診療点数・診療報酬・レセプト・処方箋・薬価・添付文書のことを調べるならしろぼんねっと

ベタフェロン皮下注用960万国際単位

販売名
ベタフェロン皮下注用960万国際単位
薬価
960万国際単位1瓶(溶解液付) 8965.00円
製造メーカー
バイエル薬品

添付文書情報2019年12月改定(第1版)

商品情報

薬効分類名
他に分類されない生物学的製剤
一般名
インターフェロン ベータ-1b(遺伝子組換え)注射用
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
警告
1.1. 本剤の投与により、自殺企図、間質性肺炎があらわれることがあるので、投与にあたっては、精神神経症状や呼吸器症状が発現する可能性があることを患者等に十分説明し、不眠、不安、咳、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること〔2.3、8.5、8.13、9.1.1、11.1.1、11.1.2参照〕。
1.2. 注射部位壊死があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと〔11.1.3参照〕。
禁忌
2.1. 本剤の成分又は他のインターフェロン製剤及びヒトアルブミンに対し過敏症の既往歴のある患者〔8.8、11.1.5参照〕。
2.2. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
2.3. 重度うつ病又は自殺念慮の既往歴のある患者[抑うつ、自殺企図があらわれることがある]〔1.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
2.4. 非代償性肝疾患の患者〔9.3.1、11.1.7参照〕。
2.5. 自己免疫性肝炎の患者〔9.3.2、11.1.11参照〕。
2.6. 治療により十分な管理がされていないてんかん患者[症状が悪化するおそれがある]〔9.1.4、11.1.4参照〕。
2.7. 小柴胡湯投与中の患者〔10.1参照〕。
2.8. ワクチン等生物学的製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
効能・効果
多発性硬化症の再発予防及び進行抑制。
用法・用量
通常、成人には800万国際単位を皮下に隔日投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 投与に際しては、1バイアルあたり、添付の0.54%塩化ナトリウム液1.2mL全量を用いて、内容物を溶解し、溶解液1mLを用いること。
7.2. 注射部位反応(注射部位壊死、注射部位紅斑、注射部位疼痛、注射部位硬結、注射部位そう痒感、注射部位腫脹、注射部位発疹等)が報告されているので、投与ごとに注射部位を変えること。
肝機能障害患者
8.1. 本剤の使用にあたっては疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤が添加物としてヒト血液由来成分を含有しており、感染症発生の可能性をできる限り排除しているが、感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを患者に対して説明し、理解を得るよう努めること。
8.2. 本剤の添加物である人血清アルブミンの原材料となる血漿については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体が陰性であることを確認している。さらに、プールした試験血漿については、HBV-DNA、HCV-RNA及びHIV-1-RNAについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を人血清アルブミンの製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後の人血清アルブミンの製造工程であるコーンの低温エタノール分画法及び60℃、10時間液状加熱処理は、HIVをはじめとする各種ウイルス除去・不活化効果を有することが確認されているが、投与に際しては、次の8.3項及び8.4項に十分注意すること。
8.3. 添加物に使用している人血清アルブミンの現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。
8.4. 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、添加物に使用している人血清アルブミン製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので投与の際には患者への説明を十分行い治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
8.5. 本剤の投与にあたっては、抑うつ、自殺企図をはじめ、躁状態、攻撃的行動、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等の精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、これらの症状があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること〔1.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
8.6. 骨髄抑制を起こすことがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に血液検査(白血球、血小板等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること〔9.1.3、11.1.6参照〕。
8.7. 肝機能障害を起こすことがあるので、投与開始前及び投与中は肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP等)を定期的に(1~3ヵ月に1回)行うなど患者の状態を十分に観察すること。肝機能障害の既往のある患者では、投与開始1~2週後にも肝機能検査を実施することが望ましい〔9.3.1、9.3.3、11.1.7参照〕。
8.8. 過敏症の反応を予測するため、使用に際しては十分な問診を行うとともに、予め本剤によるプリック試験を行うことが望ましい〔2.1、11.1.5参照〕。
8.9. 本剤を自己投与させる場合、患者に投与法の指導を行うこと。
8.9.1. 投与する際の無菌的操作法を患者に指導すること。溶解や自己投与に関する適切な指導を行うこと。最初の自己投与は医師の指導の下に行うこと。
