D-ソルビトール経口液75%「コーワ」
添付文書情報2023年11月改定(第1版)
商品情報
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- 効能・効果
- 1). 消化管のX線造影の迅速化。
2). 消化管のX線造影時の便秘の防止。
3). 経口的栄養補給。
- 用法・用量
- 〈消化管のX線造影の迅速化、消化管のX線造影時の便秘の防止〉
X線造影剤に添加して経口投与する。添加量はX線造影剤中の硫酸バリウム100gに対してD-ソルビトールとして10~20g(13~27mL)とする。
〈経口的栄養補給〉
必要量を経口投与する。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 腸穿孔、腸潰瘍、腸壊死(いずれも頻度不明):ポリスチレンスルホン酸ナトリウムのソルビトール懸濁液を経口投与し、小腸穿孔、腸粘膜壊死、大腸潰瘍、結腸壊死等を起こした症例が報告されているので、激しい腹痛又は激しい下痢、嘔吐等があらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
消化器:(頻度不明)腹痛、下痢、腹部膨満、放屁[大量投与によりあらわれることがある]。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤投与時の注意動物実験(ラット)で、ソルビトールの注腸投与により腸壁壊死を起こすことが報告されている。また、外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し、結腸壊死を起こした症例が報告されているので、本剤を注腸しないこと。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報ポリスチレンスルホン酸カルシウムのソルビトール懸濁液を経口投与し、結腸狭窄、結腸潰瘍等を起こした症例が報告されている。
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人6例、糖尿病軽症患者8例に一夜絶食後(健康成人2例は食後3時間後)それぞれソルビトール35gを単回経口投与したとき、ソルビトールの血中濃度は2~3mg/dL以下で測定困難であった(外国人データ)。
16.5 排泄
健康成人6例、糖尿病軽症患者8例に一夜絶食後(健康成人2例は食後3時間後)それぞれソルビトール35gを単回経口投与したとき、投与後24時間の尿中排泄率は投与量の3%以下であり、投与後72時間の糞中排泄率は抗生物質で消化器内を殺菌した群で10%以下、抗生物質非投与群では全く検出されなかった(外国人データ)。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈消化管のX線造影の迅速化、消化管のX線造影時の便秘の防止〉
17.1.1 国内臨床試験
便通異常・腹痛を訴える胃腸疾患患者70例に硫酸バリウム150gにソルビトールを10、15及び20%の割合で配合したバリウム造影剤を経口投与したソルビトール添加群と、健康成人10例にソルビトール無添加のバリウム造影剤を経口投与した無添加群間で、造影剤の胃腸管内通過時間を比較した。X線造影法による観察によれば、ソルビトール添加群は無添加群に比し、全胃腸管内の通過時間が30分~2時間短く、ソルビトール15%添加群では、少なくとも4時間以内に全域の動態観察が可能であった。また投与6時間以内に排便が認められたのは、20%添加群で26.7%、15%添加群で16.7%であり、10%添加群及び無添加群では認められなかった。
18.1 作用機序
ソルビトールの小腸からの吸収は緩徐なため、大量に投与すると吸収されずに浸透圧による緩下作用を示す。吸収されたソルビトールは肝臓でフルクトースを経てエネルギー源として利用されると考えられる。
18.2 緩下作用
軟便あるいは水様便を起こす最小投与量を緩下作用の閾値とし、ソルビトール・シロップ、ソルビトール(結晶)について、健康人12例を対象として、閾値を求めた。その結果、ソルビトール・シロップは20~30g、結晶ソルビトールは約50gの経口投与で対象の大多数に緩下作用がみられた(外国人データ)。
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- 分割:
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- 製造販売会社
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