コデインリン酸塩錠20mg「第一三共」
販売名
コデインリン酸塩錠20mg「第一三共」
識別コード
SANKYO 815
薬価
20mg1錠 77.00円
製造メーカー
第一三共プロファーマ
添付文書情報2022年12月改定(第3版)
商品情報
薬効分類名
コデイン系製剤
一般名
コデインリン酸塩錠
規制区分
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 禁忌
- 2.1. 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する]。
2.2. 12歳未満の小児〔9.7.1参照〕。
2.3. 扁桃摘除術後の18歳未満又はアデノイド切除術後の18歳未満の鎮痛目的で使用する患者[重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある]。
2.4. 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる]。
2.5. 重篤な肝機能障害のある患者〔9.3.1参照〕。
2.6. 慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する]。
2.7. 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄刺激効果があらわれる]。
2.8. 急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する]。
2.9. アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者。
2.10. 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある]。
- 効能・効果
- 1). 各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静。
2). 疼痛時における鎮痛。
3). 激しい下痢症状の改善。
- 用法・用量
- 通常、成人には、コデインリン酸塩水和物として、1回20mg、1日60mgを経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 肝機能障害患者
- 8.1. 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 眠気、めまいが起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.1.1. 細菌性下痢のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(治療期間の延長をきたすおそれがある)。
9.1.2. 18歳未満の肥満、18歳未満の閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は18歳未満の重篤な肺疾患を有する患者:投与しないこと(重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある)。
9.1.3. 心機能障害のある患者:循環不全を増強するおそれがある。
9.1.4. 呼吸機能障害のある患者:呼吸抑制を増強するおそれがある。
9.1.5. 脳器質的障害のある患者:呼吸抑制や頭蓋内圧上昇を起こすおそれがある。
9.1.6. ショック状態にある患者:循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。
9.1.7. 代謝性アシドーシスのある患者:呼吸抑制を起こすおそれがある。
9.1.8. 甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者:呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。
9.1.9. 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。
9.1.10. 薬物依存の既往歴のある患者:依存性を生じやすい。
9.1.11. 衰弱者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。
9.1.12. 前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者:排尿障害を増悪することがある。
9.1.13. 器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者:消化管運動を抑制する。
9.1.14. 痙攣の既往歴のある患者:痙攣を誘発するおそれがある。
9.1.15. 胆嚢障害及び胆石のある患者:胆道痙攣を起こすことがある。
9.1.16. 重篤な炎症性腸疾患のある患者:連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。
腎機能障害患者:排泄が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:投与しないこと(昏睡に陥ることがある)〔2.5参照〕。
9.3.2. 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>患者:代謝が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。
- 相互作用
- 本剤は、主として肝代謝酵素UGT2B7、UGT2B4及び一部CYP3A4、CYP2D6で代謝される。
10.2. 併用注意:1). 中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等)、吸入麻酔剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、三環系抗うつ剤、β-遮断剤、アルコール[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある(相加的に中枢神経抑制作用が増強される)]。
2). クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがある(機序は不明である)]。
3). 抗コリン作動性薬剤[麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれがある(相加的に抗コリン作用が増強される)]。
4). ナルメフェン塩酸塩水和物[本剤の効果が減弱するおそれがある(μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 依存性(頻度不明):連用により生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身筋肉痛・全身関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用
量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと〔8.1参照〕。
11.1.2. 呼吸抑制(頻度不明):息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)。
11.1.3. 錯乱、せん妄(頻度不明)。
11.1.4. 無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫(頻度不明)。
11.1.5. 麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸(頻度不明):炎症性腸疾患の患者に投与した場合にあらわれるとの報告がある。
- 11.2. その他の副作用
1). 循環器:(頻度不明)不整脈、血圧変動、顔面潮紅。
2). 精神神経系:(頻度不明)眠気、めまい、視調節障害、発汗。
3). 消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐、便秘。
4). 過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感。
5). その他:(頻度不明)排尿障害。
- 高齢者
- 低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(一般に生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス)で催奇形作用が報告されている)。
分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)があらわれることがある。
分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制があらわれるとの報告がある。
本剤投与中は授乳を避けさせること(母乳への移行により、乳児でモルヒネ中毒(傾眠、哺乳困難、呼吸困難等)が生じたとの報告がある)。授乳中でCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、母乳中のモルヒネ濃度が高くなるおそれがある。
- 小児等
- 9.7.1. 12歳未満の小児:投与しないこと(呼吸抑制の感受性が高い、海外において、死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告がある)〔2.2参照〕。
9.7.2. 肥満を有する小児、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を有する小児又は重篤な肺疾患を有する小児:投与しないこと(重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがある)。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. 本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返却するなどの処置について適切に指導すること。
14.1.2. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
PTPシートから取り出し後又は瓶開封後は湿気を避けて保存すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では、本剤の活性代謝産物であるモルヒネの血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。
-
-
18.1 作用機序
投与されたコデインの5~15%が肝薬物代謝酵素CYP2D6によりO‐脱メチル化を受けてモルヒネに代謝変換され鎮痛作用を示す。また、モルヒネと同様に、咳中枢に作用して咳反射を抑制する。鎮痛効果はモルヒネの1/6、精神機能鎮静作用は1/4、睡眠作用も1/4、鎮咳効果は1/8~1/9とされている。
- 一包可:条件付可
PTPシートから取り出し後又は瓶開封後は湿気を避けて保存する。
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
PTPシートから取り出し後又は瓶開封後は湿気を避けて保存する。
- 製造販売会社
- 第一三共プロファーマ
- 販売会社
- 第一三共
おくすりのQ&A
解決済回答5
保険審査の内容で恐縮ですが、先日の業界紙において、「社会保険診療報酬支払基金は31日、高血圧症に対して初回から第一選択薬として「配合剤」を投与することは、...
受付中回答1
Cost of Concerta (methylphenidate)?
I am curious to find the cost of a month's supply of methylphenidate for ADHD...
受付中回答4
解決済回答1
初めて質問させていただきます
自分、薬学生で今実習中なのですが、その一貫で今月より始まった選定療養について詳しく調べているところです。...
わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!
このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。