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静注用マグネゾール20mL

販売名
静注用マグネゾール20mL
薬価
20mL1管 395.00円
製造メーカー
あすか製薬

添付文書情報2023年05月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
マグネシウム塩製剤
一般名
硫酸マグネシウム水和物・ブドウ糖注射液
警告
1.1. 本剤の投与により高マグネシウム血症が起こり、マグネシウム中毒(血圧低下、中枢神経抑制、心機能抑制、呼吸麻痺等)が惹起されることがあるため、投与中は、慎重な観察(膝蓋腱反射、呼吸数の変動の確認あるいは血中マグネシウム濃度の測定等)を行うこと〔8.1、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1参照〕。
1.2. 本剤を投与する場合には、出産にあたって新生児に対する気管内挿管を含む必要十分な蘇生を実施できる体制等、新生児及び母体を含めた適切な周産期管理が可能な体制を確保すること〔8.2、9.5.1参照〕。
禁忌
2.1. 重症筋無力症の患者[アセチルコリン放出抑制による骨格筋弛緩をおこすおそれがある]。
2.2. 心ブロックの既往歴のある患者[洞房結節インパルス生成速度の遅延と伝導時間の持続を助長するおそれがある]〔9.1.7参照〕。
2.3. 低張性脱水症の患者[低張性脱水症が悪化するおそれがある]。
効能・効果
重症妊娠高血圧症候群における子癇の発症抑制及び治療。
用法・用量
初回量として、40mL(硫酸マグネシウム水和物として4g)を20分以上かけて静脈内投与した後、毎時10mL(1g)より持続静脈内投与を行う。症状に応じて毎時5mL(0.5g)ずつ増量し、最大投与量は毎時20mL(2g)までとする。本剤は初回量投与の場合を除いて、持続注入ポンプを用いて投与すること。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤の投与は48時間を原則とし、継続して投与する場合は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限って投与することとし、漫然とした投与は行わないこと。
腎機能障害患者
8.1. 本剤の投与前、投与中及び増量時は、慎重な観察(膝蓋腱反射、呼吸数の変動の確認、尿量の測定あるいは血中マグネシウム濃度のモニター等)を行い、副作用の発現に注意すること〔1.1、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、11.1.1参照〕。
8.2. 本剤を分娩前2時間に投与する場合は、児に対する必要な対応を取ることができる状況下で投与し、出生した児の観察を十分行うこと〔1.2、9.5.1参照〕。
8.3. 投与中血糖値が一過性に上昇することがあるので注意すること〔9.1.4参照〕。
8.4. 本剤とリトドリン塩酸塩(注射剤)を併用した母体から出生した早産児において、高カリウム血症のリスクが高いことが報告されているので、これらを併用した場合には、症状の有無にかかわらず新生児の心電図又は血清カリウム値のモニタリングを適切に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと〔9.5.2、10.2参照〕。
9.1.1. 高マグネシウム血症の患者:マグネシウム中毒に注意し投与すること〔1.1、8.1、11.1.1参照〕。
9.1.2. 低カルシウム血症の患者:低カルシウム血症を助長するおそれがある。
9.1.3. カリウム欠乏傾向のある患者:低カリウム血症が誘発されるおそれがある。
9.1.4. 糖尿病の患者:ブドウ糖を含有している〔8.3参照〕。
9.1.5. 尿崩症の患者:水、電解質異常の悪化又は誘発されるおそれがある。
9.1.6. 貧血症の患者:貧血症を助長するおそれがある〔15.2.1参照〕。
9.1.7. 心疾患のある患者:洞房結節インパルス生成速度の遅延と伝導時間の持続のおそれがある〔2.2参照〕。
腎機能障害患者:マグネシウム排泄障害による高マグネシウム血症を惹起するおそれがある〔1.1、8.1、11.1.1参照〕。
相互作用
10.2. 併用注意:1). スルファミン剤[スルフヘモグロビン血症を起こすことがある(機序不明)]。
2). 競合性筋弛緩剤(ツボクラリン等)及び脱分極性筋弛緩剤(サクシニルコリン等)[作用持続時間を延長することがある(機序不明)]。
3). 子宮収縮抑制剤(リトドリン塩酸塩)[CK上昇、悪心、嘔吐、心室頻拍等があらわれることがある(機序不明)]。
4). 子宮収縮抑制剤(リトドリン塩酸塩<注射剤>)〔8.4、9.5.2参照〕[出生した早産児の高カリウム血症のリスクが高いことが報告されている(機序不明)]。
5). カルシウム拮抗剤(ニフェジピン)[高度の低血圧及び神経筋伝達遮断が増大する(併用により神経筋遮断作用が増強される)]。
6). カルシウム塩[マグネシウムの作用を減弱させる(マグネシウム拮抗作用による)]。
7). バルビツレート、催眠剤、麻酔剤[呼吸抑制作用が増強することがある(併用により呼吸抑制作用が増強される)]。
