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献血グロベニン-I静注用2500mg

販売名
献血グロベニン-I静注用2500mg
薬価
2.5g50mL1瓶(溶解液付) 17845.00円
製造メーカー
日本製薬

添付文書情報2021年03月改定(第33版)

商品情報

薬効分類名
血漿分画製剤
一般名
乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン注射用
禁忌
本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者。
効能・効果
1.無ガンマグロブリン血症又は低ガンマグロブリン血症。
2.重症感染症における抗生物質との併用。
3.特発性血小板減少性紫斑病(他剤が無効で、著明な出血傾向があり、外科的処置又は出産等一時的止血管理を必要とする場合)。
4.川崎病の急性期(重症であり、冠動脈障害の発生の危険がある場合)。
5.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善。
6.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合)。
7.天疱瘡(ステロイド剤の効果不十分な場合)。
8.スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症(ステロイド剤の効果不十分な場合)。
9.水疱性類天疱瘡(ステロイド剤の効果不十分な場合)。
10.ギラン・バレー症候群(急性増悪期で歩行困難な重症例)。
11.血清IgG2値の低下を伴う、肺炎球菌を起炎菌とする急性中耳炎、肺炎球菌を起炎菌とする急性気管支炎又は肺炎球菌を起炎菌とする肺炎又はインフルエンザ菌を起炎菌とする急性中耳炎、インフルエンザ菌を起炎菌とする急性気管支炎又はインフルエンザ菌を起炎菌とする肺炎の発症抑制(ワクチン接種による予防及び他の適切な治療を行っても十分な効果が得られず、発症を繰り返す場合に限る)。
12.多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下の改善(ステロイド剤が効果不十分な場合に限る)。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.重症感染症において抗生物質との併用に用いる場合は、適切な抗菌化学療法によっても十分な効果の得られない重症感染症を対象とする。
2.川崎病に用いる場合は、発病後7日以内に投与を開始することが望ましい。
3.本剤を「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>運動機能低下の進行抑制」を目的として用いる場合、「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善」に対する本剤の有効性が認められたものの、症状の再発・再燃を繰り返している患者にのみ投与する。
4.天疱瘡に用いる場合は、副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とする。臨床試験では、副腎皮質ホルモン剤20mg/日(プレドニゾロン換算)以上を3~7日間使用したにもかかわらず、臨床症状の改善が認められなかった患者に対し、本剤の有効性及び安全性が検討されている。
5.腫瘍随伴性天疱瘡、疱疹状天疱瘡、薬剤誘発性天疱瘡に対する有効性及び安全性は確立していない。
6.スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症に用いる場合は、副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とする。臨床試験では、副腎皮質ホルモン剤20mg/日(プレドニゾロン換算)以上を2日間以上使用したにもかかわらず、効果不十分で更なる追加治療が必要な患者に対し、本剤の有効性及び安全性が検討されている。
7.水疱性類天疱瘡に用いる場合は、副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とする。臨床試験では、副腎皮質ホルモン剤0.4mg/kg/日(プレドニゾロン換算)以上を7~21日間使用したにもかかわらず、臨床症状の改善が認められなかった患者に対し、本剤の有効性及び安全性が検討されている。
8.血清IgG2値の低下を伴う、肺炎球菌又はインフルエンザ菌を起炎菌とする急性中耳炎、急性気管支炎又は肺炎の発症抑制に用いる場合は、投与開始時に次の条件を満たす患者にのみ投与する:急性中耳炎として過去6カ月間に4回以上の発症を認め、起炎菌として肺炎球菌又はインフルエンザ菌が同定されており、血清IgG2値80mg/dL未満が継続している患者にのみ投与、又は急性気管支炎もしくは肺炎として過去6カ月間に2回以上の発症を認め、起炎菌として肺炎球菌又はインフルエンザ菌が同定されており、血清IgG2値80mg/dL未満が継続している患者にのみ投与する。
9.多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下の治療に用いる場合は、原則として、次記に規定するいずれかのステロイド剤による治療を実施しても十分な効果の得られない患者を対象とする。
[ステロイド剤が効果不十分の判断基準]
