センノシド錠12mg「杏林」
添付文書情報2024年05月改定(第2版)
商品情報
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 急性腹症が疑われる患者、痙攣性便秘の患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]。
2.3. 重症硬結便のある患者[下剤の経口投与では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪するおそれがある]。
2.4. 電解質失調(特に低カリウム血症)のある患者[大量投与を避けること(下痢が起こると電解質を喪失し、状態を悪化するおそれがある)]。
- 効能・効果
- 便秘症。
- 用法・用量
- センノシドA・B(又はそのカルシウム塩)として、通常成人1日1回12~24mgを就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回48mgまで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 合併症・既往歴等のある患者
- 連用による耐性増大等のため効果が減弱し薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用
を避けること。
9.1.1. 腹部手術後の患者:腸管蠕動運動亢進作用により腹痛等がみられるので、消化管手術後は特に注意すること。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)発疹等。
2). 代謝・栄養:(頻度不明)低カリウム血症、低ナトリウム血症、脱水。
3). 心血管系:(頻度不明)血圧低下。
4). 消化器:(5%以上)腹痛、(0.1%~5%未満)下痢、悪心・嘔吐、腹鳴、(頻度不明)腹部不快感、*大腸メラノーシス[*:長期連用により発現することがある]。
5). 肝臓:(頻度不明)ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、血中ビリルビン上昇。
6). 腎臓・泌尿器:(頻度不明)腎障害、*着色尿[*:尿が黄褐色又は赤色を呈することがある]。
7). 全身症状:(頻度不明)疲労。
- 高齢者
- 一般に生理機能が低下している。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(なお、投与した場合、子宮収縮を誘発して、流早産の危険性があるので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には大量に服用しないよう指導すること)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(授乳中の女性25例にセンノシド製剤を単回投与し、乳汁中への移行について検討した結果、全例でセンノシドA・Bは検出限界以下であったが、当該授乳婦の乳児2例に下痢がみられたとの報告がある)。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 適用上の注意
- 14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
16.4 代謝
尿中の主な代謝物はレイン及びそのグルクロン酸抱合体及びセンニジンであった。糞便中の主な代謝物はレイン、レインアンスロン及びセンニジンであった(ラット)。
16.5 排泄
センノシドは、経口投与後、糞中及び尿中に種々のアントラセン誘導体として排泄される。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内一般臨床試験
慢性便秘症患者30例を対象とした試験(1回1~3錠、1日就寝前投与)の結果、慢性便秘症に対するセンノシドの有効率は96.7%(29/30)であった。副作用は軽度の腹痛を伴った2例のみであった。
18.1 作用機序
18.1.1 センノシドは、大腸に至り、腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸の蠕動運動を亢進する(マウス、ラット)。
18.1.2 センノシドの作用は通常投与後8~10時間で発現する(ヒト)。
- 一包可:不明
バラ包装
- 分割:可能
- 粉砕:可能
味はわずかに苦い。
- 製造販売会社
- 東洋カプセル
- 販売会社
- 杏林製薬 キョーリンリメディオ
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