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アデホスコーワ顆粒10%

販売名
アデホスコーワ顆粒10%
薬価
10%1g 17.10円
製造メーカー
興和

添付文書情報2021年03月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
アデノシン製剤
一般名
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物顆粒

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効能・効果
1). 次記疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症。
2). 心不全。
3). 調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化。
4). 消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
5). メニエール病及び内耳障害に基づくめまい。
用法・用量
〈頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善、心不全、調節性眼精疲労における調節機能の安定化、消化管機能低下のみられる慢性胃炎〉
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40~60mgを1日3回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
〈メニエール病及び内耳障害に基づくめまい〉
メニエール病及び内耳障害に基づくめまいに用いる場合には、アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回100mgを1日3回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
特定の背景を有する患者に関する注意
相互作用
10.2. 併用注意:ジピリダモール[ジピリダモールはアデノシン三リン酸<ATP>分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること(ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(1.0%未満)悪心、食欲不振、胃腸障害、便秘傾向、口内炎。
2). 循環器:(1.0%未満)全身拍動感。
3). 過敏症:(1.0%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹。
4). 精神神経系:(1.0%未満)頭痛、眠気、気分が落ち着かない。
5). 感覚器:(1.0%未満)耳鳴。
6). その他:(1.0%未満)脱力感。
発現頻度は再評価及び顆粒剤の効能追加時における集計に基づく。
高齢者
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意本剤は腸溶性製剤のため、乳鉢等ですりつぶさないこと。
開封後は湿気を避けて保存すること。
-

17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈心不全〉
17.1.1 国内二重盲検試験
心不全患者にアデホスコーワ腸溶錠20(アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物(以下ATP‐2Na)として180mg/日、n=153)又はプラセボ(n=143)を1日3回8週間経口投与した二重盲検試験の結果、アデホスコーワ腸溶錠20の有用性が認められた。副作用は、アデホスコーワ腸溶錠20群で7例(3.9%)認められ、主な副作用は胃腸障害3例であった。
〈頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善〉
17.1.2 国内二重盲検試験
頭部外傷後遺症患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日)又はプラセボを1日3回4週間経口投与し、二重盲検クロスオーバー法(A群:アデホス→プラセボ(n=38)、B群:プラセボ→アデホス(n=29))にて検討した結果、アデホスコーワ腸溶錠60の有用性が認められた。副作用は認められなかった。
〈消化管機能低下のみられる慢性胃炎〉
17.1.3 国内二重盲検試験
胃の下垂を伴う慢性胃炎患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日、n=84)又はプラセボ(n=77)を1日3回4週間経口投与した二重盲検試験の結果、アデホスコーワ腸溶錠60の有用性が認められた。副作用は認められなかった。
〈調節性眼精疲労における調節機能の安定化〉
17.1.4 国内二重盲検試験
調節性眼精疲労患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日、n=19)又はプラセボ(n=30)を1日3回、日局リボフラビン錠1mgを併用して3週間経口投与した二重盲検試験の結果、アデホスコーワ腸溶錠60の有用性が認められた。副作用は認められなかった。
〈メニエール病及び内耳障害に基づくめまい〉
17.1.5 国内二重盲検試験
メニエール病を中心とした末梢性耳性めまい患者注)に本剤(ATP‐2Naとして300mg/日又は150mg/日注))を二重盲検法により1日3回4週間経口投与し、総合改善度を5段階で評価した結果、改善率(中等度改善以上)は300mg/日群(n=76)が150mg/日群(n=65)に比べて有意に高かった(p<0.05、χ2検定、Fisherの直接確率法)。副作用は、300mg/日群で2/81例(2.5%)、150mg/日群で2/76例(2.6%)に認められ、300mg/日群で口内炎、便秘傾向が各1例(1.2%)、150mg/日群で耳鳴、眠気が各1例(1.3%)であった。
注)本剤の承認された効能又は効果は「メニエール病及び内耳障害に基づくめまい」であり、用法及び用量は「1回100mgを1日3回経口投与する」である。

18.1 作用機序
ATPはその血行力学的並びに生化学的作用により各組織の代謝を賦活する。
18.2 血管拡張・血流増加作用
脳(イヌ、ネコ、健康成人男性)、心臓(イヌ)、胃(イヌ)、内耳(モルモット)の血流量を増加する。
18.3 代謝賦活作用
脳(モルモットin vitro)、心臓(イヌ、ウサギ)、内耳(モルモットin vitro)等の代謝活性を増加する。
18.4 筋収縮力増強作用
心筋(カエルin vitro)、胃腸管平滑筋(ラットin vitro、健康人)の収縮力を増強する。
18.5 神経伝達効率化作用
神経伝達の効率化をはかる(ウシガエルin vitro)。
18.6 内耳機能障害改善作用
ストレプトマイシンによる前庭機能障害を抑制する(モルモット)。

一包可:条件付可

配合変化に関する情報あり

分割:条件付可
粉砕:条件付可

腸溶性製剤のため、乳鉢等ですりつぶさない。

製造販売会社
興和
販売会社
 

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