1).本剤投与12週以上前からの治療歴で判断する場合:本剤投与の12週以上前に副腎皮質ステロイドをプレドニゾロン換算で50mg/日以上又は1mg/kg/日以上のステロイド大量療法にて1カ月以上治療した治療歴があり、その後も本剤投与開始時までステロイド治療を継続していたにもかかわらず、十分な改善が認められず、血中CK値が基準値上限を超えている患者。
2).本剤投与前の12週未満の治療歴で判断する場合:本剤投与前6~12週の時点で副腎皮質ステロイドをプレドニゾロン換算で50mg/日以上又は1mg/kg/日以上のステロイド大量療法を実施していた治療歴があり、その後も本剤投与開始時までステロイド治療を継続していたにもかかわらず、十分な改善が認められず、血中CK値が基準値上限を超えており、4週間以上の間隔をおいて測定された直近の検査値の比較で、血中CK値の低下が認められていない患者。
10.本剤は多発性筋炎・皮膚筋炎における皮膚症状の改善を目的として投与する薬剤ではない(本剤の皮膚症状に対する有効性は確立していない)。
用法・用量
本剤は、添付の日本薬局方注射用水(50mL)で溶解し、効能・効果に応じて次のとおり投与する。なお、直接静注する場合は、極めて緩徐に行う。
1.無又は低ガンマグロブリン血症:1回人免疫グロブリンGとして200~600mg/kg体重を3~4週間隔で点滴静注又は直接静注する。なお、患者の状態により適宜増減する。
2.重症感染症における抗生物質との併用:1回人免疫グロブリンGとして2500~5000mgを、小児に対しては、1回人免疫グロブリンGとして100~150mg/kg体重を点滴静注又は直接静注する。なお、症状により適宜増減する。
3.特発性血小板減少性紫斑病:1日に人免疫グロブリンGとして200~400mg/kg体重を点滴静注又は直接静注する。なお、特発性血小板減少性紫斑病に用いる場合、5日間使用しても症状に改善が認められない場合は、以降の投与を中止する。年齢及び症状に応じて適宜増減する。
4.川崎病の急性期:1日に人免疫グロブリンGとして200mg/kg体重を5日間点滴静注又は直接静注、若しくは2000mg/kg体重を1回点滴静注する。なお、年齢及び症状に応じて5日間投与の場合は適宜増減、1回投与の場合は適宜減量する。
5.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間連日点滴静注又は直接静注する。なお、年齢及び症状に応じて適宜減量する。
6.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の運動機能低下の進行抑制:人免疫グロブリンGとして「1000mg/kg体重を1日」又は「500mg/kg体重を2日間連日」を3週間隔で点滴静注する。
7.天疱瘡:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間連日点滴静注する。なお、年齢及び症状に応じて適宜減量する。
8.スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間連日点滴静注する。
9.水疱性類天疱瘡:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間連日点滴静注する。
10.ギラン・バレー症候群:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間連日点滴静注する。
11.血清IgG2値の低下を伴う、肺炎球菌又はインフルエンザ菌を起炎菌とする急性中耳炎、急性気管支炎又は肺炎の発症抑制:人免疫グロブリンGとして初回は300mg/kg体重、2回目以降は200mg/kg体重を点滴静注する。投与間隔は、4週間とする。
12.多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下の改善:1日に人免疫グロブリンGとして400mg/kg体重を5日間点滴静注する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある(無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意する)。
2.投与速度:ショック等の副作用は初日の投与開始1時間以内、また投与速度を上げた際に起こる可能性があるので、これらの時間帯については特に注意する。
1).初日の投与開始から1時間は0.01mL/kg/分で投与し、副作用等の異常所見が認められなければ、徐々に投与速度を上げてもよい(但し、0.06mL/kg/分を超えない)。2日目以降は、前日に耐容した速度で投与する[添付文書末尾の「体重別投与速度表」参照]。
2).川崎病の患者に対し2000mg/kgを1回で投与する場合は、基本的には投与開始から1時間は0.01mL/kg/分(0.06mL/kg/分を超えない)の投与速度を遵守することとするが、急激な循環血液量の増大に注意し、12時間以上かけて点滴静注する。
3).慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>運動機能低下の進行抑制は、投与開始から30分間は0.01mL/kg/分で投与し、副作用等の異常所見が認められなければ、徐々に投与速度を上げてもよい(但し、0.06mL/kg/分を超えない)、2日目以降は、前日に耐容した速度で投与する。
3.無又は低ガンマグロブリン血症の用法・用量は、血清IgGトラフ値を参考に、基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて、投与量、投与間隔を調節する必要があることを考慮する。
