リブタヨ点滴静注350mg

添付文書情報2025年09月改定(第9版)
商品情報
- 習
- 処
- 生
- 特生
- 特承
- 毒
- 劇
- 麻
- 覚
- 覚原
- 向
- 警告
- 1.1. 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
1.2. 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例も報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、また、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと〔8.2、9.1.2、11.1.1参照〕。
- 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 効能・効果
- 1). がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌。
2). 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 〈がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌〉本剤の一次治療における有効性及び安全性は確立していない。
5.2. 〈がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌〉本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.3. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉本剤の術前・術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.4. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉臨床試験に組み入れられた患者のEGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子又はROS1融合遺伝子の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.2-17.1.4参照〕。
5.5. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉本剤を単独で投与する場合には、PD-L1発現率について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により、PD-L1の発現が確認された患者に投与すること(検査にあたっては、承認された体外診断用医薬品又は医療機器を用いること)。なお、承認された体外診断用医薬品又は医療機器に関する情報については、次のウェブサイトから入手可能である:
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/cd/0001.html。
〔17.1.2、17.1.3参照〕。
5.6. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用投与の有効性は、PD-L1発現率により異なる傾向が示唆されているので、PD-L1発現率について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤を含む併用療法の必要性について慎重に判断すること〔17.1.4参照〕。
- 用法・用量
- 通常、成人には、セミプリマブ(遺伝子組換え)として、1回350mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 〈がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌〉他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
7.2. 〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉本剤を他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合、併用する他の抗悪性腫瘍剤は「17.臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること〔17.1.2、17.1.4参照〕。
7.3. 〈効能共通〉本剤投与により副作用が発現した場合には、次を参考に、本剤の休薬等を考慮すること。
1). 〈効能共通〉間質性肺疾患:
①. 〈効能共通〉Grade2の間質性肺疾患の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
②. 〈効能共通〉Grade3以上の間質性肺疾患又は再発性のGrade2の間質性肺疾患の場合:本剤を中止する。
2). 〈効能共通〉大腸炎・下痢:
①. 〈効能共通〉Grade2の大腸炎・Grade2の下痢又はGrade3の大腸炎・Grade3の下痢の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
②. 〈効能共通〉Grade4の大腸炎・Grade4の下痢又は再発性のGrade3の大腸炎・再発性のGrade3の下痢の場合:本剤を中止する。
3). 〈効能共通〉肝機能障害:
①. 〈効能共通〉ASTが基準値上限の3~5倍又はALTが基準値上限の3~5倍まで増加した場合、総ビリルビンが基準値上限の1.5~3倍まで増加した場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
②. 〈効能共通〉ASTが基準値上限の5倍超又はALTが基準値上限の5倍超まで増加した場合、総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合:本剤を中止する。
