ピラマイド原末

添付文書情報2019年03月改定(第1版)
商品情報
- 禁忌
- 肝障害のある患者[副作用として肝障害の頻度が高く、症状が悪化する恐れがある]。
- 効能・効果
- 肺結核及びその他の結核症。
- 用法・用量
- ピラジナミドとして、1日量1.5~2.0gを1~3回に分けて経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。なお、他の抗結核薬と併用する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の使用にあたっては、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる[耐性菌の発現等を防ぐ]。
- 慎重投与
- 1.本人又は両親、兄弟に痛風発作(関節痛)の既往歴のある患者及び尿酸値上昇している患者[副作用として尿酸値上昇、痛風発作が現れることがある]。
2.腎障害のある患者又は腎障害の疑いのある患者[腎排泄型の薬剤であり、腎障害の患者には用量調節が必要である]。
3.高齢者。
- 重要な基本的注意
- 本剤の投与により重篤な肝障害が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
- 相互作用
- 併用注意:肝障害を起こしやすい薬剤[副作用として肝障害の頻度が高く、併用により肝障害発現の危険性が増大する(<危険因子>肝障害のある患者)]。
- 副作用
- 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 重大な副作用
- 1.重大な副作用(頻度不明)1).重篤な肝障害:劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).間質性腎炎:間質性腎炎が現れるとの報告がある。
- 2.その他の副作用(頻度不明)1).関節:尿酸値上昇、痛風発作(関節痛)。
2).血液:好酸球増多症。
3).過敏症:発熱、発疹[投与を中止する]。
4).消化器:食欲不振、悪心、嘔吐。
5).その他:頭痛、筋肉痛、色素沈着。
- 高齢者への投与
- 患者の状態を観察しながら慎重に投与する[一般に高齢者では生理機能が低下している]。
- 妊婦・産婦・授乳婦等への投与
- 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行することがある]。
吸収・排泄
ピラジナミドの経口投与による腸管からの吸収は速やかで、血中にはピラジナミド及びその加水分解代謝産物・ピラジン酸の形であらわれる。
健康成人に1回40mg/kg投与した場合、通常2~5時間で最高血中濃度(30~35μg/mL)に達し、24時間後にもわずかに認められる。
また、尿中にはほとんどがピラジン酸として排泄される。
ピラジナミドは、治療初期に有効で、治療初期にイソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン(エタンブトール)にピラジナミドを加えた場合の2ヵ月目の菌培養陰性化率は75~98%であり、ピラジナミドを加えない場合の60~75%に比し高率である。また、ピラジナミドを加えた6ヵ月治療と加えない9ヵ月治療との再排菌率は同程度である。
抗菌作用
ピラジナミドは試験管内での抗結核菌作用は比較的弱く、人型結核菌H37Rvに対する最小発育阻止濃度(MIC)は200μg/mLである。
ピラジナミドと他の結核化学療法剤との協力作用は、イソニアジドとの併用において最も大きい。
かつ単独投与にくらべ、イソニアジドに対する菌の耐性獲得をおくらせる効果がある。
- 一包可:条件付可
配合変化に関する情報あり
- 分割:条件付可
- 粉砕:条件付可
- 製造販売会社
- アルフレッサ ファーマ
- 販売会社
おくすりのQ&A
製品インタビューフォームの苛酷試験などの結果に高分子量分子種の増加が認められる、と記載されている場合、どう捉えれば良いか分かりません。知りたいポイントは冷...
わからないことがあったら、
気軽にすぐ質問しよう!
このコミュニティは、各種法令・通達が実務の現場で実際にはどう運用されているのか情報共有に使われることもあります。解釈に幅があるものや、関係機関や担当者によって対応が異なる可能性のあることを、唯一の正解であるかのように断言するのはお控えください。「しろぼんねっと」編集部は、投稿者の了承を得ることなく回答や質問を削除する場合があります。