4.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>筋力低下の改善は、本剤投与終了1カ月後に認められることがあるので、投与後の経過を十分に観察し、本剤投与終了後1カ月間においては本剤の追加投与は行わない。
5.天疱瘡及び水疱性類天疱瘡における症状の改善は、本剤投与終了4週後までに認められることがあるので、投与後の経過を十分に観察し、本剤投与終了後4週間においては本剤の追加投与は行わない。
6.血清IgG2値の低下を伴う、肺炎球菌又はインフルエンザ菌を起炎菌とする急性中耳炎、急性気管支炎又は肺炎の発症抑制に用いる場合は、本剤の投与は6回を目安とする(なお、投与を再開する場合には、対象患者の条件(「効能・効果に関連する使用上の注意」の項参照)への適合を再度確認し、本剤投与の要否を判断する)。
7.多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下の治療において、少なくとも本剤投与後4週間は本剤の再投与を行わない(4週間以内に再投与した場合の有効性及び安全性は検討されていない)。
慎重投与
1.IgA欠損症の患者[抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こす恐れがある]。
2.腎障害のある患者[腎機能を悪化させる恐れがある]。
3.脳血管障害・心臓血管障害又はその既往歴のある患者[虚血性疾患、心臓血管障害、脳血管障害、血管障害を有する高齢者等の脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者は大量投与による血液粘度の上昇等により脳梗塞又は心筋梗塞等の血栓塞栓症を起こす恐れがある]。
4.血栓塞栓症の危険性の高い患者[血栓塞栓症、鎌状赤血球症、既に冠動脈瘤が形成されている川崎病、高ガンマグロブリン血症、高リポ蛋白血症、高血圧等の血栓塞栓症の危険性の高い患者は大量投与による血液粘度の上昇等により血栓塞栓症を起こす恐れがある]。
5.溶血性貧血・失血性貧血の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある)]。
6.免疫不全患者・免疫抑制状態の患者[ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない(感染した場合には、持続性貧血を起こすことがある)]。
7.心機能低下している患者[大量投与により、心不全を発症又は心不全悪化させる恐れがある]。
重要な基本的注意
患者への説明:本剤の投与にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、ヒト血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを、患者に対して説明し、理解を得るよう努める。
1.本剤の原材料となる献血者の血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体及び抗HTLV-1抗体陰性で、かつALT(GPT)値でスクリーニングを実施している。更に、HBV、HCV及びHIVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後の製造工程であるCohnの低温エタノール分画、ポリエチレングリコール4000処理、イオン交換体処理及びウイルス除去膜による濾過処理は、HIVをはじめとする各種ウイルスに対し、不活化・除去作用を有することが確認されているが、投与に際しては、次の点に十分注意する。
1).血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察する。
2).現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与する。
2.ショック等重篤な副作用を起こすことがあるので、注意して使用し、経過を十分観察する(特に小児等に使用する場合には投与速度に注意するとともに、経過を十分に観察する)。
3.本剤は抗A及び抗B血液型抗体を有するので、血液型がO型以外の患者に大量投与したとき、溶血性貧血を起こすことがある。
4.本剤による特発性血小板減少性紫斑病の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
5.小児の急性特発性血小板減少性紫斑病は多くの場合自然緩解するものであることを考慮する。
6.川崎病の患者における追加投与は、本剤投与における効果不十分(発熱の持続等)で症状の改善が見られない等、必要と思われる時のみに行う(本剤の追加投与に関しては有効性、安全性は確立していない)。
7.本剤を慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)に対して用いる場合、次の点に注意する。
1).本剤による慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
2).「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>筋力低下の改善」の用法・用量で本剤を反復投与した場合の有効性、安全性は確立していないことに留意する。
3).「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎<多巣性運動ニューロパチー含む>運動機能低下の進行抑制」を目的として用いる場合、臨床症状の観察を十分に行い継続投与の必要性を確認する(また、本剤の投与開始後にも運動機能低下の再発・再燃が繰り返し認められる等、本剤による効果が認められない場合には、本剤の継続投与は行わず、他の治療法を考慮する)。
