クラシエ八味地黄丸料エキス錠

添付文書情報2011年03月改定(第3版)
商品情報
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- 効能・効果
- 疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ。
- 用法・用量
- 1日18錠を2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
- 慎重投与
- 1.体力の充実している患者[副作用が現れやすくなり、その症状が増強される恐れがある]。
2.暑がりでのぼせが強く赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等が現れることがある]。
3.著しく胃腸虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等が現れることがある]。
4.食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。
- 重要な基本的注意
- 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意し、ブシを含む製剤との併用には、特に注意する。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
- 1.過敏症:(頻度不明)発疹、発赤、そう痒等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2.肝臓:(頻度不明)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、T-Bil上昇等)。
3.消化器:(頻度不明)食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等。
4.その他:(頻度不明)心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ等。
- 高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[本剤に含まれるボタンピにより流早産の危険性があり、またブシ末の副作用が現れやすくなる]。
- 小児等への投与
- 小児等には慎重に投与する[本剤にはブシ末が含まれている]。
1.膀胱排尿運動改善作用
ウサギを用いたCystometryにおいて、八味地黄丸料エキス粉末の静脈内投与により膀胱容量の増加傾向を示した。
また、八味地黄丸料エキス粉末の静脈内投与により、ラット生体位膀胱運動の周期的高振幅の排尿収縮に対して抑制作用を示し、排尿収縮を示さず不規則低振幅の収縮を示している場合には膀胱収縮作用を示した。
2.膀胱平滑筋に対する作用
モルモット摘出膀胱を用いたin vitro実験で、八味地黄丸料エキス粉末は、膀胱運動を軽度抑制した後、増強するという二相性の作用を示したが、同様のラット摘出膀胱では、緊張の低下のみを示した。
3.尿道平滑筋に対する作用
ラット摘出尿道平滑筋を用いたin vitro実験で、八味地黄丸料エキス粉末はノルエピネフリンによる尿道収縮を非競合的に抑制した。しかし、高濃度カリウムによる収縮には影響を及ぼさなかった。
4.横隔膜神経筋標本に対する作用
外尿道括約筋モデルとしてのラット摘出横隔膜神経筋標本を用いたin vitro実験で、八味地黄丸料エキス粉末は直接電気刺激による収縮、および神経を介した間接電気刺激による収縮の双方を抑制した。この抑制はネオスチグミンの添加で回復しなかったことから、本薬の作用部位は神経筋接合部のアセチルコリン受容体以降の過程であると考えられる。
以上の結果から頻尿あるいは排尿困難等の症状を改善することが示唆される。
- 一包可:不可
- 分割:不可
- 粉砕:不明
味はわずかに苦く酸味がある
- 製造販売会社
- 大峰堂薬品
- 販売会社
- クラシエ
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