4). 〈効能共通〉甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、甲状腺炎:Grade3以上の甲状腺機能低下症、Grade3以上の甲状腺機能亢進症、Grade3以上の甲状腺炎の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
5). 〈効能共通〉副腎機能不全:Grade2以上の副腎機能不全の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
6). 〈効能共通〉下垂体炎:Grade2以上の下垂体炎の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
7). 〈効能共通〉1型糖尿病:Grade3以上の1型糖尿病の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
8). 〈効能共通〉皮膚障害:
①. 〈効能共通〉1週間以上続くGrade2の皮膚障害の場合、Grade3の皮膚障害の場合、Stevens-Johnson症候群が疑われる(SJSが疑われる)又は中毒性表皮壊死融解症が疑われる(TENが疑われる)場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
②. 〈効能共通〉Grade4の皮膚障害の場合、SJS又はTENが確認された場合:本剤を中止する。
9). 〈効能共通〉腎機能障害:
①. 〈効能共通〉血清クレアチニンが基準値上限の1.5~3倍又は血清クレアチニンがベースラインの1.5~3倍まで増加した場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。
②. 〈効能共通〉血清クレアチニンが基準値上限の3倍超又は血清クレアチニンがベースラインの3倍超まで増加した場合:本剤を中止する。
10). 〈効能共通〉Infusion reaction:
①. 〈効能共通〉Grade1のInfusion reaction又はGrade2のInfusion reactionの場合:本剤の投与を中断又は投与速度を50%減速する。
②. 〈効能共通〉Grade3以上のInfusion reactionの場合:本剤を中止する。
11). 〈効能共通〉前記以外の副作用:
①. 〈効能共通〉Grade2の副作用又はGrade3の副作用の場合:Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する(12週間を超える休薬後もGrade1以下まで回復しない場合には、本剤を中止する)。
②. 〈効能共通〉Grade4の副作用又は再発性のGrade3の副作用の場合:本剤を中止する。
GradeはNCI-CTCAE(National Cancer Institute Common Terminology Criteria for Adverse Events)v4.03に準じる。
- 生殖能を有する者
- 8.1. 本剤のT細胞活性化作用により、過度の免疫反応に起因すると考えられる様々な疾患や病態があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、過度の免疫反応による副作用の発現を考慮し、適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎皮質ホルモン剤の投与等を考慮すること(また、本剤投与終了後に重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤投与終了後も観察を十分に行うこと)。
8.2. 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察を十分に行い、また、必要に応じて胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること〔1.2、9.1.2、11.1.1参照〕。
8.3. 肝不全、肝機能障害、肝炎があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.2参照〕。
8.4. 甲状腺機能障害、下垂体機能障害及び副腎機能障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に内分泌機能検査(TSH、遊離T3、遊離T4、ACTH、血中コルチゾール等の測定)を実施すること(また、必要に応じて画像検査等の実施も考慮すること)〔11.1.3-11.1.5参照〕。
8.5. 1型糖尿病があらわれることがあるので、口渇、悪心、嘔吐等の症状の発現や血糖値上昇に十分注意すること〔11.1.6参照〕。
8.6. 腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与期間中は定期的に腎機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.7参照〕。
8.7. 筋炎、横紋筋融解症があらわれることがあるので、筋力低下、筋肉痛、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等の観察を十分に行うこと〔11.1.8参照〕。
8.8. 重症筋無力症があらわれることがあるので、筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害等の観察を十分に行うこと〔11.1.9参照〕。
8.9. 心筋炎、心膜炎があらわれることがあるので、胸痛、CK上昇、心電図異常等の観察を十分に行うこと〔11.1.10参照〕。
9.1.1. 自己免疫疾患の合併又は慢性的自己免疫疾患若しくは再発性自己免疫疾患の既往歴のある患者:自己免疫疾患が増悪するおそれがある。
9.1.2. 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者:間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある〔1.2、8.2、11.1.1参照〕。