4).「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の運動機能低下の進行抑制」を目的として本剤を継続投与した結果、運動機能低下の再発・再燃が認められなくなった場合には、本剤の投与中止を考慮する。
8.本剤による天疱瘡及び水疱性類天疱瘡の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
9.ギラン・バレー症候群においては、筋力低下の改善が認められた後、再燃することがあるので、その場合には本剤の再投与を含め、適切な処置を考慮する。
10.多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下において、本剤投与後に明らかな臨床症状の悪化が認められた場合には、治療上の有益性と危険性を十分に考慮した上で、本剤の再投与を判断する(本剤を再投与した場合の有効性及び安全性は確立していない)。
相互作用
併用注意:非経口用生ワクチン(麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、麻疹・おたふくかぜ・風疹の混合ワクチン、水痘ワクチン等)[本剤の投与を受けた者は、生ワクチンの効果が得られない恐れがあるので、生ワクチンの接種は本剤投与後3カ月以上延期する(また、生ワクチン接種後14日以内に本剤を投与した場合は、投与後3カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい)、なお、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、川崎病、多巣性運動ニューロパチー(MMN)を含む慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)、天疱瘡、スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症、水疱性類天疱瘡、ギラン・バレー症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎に対する大量療法(200mg/kg以上)後に生ワクチンを接種する場合は、原則として生ワクチンの接種を6カ月以上(麻疹感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は11カ月以上)延期する(本剤の主成分は免疫抗体であるため、中和反応により生ワクチンの効果が減弱される恐れがある)]。
副作用
1.無又は低ガンマグロブリン血症*:39例中7例(17.9%)に副作用が認められ、投与回数当たりの発生頻度は8.9%(18回/203回)であった。また、副作用の種類は発熱、悪寒、嘔気等であった(承認時)。
*「通常、成人に対しては、1回人免疫グロブリンGとして2500~5000mgを、小児に対しては、1回人免疫グロブリンGとして100~150mg/kg体重を点滴静注又は直接静注する。なお、症状により適宜増減する。」に従って投与された際の副作用
発現状況である。
2.重症感染症における抗生物質との併用:398例中5例(1.3%)に副作用が認められ、投与回数当たりの発生頻度は0.5%(5回/958回)であった。また、副作用
の種類はアナフィラキシー、発熱、悪寒、発疹等であった(承認時)。
3.特発性血小板減少性紫斑病(ITP):156例中21例(13.5%)に副作用が認められたが、いずれも一過性で重篤なものは認められなかった。また、副作用の種類は発熱、悪心、頭痛、発疹、蕁麻疹等であった。なお、6例が妊娠症例であったが、いずれの症例においても副作用は認められず、それら妊婦から出生した新生児にも異常所見は認められなかった(効能効果追加時)。
4.川崎病:160例中9例(5.6%)に副作用が認められ、投与回数当たりの発生頻度は1.2%(9回/758回)であった。また、副作用の種類は悪寒、チアノーゼ、発熱、熱性痙攣、プレショック、意識もうろう、顔色不良、頻脈、呼吸困難であったが、いずれも初回投与時に出現し、一過性であった(効能効果追加時)。
なお、川崎病の急性期を対象とした使用成績調査における副作用の発現率は6.62%(48例/725例)で、そのうちショック0.14%(1例1件)、ショック又はショックが疑われる症状(チアノーゼ、血圧低下等)2.07%(15例21件)であり、重篤な副作用の発現率は1.93%(14例30件)であった。また、川崎病の急性期の再審査期間中に報告された自発報告において、出荷量あたりの重篤な副作用の発現例数は92例/1000kg(129例202件)で、そのうちショック51例/1000kg(72例72件)、ショック又はショックが疑われる症状(チアノーゼ、血圧低下等)59例/1000kg(83例85件)であった。
5.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む):<筋力低下の改善>延べ99例中24例(24.2%)に副作用が認められ、その種類は頭痛、発熱、発疹、水疱、GOT・GPT上昇等の軽度なものであったが、1例において一過性脳虚血発作に続く右視床小梗塞が認められた(効能効果追加時)。