8.9.2. 注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法を指導すること。すべての容器の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供すること。
8.10. 本剤の投与初期において、一般にインフルエンザ様症状(発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、悪寒、筋肉痛、発汗等)があらわれ、また、発熱の程度は個人差が著しいが、高熱を呈する場合もあるので、発熱に対して予め十分配慮すること。
8.11. 本剤の投与中は尿検査(尿タンパク)を定期的に行うこと〔9.2.1、11.1.12、11.1.16参照〕。
8.12. 投与を一時中止し、再投与する場合、ショック等の過敏症があらわれることがあるので慎重に投与すること〔11.1.5参照〕。
8.13. 間質性肺炎があらわれることがあるので、咳、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること〔1.1、11.1.2参照〕。
8.14. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板数、赤血球数等)及び腎機能検査を行うこと〔11.1.13参照〕。
8.15. 糖尿病があらわれることがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行うこと〔9.1.7、11.1.14参照〕。
8.16. 急性腎障害があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うこと〔9.2.1、11.1.16参照〕。
9.1.1. 精神神経障害<重度のうつ病又は自殺念慮の既往歴を除く>又はその既往歴のある患者:症状が悪化するおそれがある〔1.1、2.3、8.5、11.1.1参照〕。
9.1.2. 心疾患又はその既往歴のある患者:症状が悪化するおそれがある。
9.1.3. 骨髄抑制、貧血又は血小板減少症の患者:高度白血球減少又は高度血小板減少を起こすことがあり、感染症又は出血傾向をきたすおそれがある〔8.6、11.1.6参照〕。
9.1.4. てんかん<治療により十分な管理がされていないてんかんを除く>等のけいれん性疾患<治療により十分な管理がされていないてんかんを除く>又はこれらの既往歴のある患者:症状が悪化するおそれがある〔2.6、11.1.4参照〕。
9.1.5. アレルギー素因のある患者〔11.1.5参照〕。
9.1.6. 高血圧症を有する患者:脳出血等があらわれるおそれがある〔11.1.17参照〕。
9.1.7. 糖尿病患者又はその既往歴、家族歴、耐糖能障害のある患者:糖尿病があらわれる又は増悪するおそれがある〔8.15、11.1.14参照〕。
9.1.8. 多発性硬化症以外の自己免疫疾患<自己免疫性肝炎を除く>のある患者又は多発性硬化症以外の自己免疫疾患<自己免疫性肝炎を除く>素因のある患者:症状が悪化するおそれがある〔9.3.2、11.1.11参照〕。
9.1.9. 薬物過敏症の既往歴のある患者〔11.1.5参照〕。
9.2.1. 重篤な腎障害のある患者:症状が悪化するおそれがある〔8.11、8.16、11.1.12、11.1.16参照〕。
9.3.1. 非代償性肝疾患の患者:投与しないこと(症状が悪化するおそれがある)〔2.4、8.7、11.1.7参照〕。
9.3.2. 自己免疫性肝炎の患者:投与しないこと(肝炎が悪化するおそれがある)〔2.5、9.1.8、11.1.11参照〕。
9.3.3. 重篤な肝障害<非代償性肝疾患又は自己免疫性肝炎を除く>のある患者:症状が悪化するおそれがある〔8.7、11.1.7参照〕。
相互作用
10.1. 併用禁忌:小柴胡湯〔2.7、11.1.2参照〕[間質性肺炎があらわれるおそれがあり、なお、類薬(インターフェロン-α製剤)と小柴胡湯との併用で間質性肺炎があらわれたとの報告がある(機序は不明である)]。
10.2. 併用注意:1). 抗てんかん剤(フェニトイン等)[抗てんかん剤の作用を増強するおそれがある(インターフェロン類は、動物において肝チトクロームP450分子種2C9及び2C19の活性を低下させるとの報告がある)]。
2). アンチピリン[本剤の投与量増加に伴い血漿中アンチピリンの消失が遅延することが報告されている(インターフェロン類は、ヒトにおいて肝チトクロームP450分子種1A2の量及び活性を低下させるとの報告がある)]。
3). ワルファリン[ワルファリンの作用を増強するおそれがあるので用量を調節するなど注意すること(インターフェロン類は、ヒトにおいて肝チトクロームP450分子種1A2の量及び活性を低下させるとの報告がある)]。
4). テオフィリン[テオフィリンの血中濃度を高めるおそれがある(インターフェロン類は、ヒトにおいて肝チトクロームP450分子種1A2の量及び活性を低下させるとの報告がある)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. うつ病(7.0%)、自殺企図(0.5%)、躁状態(頻度不明)、攻撃的行動(頻度不明):抑うつ、自殺企図があらわれることがあり、また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがあるので、患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討し、また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい〔1.1、2.3、8.5、9.1.1参照〕。
11.1.2. 間質性肺炎(頻度不明):必要に応じてX線検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと〔1.1、8.13、10.1参照〕。
11.1.3. 注射部位壊死(2.5%):瘢痕が形成されることがあり、重度の場合、壊死組織の切除及び重度の場合、皮膚移植が必要になる場合があるので、患者に複数の病変があれば、本剤投与は治癒がみられるまで中止すること〔1.2参照〕。
11.1.4. けいれん(2.0%)、錯乱(頻度不明)、離人症(頻度不明)、情緒不安定(頻度不明)、筋緊張亢進(頻度不明)〔2.6、9.1.4参照〕。
11.1.5. 重度過敏反応:気管支けいれん、ショック、アナフィラキシー、じん麻疹(いずれも頻度不明)等のようなまれではあるが重度急性反応を起こすことがある〔2.1、8.8、8.12、9.1.5、9.1.9参照〕。