9.1.3. 臓器移植歴(造血幹細胞移植歴を含む)のある患者:本剤の投与により移植臓器に対する拒絶反応又は移植片対宿主病が発現するおそれがある。
妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤の投与中及び本剤投与後一定期間は適切な避妊法を用いるよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。
- 副作用
- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
- 11.1. 重大な副作用
11.1.1. 〈単独投与、併用投与〉間質性肺疾患(単独投与0.1%、併用投与0.3%)〔1.2、8.2、9.1.2参照〕。
11.1.2. 肝不全、肝機能障害、肝炎1). 〈単独投与〉肝不全、肝機能障害、肝炎:肝不全(頻度不明)、AST増加(4.6%)、ALT増加(4.6%)、γ-GTP増加(1.0%)、血中Al-P増加(2.7%)、血中ビリルビン増加(0.6%)を伴う肝機能障害、肝炎(3.2%)があらわれることがある〔8.3参照〕。
2). 〈併用投与〉肝不全、肝機能障害、肝炎:肝不全(頻度不明)、AST増加(13.5%)、ALT増加(11.9%)、γ-GTP増加(0.8%)、血中Al-P増加(3.9%)、血中ビリルビン増加(1.4%)を伴う肝機能障害、肝炎(3.3%)があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.3. 〈単独投与、併用投与〉甲状腺機能障害:甲状腺機能低下症(単独投与6.6%、併用投与7.2%)、甲状腺機能亢進症(単独投与3.5%、併用投与4.7%)、甲状腺炎(単独投与0.6%、併用投与0.6%)等の甲状腺機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。
11.1.4. 下垂体機能障害1). 〈単独投与〉下垂体機能障害:下垂体炎(0.1%)、下垂体機能低下症(0.1%)等の下垂体機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。
2). 〈併用投与〉下垂体機能障害:下垂体炎(頻度不明)、下垂体機能低下症(頻度不明)等の下垂体機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。
11.1.5. 〈単独投与、併用投与〉副腎機能障害:副腎機能不全(単独投与0.1%、併用投与1.1%)等の副腎機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。
11.1.6. 〈単独投与、併用投与〉1型糖尿病:1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)(単独投与0.3%、併用投与0.3%)があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシスに至るおそれがあるので、1型糖尿病が疑われた場合には、本剤の投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと〔8.5参照〕。
11.1.7. 腎障害1). 〈単独投与〉腎障害:急性腎障害(1.1%)、尿細管間質性腎炎(頻度不明)等の腎障害があらわれることがある〔8.6参照〕。
2). 〈併用投与〉腎障害:急性腎障害(1.4%)、尿細管間質性腎炎(0.6%)等の腎障害があらわれることがある〔8.6参照〕。
11.1.8. 筋炎、横紋筋融解症1). 〈単独投与〉筋炎(0.3%)、横紋筋融解症(頻度不明)〔8.7参照〕。
2). 〈併用投与〉筋炎(頻度不明)、横紋筋融解症(頻度不明)〔8.7参照〕。
11.1.9. 重症筋無力症1). 〈単独投与〉重症筋無力症(0.1%):重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがあるので、呼吸状態悪化に十分注意すること〔8.8参照〕。
2). 〈併用投与〉重症筋無力症(頻度不明):重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがあるので、呼吸状態悪化に十分注意すること〔8.8参照〕。
11.1.10. 心筋炎、心膜炎1). 〈単独投与〉心筋炎(0.3%)、心膜炎(0.3%)〔8.9参照〕。
2). 〈併用投与〉心筋炎(頻度不明)、心膜炎(0.6%)〔8.9参照〕。
11.1.11. Infusion reaction1). 〈単独投与〉Infusion reaction(5.2%):Infusion reactionが認められた場合には、本剤の投与中止等の適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
2). 〈併用投与〉Infusion reaction(1.9%):Infusion reactionが認められた場合には、本剤の投与中止等の適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
11.1.12. 〈単独投与、併用投与〉大腸炎(単独投与1.5%、併用投与1.4%)、重度下痢(単独投与0.4%、併用投与1.4%):持続する下痢、腹痛、血便等の症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止する等の適切な処置を行うこと。
11.1.13. 〈単独投与、併用投与〉中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(単独投与頻度不明、併用投与頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(単独投与頻度不明、併用投与頻度不明)、多形紅斑(単独投与0.3%、併用投与1.1%)。
11.1.14. 〈単独投与、併用投与〉類天疱瘡(単独投与頻度不明、併用投与頻度不明):水疱、びらん等が認められた場合には、皮膚科医と相談すること。