<運動機能低下の進行抑制>61例(慢性炎症性脱髄性多発根神経炎:48例、多巣性運動ニューロパチー:13例)中34例(慢性炎症性脱髄性多発根神経炎:25例、多巣性運動ニューロパチー:9例)(55.7%)に副作用が認められ、その種類は頭痛が15例(24.6%)、発疹が5例(8.2%)、紅斑、倦怠感及びリンパ球数減少が各2例(3.3%)等であった(効能効果追加時)。
6.天疱瘡:41例中13例(31.7%)に副作用が認められ、その種類は頭痛、肝機能異常、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、ビリルビン上昇、血圧上昇、γ-GTP上昇、血小板数減少等であったが、1例において重篤な血小板数減少、肝機能異常が認められた(効能効果追加時)。
7.スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症:7例中6例(85.7%)に副作用が認められ、その種類は貧血、肝機能異常、腎機能障害、C-反応性蛋白増加及び脳性ナトリウム利尿ペプチド増加であった(効能効果追加時)。
8.水疱性類天疱瘡:39例中17例(43.6%)に副作用が認められ、その種類は肝機能異常、肝障害、発熱、血中乳酸脱水素酵素増加、血小板数減少等であった(効能効果追加時)。
9.ギラン・バレー症候群:22例中16例(72.7%)に副作用が認められ、その種類は頭痛が8例(36.4%)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加及び肝酵素上昇が各4例(18.2%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加が3例(13.6%)、薬疹、発熱及び白血球数減少が各2例(9.1%)等であった(効能効果追加時)。
重大な副作用
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー(0.1~5%未満):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、頻脈、喘鳴、喘息様症状、胸内苦悶、血圧低下、脈拍微弱、チアノーゼ等が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
2).肝機能障害、黄疸(頻度不明):著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいLDH上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行う。
3).無菌性髄膜炎(頻度不明):大量投与により無菌性髄膜炎(項部硬直、発熱、頭痛、悪心、嘔吐あるいは意識混濁等)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).急性腎障害(頻度不明):急性腎障害が現れることがあるので、投与に先立って患者が脱水状態にないことを確認するとともに、観察を十分に行い、腎機能検査値悪化(BUN値悪化、血清クレアチニン値悪化等)、尿量減少が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。なお、急性腎障害の危険性の高い患者においては、適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。
5).血小板減少(頻度不明):血小板減少を起こすことがあるので、観察を十分に行い、このような場合には、適切な処置を行う。
6).肺水腫(頻度不明):肺水腫が現れることがあるので、呼吸困難等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
7).血栓塞栓症(頻度不明):大量投与例で、血液粘度の上昇等により、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓症が現れることがあるので、観察を十分に行い、中枢神経症状(眩暈、意識障害、四肢麻痺等)、胸痛、突然の呼吸困難、息切れ、下肢疼痛・下肢浮腫等の症状が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
なお、血栓塞栓症の危険性の高い患者においては、適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。
8).心不全(頻度不明):主として川崎病への大量投与例で、循環血漿量過多により心不全を発症又は心不全悪化させることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、心雑音、心機能低下、浮腫、尿量減少等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。なお、心機能低下している患者においては、適宜減量し、できるだけゆっくりと投与することが望ましい。
2.その他の副作用
1).過敏症:(0.1~5%未満)発疹、蕁麻疹、そう痒感、水疱、汗疱、(0.1%未満)顔面潮紅、局所性浮腫、全身発赤、紫斑性皮疹、湿疹、丘疹[このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う]。
2).精神神経系:(0.1~5%未満)痙攣、振戦、(0.1%未満)眩暈、しびれ感、(頻度不明)意識障害[このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う]。
3).循環器:(0.1~5%未満)顔色不良、四肢冷感、胸部圧迫感、(頻度不明)血圧上昇、動悸[このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う]。