8). アミノグリコシド系抗生剤[神経筋遮断作用が増強され、マグネシウムを投与した母体から出生した新生児において併用により呼吸停止を来たした症例の報告がある(併用により神経筋遮断作用が増強される)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. マグネシウム中毒:眼瞼下垂、膝蓋腱反射消失、筋緊張低下、心電図異常(房室ブロック、伝導障害)、呼吸数低下、呼吸困難等(いずれも頻度不明):心肺停止、呼吸停止に至る場合がある〔1.1、8.1、9.1.1、9.2腎機能障害患者の項、13.1、13.2参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(頻度不明)悪心、嘔吐。
2). その他:(頻度不明)電解質異常、筋緊張低下。
高齢者
用量に留意して慎重に投与すること(本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある)。
授乳婦
9.5.1. マグネシウムイオンは容易に胎盤を通過するため、本剤を分娩前24時間以内に投与した場合は、新生児に呼吸障害、筋緊張低下、腸管麻痺等の高マグネシウム血症を引き起こす場合があるので、生後から24時間まで、もしくは48時間までの間は監視を行う(なお、このような症状があらわれた場合には、カルシウム剤の投与、蘇生及び気管内挿管法、間欠的陽圧換気法等により処置すること)〔1.2、8.2参照〕。
9.5.2. 妊娠中の投与により、胎児に胎動低下が、新生児に心不全、高カリウム血症、低カルシウム血症があらわれることがある〔8.4、10.2参照〕。
9.5.3. 妊娠中に長期投与した場合、出生時において児にくる病様骨病変が認められることがある(国内の市販後に報告された症例のうち、確認できた母体への最短の投与期間は18日であった)。
9.5.4. ラット生殖発生毒性試験の3×1000mg/kg/日投与群において、出生仔低体重、分化遅延及び波状肋骨増加が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤の投与中止後24時間は乳汁中のマグネシウム濃度が増大することがあるので注意すること)。
適用上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意本剤とサルファ剤を含む製剤、アルカリ炭酸塩を含む製剤・アルカリ重炭酸塩を含む製剤、酒石酸塩を含む製剤、可溶性リン酸塩を含む製剤、ヒ酸塩を含む製剤、臭化カリウムを含む製剤、臭化アンモニウムを含む製剤、水酸化アルカリを含む製剤、カルシウム塩を含む製剤、サリチル酸塩を含む製剤、アミノフィリン水和物を含む製剤等と混合した場合、沈殿を生じることがあるので混合を避けること。
14.2. 薬剤投与時の注意14.2.1. 投与速度:急速、大量投与により電解質喪失又は血栓性静脈炎を起こすことがあるので、徐々に静脈内投与すること。
14.2.2. 投与部位:皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので皮下投与しないこと。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 硫酸マグネシウム製剤を適応外であるが切迫早産防止の目的で使用した際に、母体において腸管麻痺(イレウス)、高カリウム血症、尿崩症、肺水腫、心電図異常(房室ブロック、伝導障害)、胸痛、心停止が、新生児において哺乳力不良、呼吸抑制、呼吸停止、心停止、尿量減少、傾眠、筋緊張低下、急性腎不全、心室細動、心機能障害、壊死性腸炎、三尖弁閉鎖不全症、上皮小体ホルモン減少(PTH減少)、胎便栓症候群、痙攣発作、死亡率上昇、脳室内出血増強、脳性麻痺増加、一過性と考えられる骨異常所見(上腕骨近位側骨幹端に放射線透過性横断像や皮質菲薄化等)、動脈管開存症の発生率の上昇が認められたとの報告がある。
15.1.2. 本剤とバルビツレート、催眠剤、麻酔剤及びアミノグリコシド系抗生剤との併用により、新生児において、呼吸抑制作用増強や神経筋遮断作用増強される報告があるので併用には十分に注意すること。
15.2. 非臨床試験に基づく情報15.2.1. イヌ持続静脈内投与による2週間及び4週間反復投与毒性試験において、100mg/kg/時投与群に軽度の貧血傾向、血清カルシウム量低下及び血清無機リン量増加、刺激伝導遅延等が認められている〔9.1.6参照〕。
15.2.2. イヌを用いた一般薬理試験において、100mg/kgの投与量で血圧低下、刺激伝導遅延が認められている。

16.1 血中濃度
4人の成人患者に25%硫酸マグネシウム水和物10mLを単回注射し、血清マグネシウム値を経時的に測定した結果、投与後1~2時間で最高値(6.0~6.5mg/100mL)を示し、以後徐々に減少して投与12時間後には投与前値に復した。
16.3 分布
ウサギに投与されたMg28は容易に胎盤組織に移行し、次いで胎児の各組織に取り込まれる。胎児組織におけるMg28の取り込みは、骨、腎臓、筋肉、肝臓、そして肺の順に高かった。

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18.1 作用機序
硫酸マグネシウム水和物を筋注又は静注すると、血中のMg2+が増加してCa2+との平衡が破れて、中枢神経系の抑制と骨格筋弛緩が起こる。
本剤の急速静注の際に見られる麻酔様状態は、Mg2+が神経筋接合部におけるアセチルコリンの放出を阻害し、神経インパルスの伝達を遮断して骨格筋弛緩を起こすことによると考えられている。
また、この神経筋に対する作用は、カルシウムで拮抗される。

製造販売会社
あすか製薬
販売会社
武田薬品 

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