アダパレンゲル0.1%「東光」
添付文書情報2023年07月改定(第1版)
商品情報
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 禁忌
- 2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
- 効能・効果
- 尋常性ざ瘡。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。
5.2. 顔面以外の部位(胸部、背部等)における有効性・安全性は確立していない。
5.3. 結節及び嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
- 用法・用量
- 1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 就寝前に使用すること。
7.2. 治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止すること。
- 特定の背景を有する患者に関する注意
- 8.1. 過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は、本剤の使用を中止すること。
8.2. 本剤の使用中に皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症があらわれることがあり、これらは治療開始2週間以内に発生することが多く、通常は軽度で一過性のものであることについて患者に説明すること。なお、皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症が本剤の継続使用中に消失又は軽減が認められない場合は、必要に応じて休薬等の適切な処置を行うこと。
8.3. 症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
8.4. 日光又は日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を避けること。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.2. その他の副作用
1). 皮膚及び皮下組織:(5%以上)皮膚乾燥(56.1%)、皮膚不快感(47.6%)、皮膚剥脱(33.5%)、紅斑(21.9%)、皮膚そう痒症(13.2%)、(0.1~5%未満)湿疹、ざ瘡、接触皮膚炎、皮膚刺激、皮脂欠乏症、眼瞼炎、皮膚水疱、皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮膚疼痛、発疹、そう痒性皮疹、脂漏性皮膚炎、皮膚浮腫、顔面腫脹、蕁麻疹、乾皮症、(頻度不明)顔面浮腫、皮膚灼熱感、丘疹、皮膚炎症、紅斑性皮疹、皮膚反応、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、眼瞼刺激、眼瞼紅斑、眼瞼そう痒症、眼瞼腫脹。
2). 感染症及び寄生虫症:(0.1~5%未満)単純ヘルペス。
3). 肝臓:(0.1~5%未満)血中ビリルビン増加、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加。
4). その他:(0.1~5%未満)血中コレステロール増加。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないこと(妊娠した場合、あるいは妊娠が予想される場合には医師に知らせるよう指導すること)、動物実験において、経皮投与(ラット、ウサギ)で奇形の発生は認められていないが、過剰肋骨の発生頻度増加が報告されており、経口投与(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている〔2.2参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(皮膚外用時のヒト母乳中への移行は不明であり、動物実験において、経口又は静脈内投与(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。
- 小児等
- 12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤使用時の注意14.1.1. 他の刺激性のある外用剤と併用する場合は、皮膚刺激感が増すおそれがあるため注意すること。
14.1.2. 外用としてのみ使用すること。
14.1.3. 切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避けること。
14.1.4. 眼、口唇、鼻翼及び粘膜を避けながら、患部に塗布すること。眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意する(万一、眼に入った場合は直ちに水で洗い流す)。
凍結をさせないこと。
16.1 血中濃度
16.1.1 国内臨床試験(12週間連続顔面塗布:尋常性ざ瘡患者30例)において、アダパレンの血漿中への移行は認められなかった(検出限界:0.15ng/mL)。
16.8 その他
〈生物学的同等性試験〉
アダパレンゲル0.1%「東光」とディフェリンゲル0.1%を健康な成人男性30名の背部皮膚に、適用部位1か所につき10μL(アダパレンとして10μg)適用した時の皮膚薬物動態学的試験を実施し、両剤の生物学的同等性を検証した。適用後8時間及び24時間における角層中アダパレン未変化体量について、90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、いずれの適用時間においてもlog(0.70)~log(1.43)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。また、安全性に問題となる事例は認められなかった。
角層中アダパレン未変化体量は、被験者の選択、角層の剥離回数、適用時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相臨床試験
尋常性ざ瘡患者を対象に1日1回就寝前に患部を洗浄後顔面全体に12週間塗布した基剤対照評価者盲検比較試験(0.1%アダパレンゲル群100例、基剤群100例)において、総皮疹数の減少率(中央値)は、基剤群(36.9%)に比較して0.1%アダパレンゲル群(63.2%)で有意に優れていた(p<0.0001)。
18.1 作用機序
アダパレンは表皮細胞の核内レチノイン酸受容体(RAR)に結合し、遺伝子転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示す。レチノイド外用剤は、異常な毛孔性過角症を正常化させる。
- 製造販売会社
- 東光薬品
- 販売会社
- ラクール薬品販売
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