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アレックスビー筋注用

販売名
アレックスビー筋注用
薬価
120μg1瓶(溶解液付) 0.00円
製造メーカー
GSK

添付文書情報2023年09月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
ウイルスワクチン類
一般名
組換えRSウイルスワクチン
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
接種不適当者予防接種を受けることが適当でない者
2.1. 明らかな発熱を呈している者。
2.2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。
2.3. 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者。
2.4. 前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。
効能・効果
RSウイルスによる感染症の予防。
用法・用量
抗原製剤を専用溶解用液全量で溶解し、60歳以上の者に1回0.5mLを筋肉内に接種する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤の効果の持続性に関するデータは得られていない。
7.2. 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる〔14.2.1参照〕。
肝機能障害を有する者
8.1. 本剤は、「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用すること。
8.2. 被接種者について、接種前に必ず問診、検温及び診察(視診、聴診等)によって健康状態を調べること。
8.3. 被接種者又は介護者に、接種当日は過激な運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の健康監視に留意し、局所の異常反応や体調の変化、さらに高熱、痙攣等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせること。
8.4. ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
9.1.1. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する者〔9.2腎機能障害を有する者、9.3肝機能障害を有する者の項参照〕。
9.1.2. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。
9.1.3. 本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある者。
9.1.4. 過去に痙攣の既往のある者。
9.1.5. 血小板減少症や凝固障害を有する者、抗凝固療法施行中の者:筋肉内注射部位の出血のおそれがある。
9.1.6. 過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者:免疫抑制治療中の被接種者又は免疫不全の被接種者は、本剤に対する免疫応答が低下するおそれがある。
腎機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.1参照〕。
肝機能障害を有する者:接種要注意者である〔9.1.1参照〕。
副作用
次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副反応ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):アナフィラキシー反応を含む過敏症状があらわれることがある。
11.2. その他の副反応1). 過敏症:(1%未満)過敏症反応(発疹等)。
2). 呼吸器:(1%未満)鼻漏。
3). 投与部位(注射部位):(10%以上)疼痛、(1~10%未満)紅斑、腫脹、(1%未満)そう痒感。
4). 消化器:(1%未満)悪心、腹痛。
5). 精神神経系:(10%以上)頭痛。
6). 筋・骨格系:(10%以上)筋肉痛、関節痛。
7). 血液:(1%未満)リンパ節症。
8). その他:(10%以上)疲労、(1~10%未満)発熱、(1%未満)疼痛、倦怠感、悪寒。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意14.1.1. 本剤は必ず接種前に調製すること。
14.1.2. 抗原製剤のバイアル内に専用溶解用液を全量注入した後、抗原製剤のバイアルを泡立てないように優しく振り混ぜ、完全に溶解すること。
14.1.3. 調製後はすぐに使用すること(すぐ使用できない場合は、2~25℃で保管し、4時間以上経過したものは破棄すること)。
14.2. 薬剤接種時の注意14.2.1. 接種時(1). 注射針及びシリンジは被接種者毎に取り換えること。
(2). 使用前には異常な混濁、着色、異物の混入その他の異常がないかを確認し、異常を認めたものは使用しないこと。
(3). 本剤を他のワクチンと混合して接種しないこと〔7.2参照〕。
14.2.2. 接種部位(1). 本剤は筋肉内注射のみに使用し、皮下注射、静脈内注射又は皮内注射はしないこと。
(2). 接種部位は、通常、上腕三角筋部とすること。
(3). 接種部位はアルコールで消毒し、同一部位に反復して接種することは避けること。
(4). 筋肉内注射に当たっては、組織・神経等への影響を避けるため次の点に注意すること。
・ 針長は筋肉内注射に足る長さで、神経、血管、骨等の筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適切な針長を決定すること。
・ 神経走行部位を避けること。
・ 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
20.1. 外箱開封後は、遮光して保存すること。
20.2. 誤って凍結させたものは、品質が変化しているおそれがあるので、使用しないこと。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報本剤の60歳未満に対する接種は適応外であるため妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対する接種は想定されないが、本剤と同じ有効成分を含むワクチン(アジュバント無添加)の妊婦<適応外>を対象とした臨床試験において、プラセボ群に比べて早産増加が認められている。
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17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国際共同第III相試験(RSV OA=ADJ‐006試験)
60歳以上の者(24966例、日本人1038例を含む)を対象に観察者盲検プラセボ対照試験を実施し、本剤を筋肉内接種した際の有効性及び安全性を評価した。本試験の主要解析結果である本剤又はプラセボを1回接種後、最初のRSVシーズン終了時の中間解析結果は表1のとおりであり、RSウイルス感染による下気道疾患注1)に対する本剤の有効性が検証された。日本人集団でRSウイルス感染による下気道疾患の発現はみられなかった。
本剤接種後4日間(接種当日も含む)の日誌による安全性調査を行った879例における、接種部位の副反応発現頻度は62.2%(547/879例)であり、疼痛60.9%(535/879例)、紅斑7.5%(66/879例)、腫脹5.5%(48/879例)であった。また、全身性の副反応発現頻度は49.4%(434/879例)であり、主なものは、疲労33.6%(295/879例)、筋肉痛28.9%(254/879例)、頭痛27.2%(239/879例)であった。
注1)下気道疾患は、少なくとも1つの下気道徴候を含む2つ以上の下気道症状/徴候が24時間以上持続すること、又は3つ以上の下気道症状が24時間以上持続することと定義
下気道症状:喀痰の新規発現又は増加、咳嗽の新規発現又は増加、呼吸困難(息切れ)の新規発現又は増加
下気道徴候:喘鳴の新規発現又は増加、断続性ラ音/いびき音の新規発現又は増加、呼吸数20回/分以上、酸素飽和度の低値又は低下(酸素飽和度が95%未満又はベースライン値が95%未満の場合は90%以下)、酸素補給の必要性があること
表1 RSウイルス感染による下気道疾患に対する有効性(中間解析(主要解析)、データカットオフ2022年4月11日)注1)
→図表を見る(PDF)

18.1 作用機序
本剤に含まれるRSウイルスPreF3抗原(RSVPreF3)は、RSウイルスの表面糖タンパク質の一つであるFタンパク質の膜融合前型立体構造を保持する融合タンパク質抗原であり、アジュバントであるAS01Eとともに接種することで、RSウイルスサブタイプA及びB中和抗体応答、並びにRSVPreF3特異的CD4陽性T細胞応答を誘導する。これらの抗原特異的な液性及び細胞性免疫応答の誘導がRSウイルスのサブタイプA及びBの感染による下気道疾患の予防に寄与すると考えられる。

製造販売会社
GSK
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