セルニルトン錠
添付文書情報2023年05月改定(第8版)
商品情報
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- 効能・効果
- 1.慢性前立腺炎。
2.初期前立腺肥大症による次の諸症状:排尿困難、頻尿、残尿及び残尿感、排尿痛、尿線細小、会陰部不快感。
- 用法・用量
- 1回2錠、1日2~3回経口投与する。症状に応じて適宜増減する。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については承認時及び1997年6月までの文献報告を参考に集計した。副作用評価可能症例は984例で、副作用発現例は28例(2.85%)で、その大部分(24例、2.44%)は胃腸障害、胃部不快感、食欲不振等の消化器症状であった。
- 1.皮膚:(頻度不明)発疹、蕁麻疹等の皮膚過敏症状[このような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う]。
2.消化器:(0.1~5%未満)嘔気、食欲不振、胃部不快感、便秘等。
- 適用上の注意
- 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
比較試験を含む国内臨床試験報告23報、総計498症例における有効率は前立腺肥大症67.5%(135/200)、慢性前立腺炎63.8%(190/298)で、排尿困難、残尿感、排尿痛等の自覚症状及び他覚所見に改善が認められた。
◇抗炎症作用
1)前立腺炎に対する作用
去勢ラットに17β-エストラジオールを投与し誘発した非細菌性前立腺炎モデルにおいて、腺上皮細胞の低下した分泌機能を回復させ、腺腔内・間質への炎症性細胞の浸潤を抑制した。
2)炎症に対する作用
ラットにおける卵白アルブミンによる急性足蹠浮腫並びにろ紙ペレット法による肉芽増殖を抑制した。
ウシ血清アルブミンの熱変性、ラット赤血球の熱溶血をそれぞれ抑制した(in vitro)。
◇排尿促進作用
1)膀胱機能に対する作用
無麻酔ラットを用いて測定した膀胱内圧曲線(シストメトログラム)において、排尿時の膀胱最大内圧を増大させた。なお、排尿回数、排尿直前の排尿閾値圧にはほとんど影響しなかった。
2)下部尿路平滑筋に対する作用(in vitro)
マウスの摘出膀胱筋を収縮させ、この作用はセルニチンT-60に基づくものであった。一方、マウスの尿道筋ではノルエピネフリン収縮を抑制し、また、セルニチンGBXはブタの摘出尿道筋を直接弛緩させた。
◇抗前立腺肥大作用
正常ラット及びテストステロンを投与した去勢ラットで前立腺の重量増加をそれぞれ抑制した。一方、精嚢、睾丸、副腎等の他臓器の重量及び病理組織学的所見に著変はなかった。
- 一包可:条件付可
吸湿により変色するので、PTP包装から取り出し、防湿効果のない分包材質で調剤した場合は、患者への薬剤交付時に保管に十分注意するよう伝える。
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
- 製造販売会社
- 東菱薬品
- 販売会社
- 扶桑薬品
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