11.1.15. 神経障害1). 〈単独投与〉神経障害:末梢性ニューロパチー(1.1%)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)等の神経障害があらわれることがある。
2). 〈併用投与〉神経障害:末梢性ニューロパチー(22.4%)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)等の神経障害があらわれることがある。
11.1.16. 〈単独投与、併用投与〉脳炎(単独投与0.1%、併用投与0.3%)、髄膜炎(単独投与頻度不明、併用投与頻度不明)。
11.1.17. 静脈血栓塞栓症1). 〈単独投与〉静脈血栓塞栓症:深部静脈血栓症(0.1%)、肺塞栓症(0.1%)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがある。
2). 〈併用投与〉静脈血栓塞栓症:深部静脈血栓症(頻度不明)、肺塞栓症(0.3%)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがある。
11.1.18. 〈単独投与、併用投与〉免疫性血小板減少症(単独投与頻度不明、併用投与頻度不明)。
- 11.2. その他の副作用
1). 〈単独投与〉①. 〈単独投与〉感染症および寄生虫症:(1~10%未満)肺炎、上気道感染、尿路感染。
②. 〈単独投与〉血液およびリンパ系障害:(10%以上)貧血(18.0%)、(1%未満)血小板減少症。
③. 〈単独投与〉免疫系障害:(頻度不明)シェーグレン症候群。
④. 〈単独投与〉神経系障害:(1~10%未満)頭痛。
⑤. 〈単独投与〉血管障害:(1%未満)高血圧。
⑥. 〈単独投与〉代謝および栄養障害:(10%以上)食欲減退。
⑦. 〈単独投与〉呼吸器、胸郭および縦隔障害:(1~10%未満)呼吸困難、肺臓炎、咳嗽。
⑧. 〈単独投与〉胃腸障害:(10%以上)悪心、便秘、(1~10%未満)腹痛、嘔吐、口内炎、(頻度不明)胃炎。
⑨. 〈単独投与〉皮膚および皮下組織障害:(10%以上)発疹(19.0%)、(1~10%未満)皮膚そう痒症、(頻度不明)光線角化症。
⑩. 〈単独投与〉筋骨格系および結合組織障害:(10%以上)筋骨格痛(26.9%)、(1%未満)関節炎、(頻度不明)筋力低下、リウマチ性多発筋痛。
⑪. 〈単独投与〉腎および尿路障害:(1~10%未満)腎炎。
⑫. 〈単独投与〉眼障害:(頻度不明)ぶどう膜炎。
⑬. 〈単独投与〉一般・全身障害および投与部位の状態:(10%以上)疲労(20.0%)、発熱、(1~10%未満)浮腫。
⑭. 〈単独投与〉臨床検査:(1~10%未満)血中クレアチニン増加、(1%未満)血中甲状腺刺激ホルモン増加、トランスアミナーゼ上昇、(頻度不明)血中甲状腺刺激ホルモン減少。
単独投与の副作用発現頻度は、「17.臨床試験」の項に記載した1676試験、1624試験及び1622試験パート2コホートAの集計結果に基づき記載した。
2). 〈併用投与〉①. 〈併用投与〉血液およびリンパ系障害:(10%以上)貧血(43.4%)、血小板減少症、好中球減少症。
②. 〈併用投与〉代謝および栄養障害:(10%以上)食欲減退(18.8%)、高血糖(15.5%)、(1~10%未満)低アルブミン血症。
③. 〈併用投与〉精神障害:(10%以上)不眠症。
④. 〈併用投与〉呼吸器、胸郭および縦隔障害:(10%以上)呼吸困難、(1~10%未満)肺臓炎。
⑤. 〈併用投与〉胃腸障害:(10%以上)悪心(25.7%)、便秘(18.5%)、嘔吐。
⑥. 〈併用投与〉皮膚および皮下組織障害:(10%以上)発疹(19.1%)、脱毛症(34.8%)、(1~10%未満)皮膚そう痒症。
⑦. 〈併用投与〉筋骨格系および結合組織障害:(10%以上)筋骨格痛(29.6%)、(1~10%未満)関節炎。
⑧. 〈併用投与〉腎および尿路障害:(1~10%未満)腎炎。
⑨. 〈併用投与〉一般・全身障害および投与部位の状態:(10%以上)疲労(22.9%)。
⑩. 〈併用投与〉臨床検査:(10%以上)体重減少、(1~10%未満)血中クレアチニン増加、血中甲状腺刺激ホルモン減少、血中甲状腺刺激ホルモン増加。
併用投与の副作用発現頻度は、「17.臨床試験」の項に記載した1622試験パート2コホートC及び16113試験パート2の集計結果に基づき記載した。
- 高齢者
- 患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
- 授乳婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠マウスに抗PD-1抗体又は抗PD-L1抗体を投与すると、胎仔に対する免疫寛容が妨害され、流産率増加することが報告されており、また、ヒトIgGは母体から胎児へ移行することが知られている)〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが、ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている)。
- 小児等
- 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
- 取扱い上の注意
- 14.1. 薬剤調製前の注意14.1.1. バイアルは振盪しないこと。
14.1.2. 調製前に、粒子状物質や変色の有無を目視により確認すること(本剤は、無色~微黄色で澄明又は乳白光を呈する液で半透明~白色の微粒子を認めることがある)。液が濁っている場合、あるいは半透明~白色以外の微粒子が認められる場合には廃棄すること。
14.2. 薬剤調製時の注意14.2.1. 必要量7mL(350mg)をバイアルから抜き取り、日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液の点滴バッグに注入し、最終濃度を1~20mg/mLとする。
14.2.2. 点滴バッグをゆっくり反転させて混和し、激しく撹拌しないこと。
