ゾーフィゴ静注

添付文書情報2025年03月改定(第2版)
商品情報
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 警告
- 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法及び放射線治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
- 効能・効果
- 骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 内臓転移のある前立腺癌における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.1、17.1.2参照〕。
- 用法・用量
- 通常、成人には、1回55kBq/kgを4週間間隔で最大6回まで、緩徐に静脈内投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 外科的又は内科的去勢術と併用しない場合の有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 副作用があらわれた場合は、重症度等に応じて次の基準を考慮して、本剤の投与を延期又は中止すること。
[本剤の投与延期・中止の目安]
1). グレード3以上の好中球減少、グレード3以上の貧血、グレード3以上の血小板減少:グレード2以下に回復するまで投与を延期し、回復を確認後、投与を再開し、前回投与から6週間以内にグレード2以下に回復しない場合には、投与を中止する。
2). グレード3以上の下痢、グレード3以上の悪心、グレード3以上の嘔吐、グレード3以上の便秘:グレード2以下に回復するまで投与を延期し、回復を確認後、投与を再開する。
3). グレード4のその他の事象:7日を超えて持続する場合は、投与を中止する。
グレードはCTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)v3.0に準じる。
7.3. 化学療法未治療で無症候性又は化学療法未治療で軽度症候性の骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者に対する本剤とアビラテロン酢酸エステル及びプレドニゾロンの併用投与は推奨されない〔15.1.2参照〕。
- 生殖能を有する者
- 骨髄抑制があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること〔9.1.1、11.1.1参照〕。
9.1.1. 骨髄抑制のある患者:骨髄抑制が増強するおそれがある〔8.重要な基本的注意の項、11.1.1参照〕。
9.1.2. 炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎等)の患者:本剤の主な排泄経路は糞中であるため、症状を増悪させるおそれがある。
9.1.3. 脊髄圧迫のある患者又は脊髄圧迫の可能性のある患者:本剤投与前に適切な処置を行うこと。
9.4.1. 生殖能を有する者:本剤投与中及び投与後6ヵ月間は適切な避妊を行うよう指導すること(本剤は放射性医薬品である)〔9.4.2参照〕。
9.4.2. 生殖可能な年齢の患者に投与する場合には、性腺に対する影響を考慮すること〔9.4.1参照〕。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 骨髄抑制:好中球減少(3.9%)、血小板減少(7.4%)、貧血(19.3%)、白血球減少(3.2%)、リンパ球減少(2.0%)、汎血球減少(1.7%)等があらわれることがある〔8.重要な基本的注意の項、9.1.1参照〕。
- 11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(1~5%未満)浮動性めまい、嗜眠、頭痛。
2). 消化器:(5%以上)悪心、下痢、嘔吐、食欲減退、(1~5%未満)便秘、腹痛、(1%未満)上腹部痛。
3). 呼吸器:(1~5%未満)呼吸困難、(1%未満)咳嗽。
4). 肝臓:(1%未満)AST上昇、γ-GTP上昇。
5). 筋・骨格系:(5%以上)骨痛、(1~5%未満)関節痛、(1%未満)筋骨格痛。
6). その他:(5%以上)疲労、(1~5%未満)発熱、体重減少、無力症、味覚異常、末梢性浮腫、脱水、(1%未満)全身健康状態低下、倦怠感、尿路感染、注射部位反応、悪寒。
- 高齢者
- 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤投与前の注意14.1.1. 希釈又は他剤と混合しないこと。
14.1.2. 投与前に目視による確認を行い、注射液に変色や微粒子が認められる場合、容器に破損が認められる場合等、異常が認められる場合には使用しないこと。
14.2. 薬剤投与時の注意14.2.1. 投与前後に、静脈ラインを生理食塩液でフラッシュすること。
14.2.2. 投与量は次の式で算出する。
投与量(mL)=体重(kg)×用量(55kBq/kg)÷(減衰係数※×1100kBq/mL)。
※:「19.有効成分に関する理化学的知見」の項参照。
14.2.3. 投与速度:約1分間かけて緩徐に静脈内投与すること。
14.2.4. バイアルは一回限りの使用とすること。
本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知(患者退出等を含む)等を遵守し、適正に使用すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 放射線曝露により、二次発癌や遺伝子異常のリスクが増加する可能性がある。
