ウイルクリーン

添付文書情報2011年10月改定(第7版)
商品情報
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- 効能・効果
- 歯科用小器具の消毒。
- 用法・用量
- ベンゼトニウム塩化物0.1%溶液(本剤を常水で2倍に希釈)に10分間浸漬するか、又は厳密に消毒する際には、器具を2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンゼトニウム塩化物0.1%溶液中で15分間煮沸する。
- 重要な基本的注意
- 1.血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している医療器具などに用いる場合は、十分に洗い落としてから使用する。
2.石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石鹸分を洗い落としてから使用する。
- 取扱い上の注意
- 希釈液として塩類含有量の多い水又は硬水を用いる場合には、通常使用している濃度の1.5倍~2倍(本剤をそのまま使用)の溶液として使用する。
減容容器。使用後は潰して処分する。
1.抗菌作用
主成分のベンゼトニウム塩化物の殺菌作用機序は、菌体タンパク質の表面張力の低下作用や乳化作用によって、菌を不活性化(凝析・変性)させるものとされる。グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌(カンジダ)等に対して幅広い抗菌スペクトルを持つが、結核菌、紡錘状菌(グラム陽性桿状菌)、芽胞を有する細菌、ウィルスに対しては効果がない。
2.微生物に対するウイルクリーンの増殖抑制効果
殺菌効果確認のため、口腔常在菌であるミュータンス菌、カンジダ(真菌)をはじめ、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌等の生菌に対して混釈平板培養法による生菌数測定試験を実施したところ、生菌数は時間の経過とともに完全な発育阻止を示した。また、経時的な抗菌力試験として振盪培養後に660nmの吸光度を測定して得た発育曲線において、前記いずれの菌も発育を完全に阻止できた。
ベンゼトニウム塩化物にはまたHBs抗原不活性化効果があることも報告されている。
3.防錆効果
本剤に添加されている防錆剤は、鉄、鋼、ステンレス、銅、錫、ニッケル、アルミニウム、クローム等の金属素材に防錆効果を示すが、鉛、亜鉛、マグネシウム、カドミウムには効果が見られない。Hファイル、ダイヤバー、デンタルミラーなど日常の臨床でよく用いられる器具を、本剤の使用濃度に2週間浸漬したところ、いずれも防錆効果が認められた。
- 製造販売会社
- 東豊薬品
- 販売会社
- ケーオーデンタル
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