4).肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇等。
5).呼吸器:(頻度不明)喘息様症状、咳嗽。
6).消化器:(0.1~5%未満)悪心、嘔吐、(0.1%未満)下痢、(頻度不明)腹痛。
7).血液:(0.1~5%未満)好酸球増多、好中球減少、白血球減少、(0.1%未満)溶血性貧血。
8).その他:(0.1~5%未満)頭痛、発熱、悪寒、戦慄、血管痛、倦怠感、(0.1%未満)静脈炎、(頻度不明)関節痛、筋肉痛、背部痛、CK上昇(CPK上昇)、ほてり、不機嫌、結膜充血、体温低下。
高齢者への投与
1.一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
2.一般に高齢者では脳・心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみられ、血栓塞栓症を起こす恐れがあるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない;本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない(感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある)]。
小児等への投与
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。
取扱い上の注意
1.調製時:1).5%ブドウ糖液、生理食塩液等の中性に近い輸液・補液以外の他剤との混合注射をさける。
2).一度溶解したものは1時間以内に使用を開始する。また、使用後の残液は、細菌汚染の恐れがあるので使用しない(本剤は細菌の増殖に好適な蛋白であり、しかも保存剤を含有していないため)。
2.投与時:1).不溶物の認められるものは使用しない。
2).溶解した液をシリコンオイルが塗布されているシリンジで採取した場合、浮遊物が発生する可能性があるため、投与前に薬液中に浮遊物がないか目視で確認する(浮遊物が認められた場合には投与しない)。
記録の保存:本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与した場合は、医薬品の名称(販売名)、製造番号、投与日、投与を受けた患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存する。
その他の注意
本剤は、貴重なヒト血液を原料として製剤化したものである。原料となった血液を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程において一定の不活化・除去処理などを実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、ヒト血液を原料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめる。

1.健康成人に本剤を投与した場合の血中半減期は平均17.7日であった。
2.無ガンマグロブリン血症の患者(1歳6カ月~18歳)に本剤を投与した場合の血中半減期は平均34.3日であった。

1.無又は低ガンマグロブリン血症:
免疫グロブリン補充療法を受けたX連鎖無ガンマグロブリン血症患者29例を対象としたレトロスペクティブな研究において、高用量の静注用人免疫グロブリン(IVIG)(3週間ごとに350~600mg/kg)の治療を受け、血清IgGトラフ値が500mg/dL以上となった患者の感染症の発症頻度及び入院期間は1.04回/年及び0.70日/年であったが、未治療、筋注用人免疫グロブリンもしくは低用量IVIG(3週間ごとに200mg/kg未満)で治療され、血清IgGトラフ値が151mg/dL以上500mg/dL未満だった患者では1.75回/年及び9.00日/年であったとの報告がある。
2.重症感染症における抗生物質との併用:
再評価に対する市販後臨床試験において、広範囲抗生物質を3日間投与しても感染主要症状の十分な改善が認められない重症感染症の患者682症例を対象として、抗生物質と静注用人免疫グロブリン5g/日、3日間との併用群(IVIG群)又は抗生物質単独投与群(対照群)に割り付けた非盲検群間比較試験を行った。
解熱効果、臨床症状の改善効果又は検査所見(炎症マーカーであるCRP値の推移)を評価基準として有効性を評価した結果、IVIG群はいずれにおいても対照群に比べ有意に優れており、有効率はIVIG群61.5%(163例/265例)、対照群47.3%(113例/239例)であった。
3.特発性血小板減少性紫斑病(ITP):
ITP患者で副腎皮質ステロイド剤、免疫抑制剤及び摘脾等の療法が無効又は有効であったが効果が一過性であって、本剤を単独投与した症例は109例(急性ITP:42例、慢性ITP:67例)であり、その成績の概要は次記の通りであった。なお、本剤は原則として400mg/kg/日、5日間連日投与された。
(1)本剤単独投与による急性ITPに対する有効率は81.0%(34例/42例)、慢性ITPに対する有効率は61.2%(41例/67例)であった。
(2)本剤単独投与による血小板数増加効果(投与前と投与後最高血小板数との差)が5万/mm3以上を示した症例は、急性ITPでは42例中36例(85.7%)、慢性ITPでは67例中43例(64.2%)であった。
