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ランプレンカプセル50mg

販売名
ランプレンカプセル50mg
薬価
50mg1カプセル 176.20円
製造メーカー
サンド

添付文書情報2020年03月改定(第4版)

商品情報

薬効分類名
その他の抗ハンセン病剤
一般名
クロファジミンカプセル
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
ハンセン病。
用法・用量
1.ハンセン病(多菌型):クロファジミンとして50mgを1日1回又は200mg~300mgを週2~3回に分割して、食直後に経口投与する。年齢・症状により適宜増減する。投与期間は最低2年とし、可能であれば皮膚塗抹陰性になるまで投与する。原則として、他剤と併用して使用する。
2.ハンセン病(らい性結節性紅斑):クロファジミンとして100mgを1日1回、食直後に経口投与する。らい反応が安定した場合には100mgを週3回に減量する。投与期間は3カ月以内とする。
慎重投与
胃腸障害(頻回の下痢・頻回の腹痛等)のある患者[症状を悪化させる恐れがある]。
重要な基本的注意
1.本剤の使用にあたっては、「ハンセン病診断・治療指針」(厚生省・(財)藤楓協会発行)を参考に治療を行うことが望ましい。
2.ハンセン病の治療にあたっては、本剤による治療についての科学的データの蓄積が少ないことを含め、患者に十分な説明を行い、インフォームド・コンセントを得る。
3.本剤を高用量で長期投与した場合、腸間膜リンパ節、脾臓等に蓄積し、沈殿するので、空腸粘膜の固有層や腸間膜リンパ節に本剤の結晶が蓄積すると、腸疾患が発症する可能性があり、まれに腸閉塞、脾臓梗塞を起こすことが報告されているので、胃腸症状(下痢・腹痛等)が発現した場合には、減量、休薬、投与間隔をあけるなどの処置を行う。
4.本剤服用による皮膚の着色で、結果的に抑うつ症状を生じる可能性があるので、患者の精神状態に十分注意する。また皮膚及び毛髪の着色は可逆的であるが、皮膚の着色は、本剤中止後、消失までに数カ月~数年かかることをあらかじめ患者に説明しておく。なお、皮膚の着色は日光曝露によって濃くなることが報告されている。
5.本剤投与中に眩暈、視力低下、疲労、頭痛を訴える患者には、自動車の運転、機械の操作等危険を伴う作業に従事させないよう十分注意する。
副作用
ハンセン病患者を対象にした使用成績調査において、97例中報告された副作用は38.1%(37例)に66件で、主な副作用は、色素沈着障害22件、胃不快感4件等であった(再審査終了時)。
重大な副作用
1.重大な副作用(頻度不明):次のような副作用が現れることがある。このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
1).腸閉塞。
2).脾臓梗塞。
3).血栓塞栓症。
2.その他の副作用(頻度不明)1).皮膚:皮膚着色(皮膚病変及び皮膚が暗赤色~黒褐色に着色)、皮膚色素沈着障害、毛髪着色、皮膚乾燥、光線過敏症、魚鱗癬、ざ瘡様発疹、紅皮症、発疹、皮膚そう痒、剥脱性皮膚炎。
2).消化器:胃腸出血、好酸球性腸炎、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘、食欲不振、胃不快感。
3).眼:結膜着色・角膜着色・涙液着色、黄斑部色素沈着・角膜上皮下色素沈着、眼乾燥感・眼刺激感・眼灼熱感、視力低下。
4).精神神経系:眩暈、頭痛、嗜眠、神経痛、皮膚着色による抑うつ症状。
5).肝臓:肝炎、黄疸、肝腫大、AST上昇(GOT上昇)、ビリルビン上昇。
6).血液:貧血、好酸球増多。
7).その他:汗着色・痰着色・尿着色・便着色・鼻汁着色・精液着色・母乳着色等、リンパ節症、膀胱炎、骨痛、浮腫、疲労、発熱、血管痛、レイノー様現象、体重減少、味覚障害、モニリア口唇炎、低カリウム血症、血糖値上昇、血沈亢進、血清アルブミン増加。
高齢者への投与
一般に高齢者では、生理機能が低下しているので減量するなど慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない(動物実験(マウス・ラット)で着床数減少、胎仔体重減少及び新生仔死亡率増加がみられており、また、マウスでは胎仔死亡数増加及び胎仔頭骨の化骨遅延増加がみられている)]。
2.妊娠中に投与した場合、胎盤を通過し、出生児に皮膚着色がみられることがある。
3.本剤投与中に妊娠が確認された場合には、継続治療の必要性について検討する[妊娠中はハンセン病の症状が悪化しやすい]。
4.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[ヒト母乳中へ移行し、母乳着色及び乳児の皮膚着色することがある]。
適用上の注意
1.保管時:本剤はチョコレート様の外観でバニラのにおいがするので、小児の手の届かない所に保管するよう患者に説明する。
2.服用時:消化管からの吸収促進を図るため、食直後に服用又は食事・ミルク等とともに服用する。
その他の注意
高用量(300mg/日)の本剤とイソニアジド<300mg/日>併用投与を受けている患者で、本剤の皮膚の濃度は低かったが、血漿中及び尿中濃度は上昇したとの報告がある。

