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ヒポカ5mgカプセル

販売名
ヒポカ5mgカプセル
識別コード
Hy5 LT021
薬価
5mg1カプセル 23.20円
製造メーカー
LTLファーマ

添付文書情報2023年05月改定(第2版)

商品情報

薬効分類名
その他の血圧降下剤
一般名
バルニジピン塩酸塩徐放カプセル
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
効能・効果
高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症。
用法・用量
通常、成人にはバルニジピン塩酸塩として10~15mgを1日1回朝食後に経口投与する。ただし、1日5~10mgより投与を開始し、必要に応じ漸次増量する。
肝機能障害患者
8.1. Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
8.2. 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9.2.1. 重篤な腎機能障害のある患者:降圧に伴い腎機能が低下する可能性がある。
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:本剤は肝臓で代謝される。
相互作用
本剤は、主としてCYP3A4で代謝される〔16.4参照〕。
10.2. 併用注意:1). 他の血圧降下剤[血圧降下作用が増強することがある(薬理学的な相加作用による)]。
2). ジゴキシン[ジゴキシンの作用を増強し中毒症状<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等>があらわれることがあるので、必要に応じジゴキシンを減量する(主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する)]。
3). フェニトイン:①. フェニトイン[フェニトインの作用を増強し中毒症状<神経的>があらわれることがあるので、必要に応じフェニトインを減量する(本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する)]。
②. フェニトイン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
4). リファンピシン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
5). シメチジン[本剤の作用が増強され血圧低下・頻脈等があらわれることがあるので、必要に応じ本剤を減量する(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
6). HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル、リトナビル等)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等)、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)、グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強されるおそれがある(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。
11.1.2. 過度の血圧低下(頻度不明)。
11.1.3. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇・ALT上昇・γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇、(0.1%未満)γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇。
2). 腎臓:(0.1%未満)尿酸上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、頻尿。
3). 消化器:(0.1~5%未満)嘔気、(0.1%未満)嘔吐、便秘、胸やけ、下痢。
4). 循環器:(0.1~5%未満)動悸、顔面潮紅、ほてり、浮腫、(0.1%未満)脱力感、倦怠感、胸部圧迫感、頻脈。
5). 精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、頭重、めまい・ふらふら感、(0.1%未満)しびれ感。
6). 過敏症:(0.1~5%未満)発赤・発疹、(0.1%未満)そう痒感、(頻度不明)光線過敏症。
7). 口腔:(0.1%未満)歯肉肥厚。
8). 血液:(0.1%未満)好酸球増多。
9). その他:(0.1%未満)耳鳴、CK上昇、血清コレステロール上昇、(頻度不明)女性化乳房。
発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。
高齢者
低用量から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい(一般的に過度の降圧は好ましくないとされている)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット)で、出生仔発育抑制が報告されている)〔2.禁忌の項参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている)。
小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.1.2. 体内動態が変わる可能性があるので、かみくだいたり、カプセルを開けて服用しないよう注意すること。
本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっているので、内袋開封後は湿気を避けて保存すること。

16.1 血中濃度
健康成人に本剤15mgを経口投与したとき、血漿中未変化体濃度は投与後約1時間及び6時間にピークを示し、消失半減期は約10時間であった。また、血漿中濃度は非直線的な増加を示した。本剤15mgを1日1回7日間連続経口投与したときの血漿中未変化体濃度は初回投与時とほとんど変わらず蓄積性はみられなかった。
→図表を見る(PDF)

本剤15mg/日、7日間反復経口投与時の血漿中未変化体濃度

16.4 代謝
健康成人に本剤を経口投与したときの尿中主代謝物は、側鎖のエステルが加水分解され、ジヒドロピリジン環が酸化されたものであった。ヒトにおいては、本剤は主としてCYP3A4で代謝される。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人に本剤を経口投与したとき、尿中に未変化体は検出されなかった。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第II、III相試験
高血圧症、腎実質性高血圧症及び腎血管性高血圧症について検討した。本剤5~15mgを1日1回漸増法にて2~8週間投与した検証的試験の概要は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)

また、高血圧症に対する二重盲検比較試験の結果、本剤5~15mg1日1回投与で有効性が認められた。

18.1 作用機序
細胞膜の膜電位依存性Caチャンネルに特異的に作用し、細胞内へのCa2+の流入を抑制することにより、末梢血管や冠血管の平滑筋を選択的に弛緩させる。
18.2 血圧降下作用
各種高血圧病態モデル(高血圧自然発症ラット、腎性高血圧ラット及びDOCA‐食塩高血圧ラット)において、持続的で著明な降圧作用を示した。また、長期投与によっても耐性は認められなかった。本態性高血圧症患者に投与した場合、血圧日内変動に影響を及ぼさず、1日1回投与で夜間の血圧を下げ過ぎることなく、24時間にわたり降圧効果が持続し、また、翌朝の血圧上昇に対しても有効に作用することを確認した。
18.3 血管拡張作用
麻酔イヌにおいて、用量依存的に全末梢血管抵抗及び冠血管抵抗を低下させた。また、冠動脈、椎骨動脈、大腿動脈及び腎動脈などの血管を拡張し、これら臓器への血流量を増加させた。
本態性高血圧症患者において、全末梢血管抵抗、腎血管及び肝血管抵抗を有意に減少させた。
18.4 腎機能に対する作用
生理食塩液負荷高血圧自然発症ラットにおいて、尿量及び尿中電解質排泄量を増加させるとともに尿中ナトリウム/カリウム比を上昇させた。
麻酔イヌでの腎動脈内投与実験において、低用量では主に尿細管でのナトリウム再吸収の抑制、また、高用量では腎血流量及び糸球体濾過量の増加を示した。
18.5 高血圧病変に対する作用
無麻酔脳卒中易発症高血圧自然発症ラットを用いた試験において、腎臓及び血管の高血圧性病変を抑制した。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明

持効性。@体内動態が変わる可能性があるので、かみくだいたり、カプセルを開けて服用しないよう注意する。

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LTLファーマ
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