11.1.6. 高度白血球減少<2000/mm3未満>(1.0%)、血小板減少<50000/mm3未満>(頻度不明)、汎血球減少(頻度不明):白血球減少(リンパ球減少、好中球減少)、貧血、血小板減少があらわれることがあるので、異常の程度が著しい場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.6、9.1.3参照〕。
11.1.7. 重篤な肝障害(頻度不明):黄疸や著しいトランスアミナーゼ上昇を伴う肝障害があらわれることがある〔2.4、8.7、9.3.1、9.3.3参照〕。
11.1.8. 心筋症(頻度不明)。
11.1.9. 甲状腺腫、甲状腺機能異常(いずれも頻度不明)。
11.1.10. 敗血症(0.5%):易感染性となり、敗血症があらわれることがある。
11.1.11. 自己免疫現象によると思われる症状・徴候:自己免疫性肝炎、全身性エリテマトーデス、1型糖尿病増悪又は1型糖尿病の発症、溶血性貧血(いずれも頻度不明)等があらわれることがある〔2.5、9.1.8、9.3.2参照〕。
11.1.12. ネフローゼ症候群(頻度不明):血清総タンパク減少、血清アルブミン低下を伴う重篤なタンパク尿が認められることがある〔8.11、9.2.1参照〕。
11.1.13. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)(いずれも頻度不明):TTP(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、精神神経症状、発熱、腎機能障害)、HUS(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、急性腎障害)があらわれることがある〔8.14参照〕。
11.1.14. 糖尿病(1型糖尿病及び2型糖尿病)(頻度不明):糖尿病増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがある〔8.15、9.1.7参照〕。
11.1.15. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)。
11.1.16. 急性腎障害(頻度不明)〔8.11、8.16、9.2.1参照〕。
11.1.17. 脳出血、消化管出血、球後出血(いずれも頻度不明)〔9.1.6参照〕。
11.1.18. 認知症様症状(特に高齢者)、麻痺、心不全、狭心症(いずれも頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 全身症状:(5%以上)インフルエンザ様症状(*発熱(63.5%)[*:解熱剤の投与等適切な処置を行うこと]、倦怠感(20.0%)、関節痛、悪寒、筋肉痛、発汗等)。
2). 血液:(頻度不明)白血球増加(リンパ球増加、好中球増加等)。
3). 肝臓:(頻度不明)肝炎、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇。
4). 泌尿器系:(5%未満)膀胱炎、(頻度不明)タンパク尿、尿意切迫。
5). 精神神経系:(5%未満)めまい、不眠、傾眠、(頻度不明)抑うつ、運動過多、健忘、緊張亢進、言語障害、片頭痛、神経過敏。
6). 循環器系:(5%未満)高血圧、心悸亢進、末梢血管障害、不整脈、(頻度不明)頻脈、出血。
7). 代謝異常:(5%未満)体重増加、(頻度不明)高尿酸血症、低血糖、体重減少、血中コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、低カルシウム血症。
8). 呼吸器系:(5%未満)咽頭炎、(頻度不明)喉頭炎、呼吸困難、副鼻腔炎。
9). 消化器系:(5%以上)嘔気、(5%未満)嘔吐、下痢、便秘、(頻度不明)膵炎、胃腸障害。
10). 皮膚:(5%未満)発疹、脱毛(脱毛症)、皮膚そう痒、(頻度不明)紅斑。
11). 眼:(頻度不明)結膜炎、視力異常。
12). 子宮:(頻度不明)骨盤痛、月経異常、不正出血、月経過多。
13). 乳房:(頻度不明)乳房痛、乳腺線維のう胞症、乳房腫瘍。
14). 投与部位:(5%以上)注射部位反応(紅斑(43.5%)、疼痛、硬結、そう痒感、腫脹、発疹等)。
15). その他:(5%以上)頭痛(33.0%)、食欲減退、(5%未満)腰痛、無力症、熱感、腹痛、筋無力症、(頻度不明)のう胞、血清総タンパク減少、血清アルブミン低下、全身浮腫、気分不良、リンパ節症。
高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
授乳婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(サル)において高用量の投与で胎仔死亡・流産が認められたとの報告がある)〔2.2参照〕。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(授乳ラットに本剤の125I-標識体(72万国際単位/kg)を単回皮下投与したとき、乳汁中に放射能が検出され、乳汁中への移行が認められた)〔16.5.2参照〕。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤調製時の注意添付のバイアルコネクター(薬液導入器)を用いて、シリンジ内の溶解液0.54%塩化ナトリウム液全量をバイアル内に注入し、泡立てないように本剤を溶解すること。
14.2. 薬剤投与時の注意14.2.1. 皮下にのみ投与すること。
14.2.2. 注射部位を上腕、大腿、腹部、臀部等広範に求め、順序よく移動し、同一部位に短期間に繰り返し投与しないこと。
20.1. 本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を使用した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号又は製造記号(ロット番号)、使用年月日、使用した患者の氏名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。
20.2. 小児の手のとどかない所に保管するよう指導すること。
その他の注意
15.1. 臨床使用に基づく情報15.1.1. 単クローン性ガンマグロブリン血症の患者へのサイトカイン投与により、ショック様症状を伴う致命的全身性毛細管漏出症候群がみられたとの報告がある。
15.1.2. 本剤投与により中和抗体が出現することがある。中和抗体出現の臨床的な意味については不明であるが、1年以上連続して本剤の投与を受け臨床経過が思わしくないと考えられる患者において、本剤の投与継続の是非を検討する際の参考として中和抗体の測定が推奨されるとの報告がある。