15.1.2. 化学療法未治療で無症候性又は軽度症候性*の骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者を対象に、アビラテロン酢酸エステル及びプレドニゾン(国内未承認)/プレドニゾロンとの併用で、本剤又はプラセボを投与する二重盲検無作為化国際共同第3相試験の結果、本剤群ではプラセボ群と比較して、死亡率(本剤群38.5%、プラセボ群35.5%)及び骨折の発現率(本剤群28.6%、プラセボ群11.4%)が高い傾向が認められた〔7.3参照〕。
*)Brief Pain Inventory-Short Form(BPI-SF)の項目の3(過去24時間で最悪の疼痛)のスコア(0~10)が0(無症候性)又は1~3(軽度症候性)。
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人去勢抵抗性前立腺癌患者に本剤55kBq/kg又は110kBq/kg注)を単回投与後、血中放射能濃度は速やかに減少した(各々N=3)。
→図表を見る(PDF)
また、第I相試験において検討された用量範囲(51~276kBq/kg)注)で薬物動態はおおむね線形性を示すと考えられた(外国人データ)。
16.1.2 反復投与
第I相試験の成績から反復投与による本薬の薬物動態への影響は認められず、蓄積性は臨床的に問題にならないと考えられた(外国人データ)。
16.3 分布
16.3.1 本剤投与後、ラジウム223は主に骨及び骨転移部位に分布、又は腸管内に排出される。日本人去勢抵抗性前立腺癌患者に本剤55kBq/kg及び110kBq/kg注)を単回投与後、骨への放射能の取り込みは投与2時間後までに最大となり、骨中放射能の投与放射能に対する割合の平均値は52%であった。腸管内放射能は投与6時間後に最大となり、投与放射能に対する割合の平均値は64%であった。心臓、肝臓、腎臓、膀胱、脾臓等の臓器への特異的な取り込みは認められなかった(N=6)。
16.3.2 吸収線量
日本人去勢抵抗性前立腺癌患者に本剤55kBq/kg及び110kBq/kg注)を単回投与後の体内分布データから、MIRD法に基づき吸収線量を算出した(N=4)。
→図表を見る(PDF)
16.4 代謝
ラジウム223は二価陽イオン(223Ra2+)の放射性同位元素であり、アクチニウム系列の壊変により消失し、代謝は受けない。
16.5 排泄
本剤投与後のラジウム223の主要排泄経路は糞中排泄である。日本人去勢抵抗性前立腺癌患者に本剤55kBq/kgを単回投与72時間後の累積糞中排泄率の平均値は56%、単回投与48時間後の累積尿中排泄率の平均値は1.5%であった(N=3)。肝胆道系排泄は認められなかった。日本人去勢抵抗性前立腺癌患者に本剤55kBq/kg及び110kBq/kg注)を単回投与7日後の全身放射能の残存率の平均値は22%であった(N=6)。
注)承認用法・用量:1回55kBq/kgを4週間間隔で最大6回まで、緩徐に静脈内投与する。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第II相試験
ドセタキセル水和物に不応又は不耐で、内臓転移がなく、症候性の骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者※1を対象に、標準的治療※2との併用で、本剤55kBq/kgを4週間間隔で6回投与する非盲検非対照試験を実施した。本剤が投与された49例において、主要評価項目である投与開始後12週時点における総ALPのベースラインからの変化率の平均値(95%信頼区間)は-19.3(-28.0~-10.7)%であった。
副作用は本剤が投与された49例中27例(55.1%)に認められた。主な副作用は、貧血15例(30.6%)、リンパ球減少12例(24.5%)、血小板減少6例(12.2%)、下痢5例(10.2%)、悪心5例(10.2%)等であった。[5.2参照]
17.1.2 国外第III相試験
ドセタキセル水和物に不応又は不耐で、内臓転移がなく、症候性の骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者※1を対象に、標準的治療※2との併用で、本剤55kBq/kg又はプラセボを4週間間隔で6回投与する二重盲検無作為化比較試験を実施した。主要評価項目である全生存期間(OS)の中間解析(本剤群541例、プラセボ群268例)において、プラセボ群と比較して本剤群で統計学的に有意なOSの延長が認められた〔中央値(95%信頼区間):本剤群14.0(12.0~15.8)ヵ月、プラセボ群11.1(8.8~12.9)ヵ月、ハザード比(95%信頼区間):0.681(0.542~0.857)、p=0.00096(層別log‐rank検定)、2010年10月14日データカットオフ〕。
※1:内臓転移又は短径3cmを超えるリンパ節腫脹のある患者、クローン病又は潰瘍性大腸炎の患者、半身外部放射線治療歴のある患者、切迫状態にある又は明らかな脊髄圧迫のある患者は除外した。
※2:局所的な外部放射線治療、鎮痛剤、コルチコステロイド製剤、LH‐RHアゴニスト製剤、LH‐RHアンタゴニスト製剤、抗アンドロゲン製剤、エストロゲン製剤、ビスホスホネート製剤、デノスマブ(遺伝子組換え)等。なお、デノスマブ(遺伝子組換え)は国内第II相試験でのみ併用が許容された。
副作用は本剤が投与された600例中386例(64.3%)に認められた。主な副作用は、悪心125例(20.8%)、貧血110例(18.3%)、下痢100例(16.7%)、骨痛95例(15.8%)、疲労73例(12.2%)等であった。[5.2参照]
18.1 作用機序
ラジウム223は、カルシウムに類似した性質を有しており、骨転移巣のように骨代謝が亢進している部位に集積し、高エネルギーのアルファ線を放出することにより、近接する腫瘍細胞等に対してDNA二重鎖切断等を誘発し、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている。
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