(3)本剤投与後4週間以上経過観察され、患者血漿中の血小板数が10万/mm3以上を示した症例は、急性ITPでは31例中27例(87.1%)、慢性ITPでは54例中30例(55.6%)であり、そのうち4週間以上持続した症例は、急性ITPでは31例中20例(64.5%)、慢性ITPでは54例中5例(9.3%)であった。
(4)血小板数は、急性及び慢性ITPともに投与開始後5日目に最高値に達した症例が最も多かった。
4.川崎病:
(1)本剤が200mg/kg/日、5日間連日投与された91症例の成績は次記の通りであった。なお、本剤は発病後7日以内に投与開始された。
1)本剤投与開始前に冠動脈病変が認められなかった86例における冠動脈病変の発生頻度の推移は急性期14.0%(拡大:11例、瘤:1例)、1カ月後7.0%(拡大:5例、瘤:1例)、2~3カ月後3.5%(拡大:2例、瘤:1例)であり、1年後まで観察のできた66例における冠動脈病変の発生頻度は3.0%(拡大:1例、瘤:1例)であった。
2)本剤投与開始前に冠動脈病変(拡大)が認められた5例の冠動脈病変の推移は、1例が急性期に瘤を形成したが、1年後には拡大へと退縮した。残る4例中3例は急性期から2カ月後にかけて正常化し、1例のみ1年後まで拡大が持続した。
〔正常:2歳未満では冠動脈内径が2mm未満
2歳以上では冠動脈内径が2.5mm未満
拡大:冠動脈内径が3.9mm以下
冠動脈瘤:冠動脈内径が4mm以上〕
前記川崎病に対する効果はアスピリンとの併用時に得られたものである。
(2)信頼の出来る学術雑誌に掲載された科学的根拠となり得る論文の試験成績では、2g/kgを1回投与された原田スコア4以上の急性期ハイリスク患児72例のうち冠動脈障害が認められなかった症例は69例(95.8%)であった。
5.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む):
<筋力低下の改善>
本剤が400mg/kg/日、5日間連日投与された20例における有効率は65.0%(13例/20例)であった。
<運動機能低下の進行抑制>
1)慢性炎症性脱髄性多発根神経炎患者49例に対して、本剤2,000mg/kg(400mg/kg/日、5日間連日)投与後、本剤1,000mg/kg(「1,000mg/kgを1日間」又は「500mg/kgを2日間連日」)が3週間隔で投与された。治験薬投与前と比較して、治験薬投与期28週目時点で1点以上のINCATスコアの改善を維持した患者の割合は77.6%(38例/49例)であった。また、28週目以降も治療を継続した38例において、治験薬投与期28週目と比較して、治験薬投与期52週目時点で1点以上INCATスコアが悪化した患者の割合は10.5%(4例/38例)であった。
2)多巣性運動ニューロパチー患者13例に対して、本剤1,000mg/kg(「1,000mg/kgを1日間」又は「500mg/kgを2日間連日」)が3週間隔で投与された。MRCスコアは治験薬投与前で90.5、治験薬投与期49週目時点で90.6であった。
6.天疱瘡:
副腎皮質ホルモン剤20mg/日以上を投与したにもかかわらず臨床症状の改善が認められなかった天疱瘡患者に対し、プラセボ、本剤200mg/kg/日及び本剤400mg/kg/日が5日間連日投与された。本剤投与開始後85日までに臨床症状の悪化又は不変のためにステロイド剤の増量、種類の変更又は他の追加治療を実施する必要があった症例数は、プラセボ15例中10例、本剤200mg/kg/日15例中4例及び本剤400mg/kg/日15例中2例であった。
7.スティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症:
副腎皮質ホルモン剤20mg/日以上(プレドニゾロン換算)を2日間以上継続したにもかかわらず、効果不十分で追加治療が必要なスティーブンス・ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症患者に対し、本剤400mg/kg/日が5日間連日投与された7例における投与開始後7日目の有効率は85.7%(6例/7例)であった。
8.水疱性類天疱瘡:
副腎皮質ホルモン剤0.4mg/kg/日以上を使用したにもかかわらず臨床症状の改善が認められなかった水疱性類天疱瘡患者に対し、プラセボ、本剤400mg/kg/日が5日間連日投与された。投与開始15日目におけるPDAI(Pemphigus Disease Area Index)を用いたスコア(平均値±標準偏差)は、プラセボ群(27例)32.3±31.5、本剤群(29例)19.8±22.2であった(対応のないt検定、p=0.089)。
9.ギラン・バレー症候群:
本剤が400mg/kg/日、5日間連日投与された重症患者20例において、投与後4週目のHughesの運動機能尺度(Functional Grade)が1段階以上改善した症例の割合(有効率)は65.0%(13/20例)であった。

1.本剤は、各種の細菌、ウイルス、毒素に対する抗体活性を認めた。
また、本剤製造工程における抗体価の低下は認められない。
2.本剤は、実験的マウス感染症に対して感染防御効果を示した。
3.本剤は、実験的マウス感染症に対して抗生物質との併用効果を示した。
4.本剤は、マウス好中球に対して貪食能促進作用を示した。
5.本剤は、健康人から得た好中球に対して貪食能促進作用を示した。
6.本剤は、抗ラット血小板ウサギ血清により惹起させた実験的ラット血小板減少症に対して血小板減少抑制作用を示した。

製造販売会社
日本製薬
販売会社
武田薬品 

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