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エクロックゲル5%

販売名
エクロックゲル5%
薬価
5%1g 241.30円
製造メーカー
科研製薬

添付文書情報2023年04月改定(第7版)

商品情報

薬効分類名
その他の発汗剤,止汗剤
一般名
ソフピロニウム臭化物ゲル
禁忌
2.1. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
2.2. 前立腺肥大による排尿障害がある患者[抗コリン作用により、尿閉を誘発することがある]〔9.1.1参照〕。
2.3. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
原発性腋窩多汗症。
用法・用量
1日1回、適量を腋窩に塗布する。
合併症・既往歴等のある患者
9.1.1. 前立腺肥大症<排尿障害がある場合を除く>の患者:抗コリン作用により排尿障害が発現する可能性がある(当該患者は臨床試験では除外されている)〔2.2参照〕。
9.1.2. 塗布部位に創傷や塗布部位に湿疹・塗布部位に皮膚炎等がみられる患者:使用しないことが望ましい(体内移行量が増加し、抗コリン作用に基づく副作用(散瞳、口渇等)があらわれやすくなることがある)。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 適用部位:(1%以上)皮膚炎(6.4%)、紅斑(5.7%)、そう痒感、湿疹、(適用部位)*刺激感[*:発現頻度は長期投与試験の結果に基づく]、(適用部位)(1%未満)汗疹。
2). 眼:(1%未満)散瞳、*霧視[*:発現頻度は長期投与試験の結果に基づく]。
3). 消化器:(1%以上)口渇。
4). 泌尿器:(1%以上)排尿障害[発現頻度は長期投与試験の結果に基づく]。
5). その他:(1%未満)ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、好酸球百分率増加、*代償性発汗[*:発現頻度は長期投与試験の結果に基づく]。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット:皮下投与)で胎盤通過性が報告されている)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット:皮下投与)において、乳汁中に移行することが報告されている)。
小児等
12歳未満の小児等を対象とした国内臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. 本剤が眼に入った場合、抗コリン作用による散瞳等が発現することがある。また、刺激を感じることがあるので、万一、眼に入った場合は、直ちに水で洗い流すこと。
14.2. 薬剤投与時の注意14.2.1. 〈アプリケーター付きボトル〉アプリケーター付きボトルの場合、本剤をポンプで塗布具(アプリケーター)に吐出させ、塗布具を使用して腋窩に塗布する(手に直接吐出させて塗布しない)。
14.2.2. 〈ツイストボトル〉ツイストボトルの場合、本剤を吐出させ、吐出面を直に腋窩につけて塗布する(手に取って塗布しない)。
14.2.3. 〈製剤共通〉手に付着した場合は直ちに手を洗うこと。
14.2.4. 〈製剤共通〉各腋窩あたりの塗布量は、1回の操作で吐出する量とすること。
本剤は可燃性であるため、保存及び使用の際には火気を避けること(火気厳禁)。

16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
原発性腋窩多汗症患者(20歳以上)に本剤を左右の腋窩にポンプ1押し分(ソフピロニウム臭化物として約27mg)ずつ1日1回、6週間塗布した臨床試験における薬物動態パラメータは次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

16.3 分布
In vitro試験において、ソフピロニウム臭化物のヒト血漿タンパク結合率は20~2000ng/mL(フリー体換算)の濃度範囲で34.8~37.8%であった。
16.4 代謝
In vitro代謝試験より、ソフピロニウム臭化物の主な代謝経路は非酵素的加水分解反応による脱エチル化であり、CYP2D6及びCYP3A4による酸化代謝も関与することが示されている。
原発性腋窩多汗症患者を対象とする28日間反復投与試験にて検出された代謝物は、加水分解による脱エチル体及びシクロペンチルマンデル酸の生成、CYPによる水酸化、水酸化体の脱水による不飽和化及びグリシン抱合の5種類の反応の組み合わせで生成すると推定された。また、本試験における未変化体、脱エチル体及びその他の代謝物の割合を検討した結果、血漿及び尿中の主代謝物は脱エチル体であると推定された。
16.5 排泄
14C標識体をラットに単回皮下投与したとき、標識体由来の放射能の大部分は投与後48時間までに尿及び糞の両経路から排泄された(投与後168時間の排泄率 尿中:約54%、糞中:約45%)。
原発性腋窩多汗症患者を対象として28日間腋窩に反復塗布したときの未変化体尿中排泄率は、0.5%未満であった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 第III相比較試験
HDSS注)が3以上かつ各腋窩の発汗重量がともに50mg以上の原発性腋窩多汗症患者(13歳~72歳)を対象に、本剤又は基剤を1日1回左右の腋窩にポンプ1押し分ずつ6週間塗布した。
主要評価項目(治療終了時のHDSSが1又は2であり、治療終了時の両腋窩合計発汗重量のベースラインとの比が0.5以下の被験者の割合)は本剤群で53.9%(76/141例)、基剤群で36.4%(51/140例)であり、本剤で有意(p=0.003)に高値であった。
副作用発現頻度は本剤群で16.3%(23/141例)であった。主な副作用は、適用部位皮膚炎6.4%(9/141例)、適用部位紅斑5.7%(8/141例)及び適用部位そう痒感2.1%(3/141例)であった。
注)HDSS:Hyperhidrosis disease severity scale(多汗症疾患重症度評価尺度)
17.1.2 第III相長期投与試験
第III相比較試験を完了した原発性腋窩多汗症患者(13歳~72歳)を対象に、本剤を1日1回、左右の腋窩にポンプ1押し分ずつ52週間塗布した。治療終了時のHDSSが1又は2であり、治療終了時の両腋窩合計発汗重量のベースラインとの比が0.5以下の被験者の割合は本剤群で57.8%(107/185例)であった。
副作用発現頻度は42.2%(78/185例)であった。主な副作用は、適用部位皮膚炎27.6%(51/185例)、適用部位湿疹7.0%(13/185例)、適用部位紅斑5.9%(11/185例)、適用部位そう痒感3.2%(6/185例)、散瞳1.6%(3/185例)及び霧視0.5%(1/185例)であった。

18.1 作用機序
エクリン汗腺に発現するムスカリン受容体サブタイプのM3を介したコリン作動性反応を阻害し、発汗を抑制する。
18.2 ムスカリン受容体拮抗作用
18.2.1 M1からM5のいずれのムスカリン受容体サブタイプに対しても高い結合親和性を示し、M3に対する結合親和性が最も強かった(in vitro)。
18.2.2 ムスカリン受容体アゴニストであるカルバミルコリンにより誘発されるモルモット摘出回腸標本の収縮反応に対して、濃度依存的な阻害作用を示した(in vitro)。
18.3 ラット発汗抑制作用
ラット足蹠に塗布することで、ピロカルピン(ムスカリン受容体アゴニスト)投与により誘発されるラット足蹠の発汗に対し抑制作用を示した(in vivo)。

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