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アンペック坐剤30mg

販売名
アンペック坐剤30mg
薬価
30mg1個 866.30円
製造メーカー
大日本住友製薬

添付文書情報2020年02月改定(第9版)

商品情報

薬効分類名
モルヒネ系製剤
一般名
モルヒネ塩酸塩水和物坐剤
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
1.重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する]。
2.気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる]。
3.重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある]。
4.慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する]。
5.痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄刺激効果が現れる]。
6.急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する]。
7.本剤の成分及びアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者。
8.ナルメフェン塩酸塩水和物投与中又はナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内の患者。
効能・効果
激しい疼痛を伴う各種癌における鎮痛。
用法・用量
モルヒネ塩酸塩水和物として1日20~120mgを2~4回に分割し直腸内に投与する。なお、初めてモルヒネ製剤として本剤を投与する場合は、1回10mgより開始することが望ましい。症状により投与量、投与回数を適宜増減する。
慎重投与
1.心機能障害のある患者[循環不全を増強する恐れがある]。
2.呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。
3.肝機能障害・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。
4.脳器質的障害のある患者[呼吸抑制や頭蓋内圧上昇を起こす恐れがある]。
5.ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強する恐れがある]。
6.代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こす恐れがある]。
7.甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者[呼吸抑制や昏睡を起こす恐れがある]。
8.副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
9.薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい]。
10.高齢者。
11.新生児、乳児。
12.衰弱者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
13.前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者[排尿障害を増悪することがある]。
14.器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者[消化管運動を抑制する]。
15.痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発する恐れがある]。
16.胆嚢障害及び胆石のある患者[胆道痙攣を起こすことがある]。
17.重篤な炎症性腸疾患のある患者[連用した場合、巨大結腸症を起こす恐れがある]。
18.ジドブジン投与中(アジドチミジン投与中)の患者。
重要な基本的注意
1.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。
2.眠気、眩暈が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
3.本剤を増量する場合には、予想される副作用(便秘、嘔気、眠気等)に対する対策をあらかじめ考慮するなど副作用に十分注意する。
相互作用
1.併用禁忌:ナルメフェン塩酸塩水和物<セリンクロ>[本剤の離脱症状<又はその悪化>が起こる恐れがあり、また、本剤の効果が減弱する恐れがある(緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に本剤の用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察し、手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にはナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断する)(μ-受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。
2.併用注意:1).中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等)、吸入麻酔剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、三環系抗うつ剤、β-遮断剤、アルコール[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある(相加的に中枢神経抑制作用が増強する)]。
2).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用を増強させることがある(機序は不明である)]。
3).抗コリン作用を有する薬剤[麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こる恐れがある(相加的に抗コリン作用が増強する)]。
4).ジドブジン(アジドチミジン)[ジドブジンの副作用<骨髄抑制等>を増強させる恐れがある(本剤はジドブジンのグルクロン酸抱合を競合的に阻害し、クリアランスを低下させる)]。
5).ブプレノルフィン[ブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)において、本剤の作用に拮抗するとの報告がある(ブプレノルフィンは解離の遅い部分的μ-受容体作動薬で、モルヒネの投与前にブプレノルフィンを投与すると、その治療効果を減弱させる)]。
6).水溶性基剤を用いた非ステロイド性消炎鎮痛剤の坐剤(インドメタシン坐剤<水溶性基剤>等)[インドメタシン坐剤(水溶性基剤)との併用で、基剤の影響により本剤の吸収が低下するとの報告がある(直腸内の水分が水溶性基剤の溶解に消費されるため、モルヒネの溶解が不十分になると考えられている)]。
7).油脂性基剤を用いた非ステロイド性消炎鎮痛剤の坐剤(ジクロフェナク坐剤等)[ジクロフェナク坐剤との併用で、主薬の影響により本剤の吸収が上昇するとの報告がある(非ステロイド性消炎鎮痛剤が直腸粘膜の透過性を亢進することによると考えられている)]。
副作用
承認までの臨床試験268例及び使用成績調査・特別調査1,254例の合計1,522例中447例(29.4%)に副作用がみられ、主なものは悪心・嘔吐(16.8%)、便秘(12.7%)、眠気(8.7%)等であった(剤型追加承認時)。
重大な副作用
1.重大な副作用
1).依存性(0.2%):連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、譫妄、振戦、全身筋肉痛・全身関節痛、呼吸促迫等の退薬症候が現れることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行う。
2).呼吸抑制(0.8%):呼吸抑制が現れることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)。
3).錯乱(0.2%)、譫妄(0.1%未満):錯乱、譫妄が現れることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
4).無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫(いずれも0.1%未満):無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫が現れるとの報告がある。
5).麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸(いずれも0.1%未満):炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸が現れるとの報告がある。
2.その他の副作用
1).循環器:(5%未満)血圧変動、(頻度不明)不整脈、顔面潮紅。
2).精神神経系:(5%以上)眠気、(5%未満)眩暈、不安、不穏、意識障害、幻覚、発汗、不眠、(頻度不明)興奮、視調節障害。
3).消化器:(5%以上)悪心・嘔吐、便秘、(5%未満)食欲不振、腹部膨満、直腸粘膜刺激(肛門痛、直腸粘膜糜爛等)、口渇。
4).過敏症:(5%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹[このような症状が現れた場合には、投与を中止する]。
5).血液:(5%未満)白血球減少、血小板増多、血小板減少。
6).肝臓:(5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇。
7).腎臓:(5%未満)尿蛋白。
8).その他:(5%未満)排尿障害、全身倦怠感、(頻度不明)頭蓋内圧亢進。
高齢者への投与
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する[一般に高齢者では生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い]。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(マウス、ラット)で胎仔奇形(胎仔脳脱、胎仔軸骨格癒合)が報告されている]。
2.分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)が現れることがある。
3.分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制が現れることがある。
4.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行することがある]。
小児等への投与
新生児、乳児には、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する[呼吸抑制の感受性が高い]。
適用上の注意
1.投与経路:直腸内投与による外用にのみ使用する。
2.投与時期:できるだけ排便後に投与する。
3.患者等に対する指導:1).本剤の投与にあたっては、具体的な使用方法、使用時の注意点、保管方法等を十分に説明し、本剤の目的以外への使用あるいは他人への譲渡をしないよう指導するとともに、本剤を子供の手の届かないところに保管するよう指導する。
2).本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返却するなどの処置について適切に指導する。

1.血漿中濃度
→図表を見る(PDF)

2.主な代謝産物及び代謝経路
モルヒネは肝臓で3位又は6位の水酸基がグルクロン酸抱合を受け、モルヒネ‐3‐グルクロニド(活性なし)又はモルヒネ‐6‐グルクロニド(活性あり)になる。

単盲検交叉比較試験(対照薬:モルヒネ硫酸塩徐放錠)を含む総計241例についての臨床成績は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)

〔本剤を28日間以上(最長102日間)直腸内投与された36例についての疼痛のコントロール状態〕
→図表を見る(PDF)

鎮痛作用について、ラットのtail pressure法及び酢酸writhing法を用いて直腸内投与と経口投与で検討した結果、モルヒネ塩酸塩水和物の直腸内投与は経口投与と比べ同等ないしそれ以上の効力を示した。
→図表を見る(PDF)

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