14.2.3. 希釈液は凍結させないこと。
14.2.4. 本剤は保存料を含まないので希釈液は速やかに使用し、すぐ使用しない場合は希釈~投与終了の時間を25℃以下で8時間以内又は2~8℃で24時間以内とする(希釈液を冷所保存した場合は投与前に点滴バッグを常温に戻す)。
14.2.5. 他剤<日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液を除く>との混注はしないこと。
14.3. 薬剤投与時の注意14.3.1. 本剤の投与にあたっては0.2~5μmのインラインフィルターを使用
すること。
14.3.2. 同一の点滴ラインを使用して他の薬剤<日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液を除く>を併用同時投与しないこと。
20.1. 凍結を避けること。
20.2. 外箱開封後は遮光して保存すること。
- その他の注意
- 15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 国内外の臨床試験において、本剤に対する抗体産生が報告されている。
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人の進行固形癌患者に、本剤350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの初回投与後の血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは次のとおりであった。
図1:350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの初回投与後の血清中濃度推移(7例、平均値±標準偏差)
表1:350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの初回投与後の薬物動態パラメータ
→図表を見る(PDF)
16.1.2 反復投与
化学療法歴のある進行又は再発の子宮頸癌患者295例(日本人患者28例を含む)に、本剤350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの血清中濃度は次表のとおりであった(1サイクル:6週間)。
表2:350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの血清中濃度
→図表を見る(PDF)
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌〉
17.1.1 国際共同第III相試験(R2810-ONC-1676試験)
化学療法歴注1)のある進行又は再発の子宮頸癌患者注2)608例(日本人患者56例を含む)を対象に、本剤350mg3週間間隔投与の有効性及び安全性を、治験担当医師が選択した化学療法注3)(ペメトレキセドナトリウム水和物、ノギテカン塩酸塩、イリノテカン塩酸塩水和物、ゲムシタビン塩酸塩、ビノレルビン酒石酸塩)と比較することを目的とした無作為化非盲検比較試験が実施された。主要評価項目である全生存期間(OS)の中間解析の結果は、表3及び添付文書の図2のとおりであり、化学療法群と比較して本剤群で統計学的に有意な延長を示した。本剤が投与された300例(日本人29例を含む)中、170例(56.7%)に副作用が認められた。主な副作用(5%以上)は、疲労32例(10.7%)、悪心28例(9.3%)、無力症、貧血及び食欲減退各22例(7.3%)、下痢20例(6.7%)、甲状腺機能低下症18例(6.0%)、嘔吐及び関節痛各17例(5.7%)、そう痒症及び発疹各15例(5.0%)であった。
注1)ベバシズマブ(遺伝子組換え)による治療歴の有無にかかわらず、進行又は再発の子宮頸癌に対して白金系抗悪性腫瘍剤を含む1つ以上の化学療法歴のある患者が組み入れられた。
注2)扁平上皮癌及び腺癌(腺扁平上皮癌を含む)患者が組み入れられた。
注3)ペメトレキセドナトリウム水和物、ゲムシタビン塩酸塩、ビノレルビン酒石酸塩は、本邦において子宮頸癌の効能又は効果では承認されていない。
表3:有効性成績(R2810-ONC-1676試験)
→図表を見る(PDF)
図2:OSのKaplan-Meier曲線(R2810-ONC-1676試験)
〈切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
17.1.2 国内第I相試験(R2810-ONC-1622試験パート2コホートA及びC)
①化学療法歴のないPD-L1陽性注7)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者(コホートA:60例)及び②化学療法歴のない切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者(コホートC:50例)注8)を対象に、それぞれ①本剤350mg3週間間隔投与及び②本剤350mg3週間間隔投与と化学療法注9)との併用投与の安全性等を検討することを目的とした非盲検非対照試験が実施された。副次評価項目の一つであるRECIST ver.1.1に基づく中央判定による奏効率[90%信頼区間](%)は、それぞれ①60.0[48.6,71.4]注10)及び②42.0[30.5,53.5]であった。
コホートAにおいて、本剤が投与された60例中55例(91.7%)に副作用が認められた。主な副作用(10%以上)は、注入に伴う反応31.7%(19例)、そう痒症23.3%(14例)、肺臓炎20%(12例)、発疹16.7%(10例)、甲状腺機能低下症15.0%(9例)、倦怠感11.7%(7例)、皮膚乾燥、下痢及び嘔気各10.0%(6例)であった。コホートCにおいて、本剤と化学療法との併用が行われた50例中50例(100%)に副作用が認められた。主な副作用(15%以上)は、貧血20例(40.0%)、便秘15例(30.0%)、食欲減退、悪心及び好中球数減少各13例(26.0%)、脱毛症11例(22.0%)、倦怠感10例(20.0%)、血小板数減少9例(18.0%)、関節痛及び末梢感覚ニューロパチー各8例(16.0%)であった。[5.4、5.5、7.2参照]
