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パルタンM錠0.125mg

販売名
パルタンM錠0.125mg
識別コード
MO 25A
薬価
0.125mg1錠 10.10円
製造メーカー
持田製薬

添付文書情報2024年01月改定(第4版)

商品情報

薬効分類名
バッカク類製剤
一般名
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩錠
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
2.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
2.2. 児頭娩出前[子宮収縮作用により子宮破裂、胎児死亡が起こるおそれがある]。
2.3. 本剤又は麦角アルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者。
2.4. 重篤な虚血性心疾患又はその既往歴のある患者[冠動脈の攣縮により狭心症、心筋梗塞が誘発されることがある]〔11.1.2参照〕。
2.5. 敗血症の患者[血管収縮に対する感受性が増大する可能性がある]。
2.6. HIVプロテアーゼ阻害剤投与中(リトナビル含有製剤、アタザナビル硫酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、ダルナビル エタノール付加物含有製剤)、エファビレンツ投与中、アゾール系抗真菌薬投与中(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)、コビシスタット含有製剤投与中、ニルマトレルビル・リトナビル投与中、レテルモビル投与中、エンシトレルビル フマル酸投与中、レナカパビルナトリウム投与中、5-HT1B/1D受容体作動薬投与中(スマトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン臭化水素酸塩、リザトリプタン安息香酸塩、ナラトリプタン塩酸塩)、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中の患者〔10.1参照〕。
効能・効果
子宮収縮促進ならびに子宮出血予防及び子宮出血治療の目的で次の場合に使用する:胎盤娩出後、子宮復古不全、流産、人工妊娠中絶。
用法・用量
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩として、通常成人1回0.125~0.25mgを1日2~4回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
肝機能障害患者
9.1.1. 高血圧症、妊娠高血圧症候群又は子癇の患者、心疾患又は閉塞性血管障害のある患者:血管収縮作用により、これらの疾患が増悪するおそれがある。
9.2.1. 腎疾患のある患者:代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
9.3.1. 肝疾患のある患者:代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
相互作用
本剤は主にCYP3A4で代謝される。
10.1. 併用禁忌:1). HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤<ノービア、カレトラ>、アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>、ホスアンプレナビルカルシウム水和物<レクシヴァ>、ダルナビル エタノール付加物含有製剤<プリジスタ、プリジスタナイーブ、プレジコビックス、シムツーザ>)、エファビレンツ<ストックリン>、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール<イトリゾール>、ボリコナゾール<ブイフェンド>、ポサコナゾール<ノクサフィル>)、コビシスタット含有製剤<ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ>、ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッド>、レテルモビル<プレバイミス>、エンシトレルビル フマル酸<ゾコーバ>、レナカパビルナトリウム<シュンレンカ>〔2.6参照〕[本剤の血中濃度が上昇し血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害されるおそれがある)]。
2). 5-HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタン<イミグラン>、ゾルミトリプタン<ゾーミッグ>、エレトリプタン臭化水素酸塩<レルパックス>、リザトリプタン安息香酸塩<マクサルト>、ナラトリプタン塩酸塩<アマージ>)、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>〔2.6参照〕[血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがあり、なお、5-HT1B/1D受容体作動薬と本剤を前後して投与する場合は24時間以上の間隔をあけて投与すること(これらの薬剤との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる)]。
10.2. 併用注意:1). ブロモクリプチンメシル酸塩[血圧上昇、頭痛、痙攣等があらわれるおそれがある(機序は明確ではないが、相互に血管収縮作用、血圧上昇作用を増強すると考えられる)]。
2). マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)、シメチジン、スチリペントール、グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇し血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害されるおそれがある)]。
3). ネビラピン、リファンピシン[本剤の血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(これらの薬剤はCYP3A4を誘導することから本剤の代謝が促進されると考えられる)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. アナフィラキシー(頻度不明)。
11.1.2. 心筋梗塞、狭心症、冠動脈攣縮、房室ブロック(いずれも頻度不明)〔2.4参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(頻度不明)胸痛、胸部圧迫感、血圧上昇、血圧低下、頻脈、徐脈、動悸等。
2). 血管系:(頻度不明)静脈血栓、末梢循環障害、血管痙攣。
3). 精神神経系:(頻度不明)頭痛、眠気、めまい、口渇、耳鳴、興奮、幻覚、痙攣、錯感覚等。
4). 過敏症:(頻度不明)発疹等。
5). 消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐、腹痛、下痢等。
6). 筋・骨格系:(頻度不明)筋痙攣。
7). その他:(頻度不明)胎盤嵌頓、多汗。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(子宮収縮作用により子宮内胎児死亡、流産のおそれがある)〔2.1参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(母乳中へ移行することが報告されている)。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
アルミピロー包装開封後は遮光して保存すること。
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18.1 作用機序
メチルエルゴメトリンは子宮平滑筋に選択的に作用して子宮を持続的に収縮させ、子宮血管を圧迫して止血効果を発現する。
18.2 子宮収縮作用
18.2.1 メチルエルゴメトリンの子宮収縮作用はエルゴメトリンよりやや強く、作用持続時間も長いが、血圧上昇作用はエルゴメトリン、エルゴタミンより弱い(ラット)。また、作用発現時間は静脈内投与で0.5~1分、筋肉内投与で2~5分、内服でも3~5分であり、3~6時間持続する。
18.2.2 メチルエルゴメトリンは妊娠子宮に対してのみ収縮作用を示し、非妊娠子宮にはほとんど作用しない(ヒト、in vitro)。
18.2.3 メチルエルゴメトリンによる子宮収縮はいわゆるtonusの上昇を伴う振幅の小さい、不規則な収縮が特徴的で、tonusの下降とともに律動的な振幅が増加する(ヒト、in vitro)。また、弛緩はほとんど認められず、静注では迅速かつ強力な収縮が起こり、経口では漸進的なtonusの上昇が認められる。

一包可:不可
分割:不可
粉砕:不明
製造販売会社
持田製薬
販売会社
 

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