:140例、コミナティ(1価:起源株)群:69例)及びスパイクバックス(1価:起源株)初回免疫完了者212例(ダイチロナ(1価:起源株)群:142例、スパイクバックス(1価:起源株)群:70例)を対象としてSARS‐CoV‐2(起源株)血清中和抗体価を評価した結果、追加接種4週間後のGMFR比の両側97.5%信頼区間の下限がいずれも非劣性マージンを上回り、ダイチロナ(1価:起源株)のコミナティ(1価:起源株)及びスパイクバックス(1価:起源株)に対する非劣性が検証された。
コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者にダイチロナ(1価:起源株)又はコミナティ(1価:起源株)を追加接種したときのSARS‐CoV‐2(起源株)血清中和抗体価及び中和抗体応答率
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スパイクバックス(1価:起源株)初回免疫完了者にダイチロナ(1価:起源株)又はスパイクバックス(1価:起源株)を追加接種したときのSARS‐CoV‐2(起源株)血清中和抗体価及び中和抗体応答率
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安全性は、18歳以上の成人及び高齢者4,743例(コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者2,433例[ダイチロナ(1価:起源株)群:1,604例、コミナティ(1価:起源株)群:829例]及びスパイクバックス(1価:起源株)初回免疫完了者2,310例[ダイチロナ(1価:起源株)群:1,525例、スパイクバックス(1価:起源株)群:785例])を対象に、治験薬を追加接種後28日間に発現した副反応を電子日誌又は問診等で収集し評価した。ダイチロナ(1価:起源株)群全体で20%以上の発現割合の副反応の発現状況(事象全体及び重度)は次のとおりであった。ダイチロナ(1価:起源株)群でみられた注射部位紅斑を除く事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は2~4日(中央値)であった。注射部位紅斑は接種3日目(中央値)に発現し、持続期間は4日(中央値)であった。
コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者にダイチロナ(1価:起源株)又はコミナティ(1価:起源株)を追加接種したときの主な副反応の発現状況
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スパイクバックス(1価:起源株)初回免疫完了者にダイチロナ(1価:起源株)又はスパイクバックス(1価:起源株)を追加接種したときの主な副反応の発現状況
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17.1.2 国内第III相試験(追加免疫)(参考:2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)
コミナティ(1価:起源株)の初回免疫及びトジナメラン及びファムトジナメランを有効成分として含むコミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)(以下、コミナティ(2価:起源株/BA.4-5))の追加免疫を完了後3ヵ月以上経過した12歳以上の者、及びコミナティ(1価:起源株)の初回免疫及び追加免疫後にコミナティ(2価:起源株/BA.4-5)の追加免疫を完了後3ヵ月以上経過した12歳以上の者を対象に、ウフレンメラン及びテグレンメランを有効成分として含むコロナウイルス(SARS‐CoV‐2)RNAワクチン(未承認)(以下、ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5))(ウフレンメラン及びテグレンメランとして計60μg)又はコミナティ(2価:起源株/BA.4-5)(トジナメラン及びファムトジナメランとして計30μg)を追加接種したときの免疫原性及び安全性を検討した。ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5)の追加接種を受けた被験者348例及びコミナティ(2価:起源株/BA.4-5)の追加接種を受けた被験者350例を対象としてSARS‐CoV‐2(オミクロン株BA.5系統)血清中和抗体価を評価した結果、追加接種4週間後のGMT比及び中和抗体応答率の差の両側95%信頼区間の下限がいずれも非劣性マージンを上回り、ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5)のコミナティ(2価:起源株/BA.4-5)に対する非劣性が検証された。
SARS‐CoV‐2(オミクロン株BA.5系統)血清中和抗体価及び中和抗体応答率
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安全性は、12歳以上の701例(ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5)群:349例、コミナティ(2価:起源株/BA.4-5)群:352例)を対象に、治験薬を追加接種後28日間に発現した副反応を電子日誌又は問診等で収集し評価した。ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5)群での主な副反応の発現状況(事象全体及び重度)は次のとおりであった。ダイチロナ(2価:起源株/BA.4-5)群でみられた注射部位紅斑を除く事象は接種翌日(中央値)に発現し、持続期間は1~2日(中央値)であった。注射部位紅斑は接種3日目(中央値)に発現し、持続期間は2日(中央値)であった。
主な副反応の発現状況
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18.1 作用機序
本剤は脂質ナノ粒子に封入されたヌクレオシド修飾mRNAを含有する。mRNAは脂質ナノ粒子により宿主細胞に送達され、mRNAにコードされるSARS‐CoV‐2のスパイクタンパク質の受容体結合ドメインが一過性に発現する。発現した受容体結合ドメインタンパク質が免疫細胞により外来抗原として認識され、これに対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS‐CoV‐2による感染症の予防に寄与すると考えられる。
18.2 変異株に対する中和抗体産生能
1価(起源株)製剤を2週間隔で2回投与し、その2週後に1価(オミクロン株XBB.1.5)製剤を1回投与したマウスにおいて、最終投与の2週後にオミクロン株(XBB.1.5)に対する中和抗体の産生が認められた。

製造販売会社
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