ラスノンメディカル液

添付文書情報2012年12月改定(第11版)
商品情報
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- 効能・効果
- 歯科用小器具の消毒。
- 用法・用量
- 本液を常水で2倍にうすめ、10分間浸漬する。厳密に消毒する際には予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンゼトニウム塩化物0.1%溶液(本品の2倍希釈液)中で15分間煮沸する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤を使用する際の浸漬容器は常時ふたをする(消毒液が揮発して、本剤の成分が析出することがある)。
- 取扱い上の注意
- 1.直射日光と高温を避け、保管する。
2.歯科用小器具のうちタングステンカーバイドバーについては、長時間浸漬した場合、まれに変色や発錆を起こすことがある。
3.本剤が目に入った場合は、多量の水で洗った後、必要に応じ専門医の処置を受ける。
また、誤飲を避けるため、保管及び取扱いに十分注意する。
1.主成分ベンゼトニウム塩化物の効果
ベンゼトニウム塩化物は陽イオン界面活性剤で、芽胞のない細菌、真菌類に広く抗菌力を持ち、低濃度で殺菌作用を示す。また毒性が低い。
2.「ラスノンメディカル液」の効果
本剤の2倍希釈液は、口腔内一般細菌である黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、ミュータンス菌(Streptococcus mutans)、真菌のカンジダ菌(Candida albicans)、および嫌気性菌のジンジバリス菌(Porphyromonas gingivalis)、に対して、5分間の作用時間で完全な殺菌効果を示した。
S.aureus、S.mutans、C.albicansおよびP.gingivalisに本剤の2倍希釈液を、5分間作用させた際の生菌数の変化を添付文書の図1に示す。
図1 ラスノンメディカル液の殺菌効果
3.小器具の消毒試験
治療に用いた小器具から微生物を離脱し培養すると、全例に微生物の発育が認められた。一方、同じ検体に本剤を作用させて培養したときには、全例とも微生物の発育は認められなかった。
4.殺菌力の持続性
10日間、本剤を小器具の消毒に使用した後の薬液について抗菌力を調べた結果、S.aureus、S.mutans、L.casei、E.coli、C.albicansに対する殺菌力の低下は認められなかった。
- 製造販売会社
- 日本歯科薬品
- 販売会社
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