16.1 血中濃度
16.1.1 日本人の再発・寛解型多発性硬化症患者に本剤(800万国際単位)を単回皮下投与したときの血清中インターフェロン(IFN)濃度は、ほとんどの患者において大部分の測定時点で定量下限未満であった。
16.1.2 健康外国人に本剤(1600万国際単位)注)を静脈内投与したときの血清中IFN濃度は約4時間の半減期で消失した。
注)本剤の承認用量は800万国際単位
16.3 分布
16.3.1 雄ラットに本剤の125I‐標識体(72万国際単位/kg)を単回皮下投与したとき、臓器・組織内放射能濃度は、ほとんどの組織で血清中放射能濃度と同じか低い値であり、血清中濃度と同様の推移で減衰した。
16.3.2 妊娠ラットに本剤の125I‐標識体(72万国際単位/kg)を単回皮下投与したとき、胎児中に放射能が検出され、胎児移行性が認められた。
16.5 排泄
16.5.1 雄ラットに本剤の125I‐標識体(72万国際単位/kg)を単回皮下投与したとき、投与7日後までに投与量の85%が尿中に、6%が糞中に排泄された。
16.5.2 授乳ラットに本剤の125I‐標識体(72万国際単位/kg)を単回皮下投与したとき乳汁中に放射能が検出され、乳汁移行性が認められた。[9.6参照]

