ザジテン点眼液0.05%
添付文書情報2022年12月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- アレルギー性結膜炎。
- 用法・用量
- 通常1回1~2滴を1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼する。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1%~5%未満)眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、そう痒感、(頻度不明)発疹、眼部腫脹、眼瞼浮腫、顔面浮腫。
2). 眼:(0.1%~5%未満)結膜充血、眼刺激感、(0.1%未満)角膜びらん、(頻度不明)眼痛、霧視、眼乾燥、結膜炎、羞明。
3). その他:(0.1%~5%未満)眠気、(頻度不明)頭痛、口渇。
発現頻度は使用成績調査を含む。
- 妊婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・ ベンザルコニウム塩化物によりソフトコンタクトレンズを変色させることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合は、点眼前にレンズを外し、点眼15分以上経過後に再装用すること。
16.1 血中濃度
14C‐ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与したとき、血中への移行がみられたが低値であった。頻回投与した場合の定常状態における血漿中ケトチフェンフマル酸塩濃度は、結膜中の濃度の1/70程度と予測された。
16.3 分布
14C‐ケトチフェンフマル酸塩の点眼液(9.67mg/0.195mCi/ml)50μlをウサギに1回投与し、眼組織への移行性を検討した。
眼組織における14C‐ケトチフェンフマル酸塩の濃度は投与後15分に最高値を示した。最も高い濃度を示したのは角膜(上皮)で、次いで結膜、角膜(内皮及び実質)、虹彩、強膜(前部)、毛様体、外眼筋、前房水の順であった。
他の眼組織中の平均滞留時間が3時間以下であるのに比べ、結膜では平均滞留時間が5.7時間と長い値を示した。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
アレルギー性結膜炎患者(262例)を対象に本剤(128例)又はクロモグリク酸ナトリウム点眼液(134例)を1回1~2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)、4週間点眼した二重盲検比較試験において、全般改善度は本剤群66%、クロモグリク酸ナトリウム点眼液群63%で両群間に有意差は認められなかった。また本剤投与群に副作用は認められなかった。
18.1 作用機序
ケトチフェンフマル酸塩は、肥満細胞からのメディエーター遊離を抑制し、ヒスタミンH1受容体への結合を遮断することで抗アレルギー作用及び抗ヒスタミン作用を示す。
18.2 抗アレルギー作用
ケトチフェンはPCA(受動的皮膚アナフィラキシー)反応を抑制する(ラット)。
ヒスタミン、SRS‐A等のケミカルメディエーターの遊離を抑制する(ラット腹腔肥満細胞、ヒト白血球中好塩基球・好中球in vitro)。
また、抗原及びPAF(血小板活性化因子)による好酸球の活性化を抑制する(モルモット、ヒヒ)。
18.3 抗ヒスタミン作用
ケトチフェンはヒスタミンによる気管支収縮(モルモット)、血管透過性亢進、皮膚反応(ラット)等を抑制する。
18.4 動物結膜炎モデルにおける作用
動物結膜炎モデルにおいてケトチフェンはIgE結膜炎(ラット、モルモット、点眼)及びCompound48/80誘発結膜炎を抑制する(ラット、点眼)。
抗原誘発により結膜炎症状とともに好酸球、好中球の結膜浸潤がみられるが、ケトチフェンはこれを抑制する(モルモット、点眼)。
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- ノバルティス ファーマ
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