1.血漿中濃度
健康成人男子にクロファジミン200mgを食後に単回経口投与したとき、クロファジミンは投与4~8時間後に最高血漿中濃度(平均:408ng/g)に達し、その後半減期10.6日で消失した。(外国人のデータ)
クロファジミン200mg投与後の血漿中濃度推移

2.体液・組織内移行
クロファジミンは主として脂肪組織中及び細網内皮系のマクロファージ中に蓄積し、皮下脂肪、腸間膜リンパ節、胆汁及び胆嚢、副腎、膵臓、脾臓、肝臓、肺、腎臓、心臓、皮膚、小腸、眼球、末梢神経等への移行が認められているが、脳中には検出されていない。また、乳汁中への移行も認められている。(外国人のデータ)
3.代謝
尿中に検出される代謝物は、hydroxy clofazimine、hydroxy deschloroanilino clofazimine glucuronide及びhydrated clofazimine glucuronideであるが、いずれも微量である。(外国人のデータ)
4.排泄
健康成人にクロファジミン100~600mgを単回経口投与したとき、投与後24時間までのクロファジミンの尿中排泄率は投与量の0.03~0.41%であり、投与3日後までの糞中排泄率は投与量の9~74%である。(外国人のデータ)

ハンセン病患者を対象とした使用成績調査において、有効性評価対象症例96例における有効率は96.9%(93/96例)であった。また、多菌型に対する有効率は97.8%(90/92例)、WHOのMTDの有効率は94.9%(37/39例)であった。さらに、らい性結節性紅斑に対する有効率は100%(24/24例)であった。

クロファジミンのらい菌(Mycobacterium leprae)に対する作用の詳細な機序は不明であるが、らい菌のDNAに直接結合することによるDNA複製阻害作用及びマクロファージのライソゾーム酵素を活性化することによる作用が寄与すると考えられる。
1.作用機序
(1)細菌DNAへの結合
クロファジミンのDNA結合性を赤色波長の吸収変化を指標に、分光光度計により測定した結果、MycobacteriumのDNAに結合性を示した。
(2)ライソゾーム酵素の活性化
クロファジミンを混和した餌を21日間連続摂餌投与したマウスの腹腔内マクロファージにおける、ライソゾーム酵素に対する影響を検討した結果、クロファジミン1及び10mg/kg/日投与群において、N‐アセチル‐β‐グルコサミニダーゼ、β‐ガラクトシダーゼ、カテプシンCの活性がコントロール群に比較して有意に上昇した。
2.抗菌作用
(1)In vitroにおける作用
クロファジミンのin vitroにおけるM.lepraeに対するMIC測定法は確立されていない。
(2)In vivo感染モデルにおける作用
ヌードマウスを用いたらい菌感染モデルにおいて、クロファジミンを0.003%含有混餌にて7週及び14週間連続投与した場合、薬物非投与群に比較して有意な増殖抑制作用を認めた。
マウスを用いたらい菌感染モデルにおいて、増殖初期から定常期まで(0~183日間)薬物投与を行った時、クロファジミンの0.01%混餌による連続投与群において、また対数増殖初期から定常期まで(76~167日間)薬物投与を行った時、クロファジミンの0.0001、0.001、0.01%混餌による連続投与群において、それぞれ薬物非投与群に比較して有意な増殖抑制作用を認めた。
3.抗炎症作用
健康成人及びハンセン病患者から採取、精製した好中球を用い、エンドトキシン活性化血清刺激による好中球遊走に対するクロファジミンの作用を検討した結果、いずれの好中球に対しても、クロファジミンは1×10の-3乗Mから1×10の-5乗Mにおいて濃度依存的な遊走阻害作用を示した。

一包可:不明

バラ包装

分割:可能
粉砕:可能
製造販売会社
サンド
販売会社
 

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