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第II相試験
再発・寛解型多発性硬化症患者を対象とした二重盲検群間比較試験において、本剤160万又は800万国際単位(IU)を2年間隔日皮下投与した。成績は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

副作用は160万IU群で96例中87例(90.6%)、800万IU群で96例中88例(91.7%)に認められた。主な副作用は、160万IU群では発熱50例(52.1%)、注射部位発赤42例(43.8%)、頭痛25例(26.0%)、注射部位疼痛16例(16.7%)、嘔気15例(15.6%)、注射部位硬結15例(15.6%)、倦怠感12例(12.5%)等であり、800万IU群では発熱73例(76.0%)、注射部位発赤43例(44.8%)、頭痛34例(35.4%)、倦怠感28例(29.2%)、注射部位疼痛22例(22.9%)、注射部位硬結19例(19.8%)、関節痛16例(16.7%)等であった。
17.1.2 海外第III相試験
(1)再発・寛解型多発性硬化症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において、本剤160万IU、800万IU又はプラセボを2年間隔日皮下投与した。800万IU群、プラセボ群の成績は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

MRI検査では、プラセボ群では病巣面積が増加したのに対し、800万IU投与群では減少が認められた。
全身症状の有害事象は800万IU群115例中114例(99.1%)、プラセボ群112例中104例(92.9%)に認められた。800万IU群で認められた主な有害事象は、頭痛95例(82.6%)、注射部位炎症79例(68.7%)、発熱67例(58.3%)、疼痛56例(48.7%)、感冒様症状55例(47.8%)等であり、プラセボ群では、83例(74.1%)、7例(6.3%)、38例(33.9%)、46例(41.1%)、49例(43.8%)であった。
(2)二次進行型多発性硬化症患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験において、本剤800万IU又はプラセボを2~3年間皮下投与した。成績は次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

MRI検査では、プラセボ群では病巣が拡大したのに対して、800万IU投与群では縮小が認められた。また、造影MRIにより描出される新活動病巣数はプラセボ群の約3分の1に減少した。
有害事象は800万IU群360例中359例(99.7%)、プラセボ群358例中358例(100.0%)に認められた。プラセボ群と比較して800万IU群で発現率が有意に高かった。主な有害事象は感冒様症状(61.1%:39.7%)※、発熱(40.3%:13.4%)※、筋緊張亢進(40.8%:31.3%)※等であった(p<0.05)。
※:800万IU群:プラセボ群

18.1 作用機序
18.1.1 インターフェロン‐γの産生抑制及び抗原提示細胞からの抗原提示を低下させることにより免疫応答の増強を抑制する。
18.1.2 T細胞サプレッサー活性の上昇及び抗炎症性サイトカインの産生を促進し炎症性細胞の活性化を抑制する。
18.1.3 very late antigen‐4発現抑制及び可溶性vascular cell adhesion molecule‐1の遊離増加による細胞間の接着抑制又はMatrix Metalloproteinase‐9の産生抑制による血液脳関門保護などにより末梢血からの炎症性細胞の中枢神経系への浸潤を抑制する。
18.1.4 ミエリン産生細胞である乏突起神経膠細胞傷害性を有する腫瘍壊死因子等の産生を抑制することにより脱髄を抑制する。
18.2 多発性硬化症に対する作用
120及び1200万国際単位/kgを抗原(ミエリン塩基性タンパク)投与開始日から1日1回20日間皮下投与することによりモルモット実験的自己免疫性脳脊髄炎の病態の進行を抑制した。
18.3 その他の薬理作用
抗ウイルス活性、細胞増殖抑制作用及びナチュラルキラー細胞活性化作用を示した。

製造販売会社
バイエル薬品
販売会社
 

おくすりのQ&A

解決済回答1

非がん患者へのモルヒネ注の使用と算定について

非がん患者さんへのモルヒネ注の算定は可能でしょうか?...

薬価・添付文書 その他

受付中回答6

インスリン注射

インスリン注射を31 皮内、皮下及び筋肉内注射欄で1キット300単位✕1回 で請求できるのでしょうか?請求方法をご教示ください。

薬価・添付文書 その他

解決済回答2

外用剤の処方に関して2点質問です

無床クリニックの医師です。
2点教えて下さい。

1点目は外用剤の多種類処方に関してです。...

薬価・添付文書 その他

解決済回答2

入院起算日につい

右変形性膝関節症に対して人工関節手術をして退院後、同月中に左変形性膝関節症の人工関節手術目的で入院した場合、入院起算日は引き継がれますか?

薬価・添付文書 

解決済回答1

エスポー皮下用24000シリンジの算定について質問させて下さい

手術前に自己血貯血をする患者さんがいます。 2回に分けてする予定で、1回目400cc、2回目400cc、トータル800ccする予定となっています。...

薬価・添付文書 その他

10分調べても分からないことは、
しろぼんねっとで質問!

質問する

すべての方が気持ちよくご利用になれるよう、第三者に不快感を与える行為(誹謗中傷、暴言、宣伝行為など)、回答の強要、個人情報の公開(ご自身の情報であっても公開することはご遠慮ください)、特定ユーザーとの個人的なやり取りはやめましょう。これらの行為が見つかった場合は、投稿者の了承を得ることなく投稿を削除する場合があります。