注7)腫瘍細胞の50%以上にPD-L1が発現していることが確認された患者が組み入れられた。
注8)EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子又はROS1融合遺伝子陽性の患者は対象外とされた。
注9)治験担当医師により、次のいずれかが選択された。
・白金系抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン又はシスプラチン)とパクリタキセルを3週間間隔で4回静脈内投与
・白金系抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン又はシスプラチン)とペメトレキセドナトリウムを3週間間隔で4回静脈内投与した後、ペメトレキセドナトリウムを3週間間隔で静脈内投与
注10)中央検査でPD-L1発現率が50%以上であることが確認されなかった10例を除く50例が有効性解析対象とされた。
17.1.3 海外第III相試験(R2810-ONC-1624試験)
化学療法歴のないPD-L1陽性注11)の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注12)710例を対象に、本剤350mg3週間間隔投与の有効性及び安全性を、治験担当医師が選択した化学療法(白金系抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン又はシスプラチン)と、パクリタキセル、ゲムシタビン塩酸塩又はペメトレキセドナトリウムとの併用)と比較することを目的とした無作為化非盲検比較試験が実施された。主要評価項目の一つであるOSの中間解析の結果は、表4及び添付文書の図3のとおりであった。
本剤が投与された355例中、204例(57.5%)に副作用が認められた。主な副作用(5%以上)は、そう痒症及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加各22例(6.2%)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加21例(5.9%)、甲状腺機能低下症20例(5.6%)、発疹、食欲減退及び貧血各18例(5.1%)であった。[5.4、5.5参照]
注11)腫瘍細胞の50%以上にPD-L1が発現していることが確認された患者が組み入れられた。
注12)EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子又はROS1融合遺伝子陽性の患者は対象外とされた。
表4:有効性成績(R2810-ONC-1624試験)
→図表を見る(PDF)
図3:OSのKaplan-Meier曲線(R2810-ONC-1624試験)
17.1.4 海外第III相試験(R2810-ONC-16113試験パート2)
化学療法歴のない切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌患者注18)466例を対象に、本剤350mg3週間間隔投与と化学療法注19)との併用の有効性及び安全性を、プラセボと化学療法注19)との併用と比較することを目的とした無作為化二重盲検比較試験が実施された。主要評価項目であるOSの中間解析の結果は、表5及び添付文書の図4のとおりであり、プラセボと化学療法との併用群と比較して本剤と化学療法との併用群で統計学的に有意な延長を示した。
本剤と化学療法との併用が行われた312例中、275例(88.1%)に副作用が認められた。主な副作用(10%以上)は、貧血127例(40.7%)、脱毛症114例(36.5%)、嘔気71例(22.8%)、好中球減少症及びアラニンアミノトランスフェラーゼ増加45例(14.4%)、食欲減退42例(13.5%)、血小板減少症及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加各39例(12.5%)、嘔吐及び高血糖症各33例(10.6%)であった。[5.4、5.6、7.2参照]
注18)EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子又はROS1融合遺伝子陽性の患者は対象外とされた。
注19)治験担当医師により、次のいずれかが選択された。
・白金系抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン又はシスプラチン)とパクリタキセルを3週間間隔で4回静脈内投与
・白金系抗悪性腫瘍剤(カルボプラチン又はシスプラチン)とペメトレキセドナトリウムを3週間間隔で4回静脈内投与した後、ペメトレキセドナトリウムを3週間間隔で静脈内投与
表5:有効性成績(R2810-ONC-16113試験パート2)
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図4:OSのKaplan-Meier曲線(R2810-ONC-16113試験パート2)
PD-L1発現率(腫瘍細胞全体におけるPD-L1を発現した腫瘍細胞が占める割合)別のOSの探索的解析結果は表6のとおりであった。
表6:有効性成績(R2810-ONC-16113試験パート2、PD-L1発現状況別)注24)
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18.1 作用機序
セミプリマブは、ヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1及びPD-L2)との結合を阻害することにより、がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び腫瘍細胞に対する細胞傷害活性を亢進し、腫瘍増殖を抑制すると考えられる。
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