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オプソ内服液5mg

販売名
オプソ内服液5mg
薬価
5mg2.5mL1包 171.80円
製造メーカー
住友ファーマ

添付文書情報2024年05月改定(第2版)

商品情報

薬効分類名
モルヒネ系製剤
一般名
モルヒネ塩酸塩水和物液
規制区分
  • 特生
  • 特承
  • 覚原
禁忌
2.1. 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する]。
2.2. 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる]。
2.3. 重篤な肝機能障害のある患者〔9.3.1参照〕。
2.4. 慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する]。
2.5. 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄刺激効果があらわれる]。
2.6. 急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する]。
2.7. 本剤の成分及びアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者。
2.8. 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある]〔9.1.1参照〕。
2.9. ナルメフェン塩酸塩水和物投与中又はナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内の患者〔10.1参照〕。
効能・効果
中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛。
用法・用量
通常、成人にはモルヒネ塩酸塩水和物として1日30~120mgを1日6回に分割し経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 臨時追加投与(レスキュー・ドーズ)として使用する場合
臨時追加投与(レスキュー・ドーズ)として使用する場合、本剤の1回量は定時投与中のモルヒネ経口製剤の1日量の1/6量を目安として投与すること。
7.2. 定時投与時
7.2.1. 初めてモルヒネ製剤として本剤を使用する場合:1回5~10mgから開始し、鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら、用量調節を行うこと。
7.2.2. 定時投与時の投与間隔:1日量を6分割して使用する場合には、4時間ごとの定時に経口投与すること。
ただし、深夜の睡眠を妨げないように就寝前の投与は2回分を合わせて投与することもできる。
7.2.3. 他のオピオイド製剤から本剤へ変更する場合には、前投与薬剤の投与量及び鎮痛効果の持続時間を考慮して、副作用の発現に注意しながら、適宜用量を調節すること。
7.2.4. 経皮フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合には、経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること。
7.2.5. 減量:連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと(副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと)。
7.2.6. 投与の中止:本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること。
肝機能障害患者
8.1. 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること〔11.1.1参照〕。
8.2. 眠気、めまいが起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
8.3. 本剤を投与する場合には、便秘に対する対策として緩下剤の併用、嘔気・嘔吐に対する対策として制吐剤の併用を、また、鎮痛効果が得られている患者で通常とは異なる強い眠気がある場合には、過量投与の可能性を念頭において本剤の減量を考慮するなど、本剤投与時の副作用に十分注意すること。
8.4. 本剤を増量する場合には、副作用に十分注意すること。
8.5. 本剤の医療目的外使用を防止するため、適切な処方を行い、保管に留意するとともに、患者等に対して適切な指導を行うこと〔14.1.1、14.1.2参照〕。
9.1.1. 細菌性下痢のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(治療期間の延長をきたすおそれがある)〔2.8参照〕。
9.1.2. 心機能障害のある患者:循環不全を増強するおそれがある。
9.1.3. 呼吸機能障害のある患者:呼吸抑制を増強するおそれがある。
9.1.4. 脳器質的障害のある患者:呼吸抑制や頭蓋内圧上昇を起こすおそれがある。
9.1.5. ショック状態にある患者:循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある。
9.1.6. 代謝性アシドーシスのある患者:呼吸抑制を起こすおそれがある。
9.1.7. 甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者:呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。
9.1.8. 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。
9.1.9. 薬物依存の既往歴のある患者:依存性を生じやすい。
9.1.10. 衰弱者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。
9.1.11. 前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者:排尿障害を増悪することがある。
9.1.12. 器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者:消化管運動を抑制する。
9.1.13. 痙攣の既往歴のある患者:痙攣を誘発するおそれがある。
9.1.14. 胆嚢障害及び胆石のある患者:胆道痙攣を起こすことがある。
9.1.15. 重篤な炎症性腸疾患のある患者:連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。
腎機能障害患者:排泄が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。
9.3.1. 重篤な肝機能障害のある患者:投与しないこと(昏睡に陥ることがある)〔2.3参照〕。
9.3.2. 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>患者:代謝が遅延し、副作用があらわれるおそれがある。
相互作用
10.1. 併用禁忌:ナルメフェン塩酸塩水和物<セリンクロ>〔2.9参照〕[本剤の離脱症状があらわれるおそれがあり、また、本剤の効果が減弱するおそれがある(緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察し、また、手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にはナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断すること)(μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。
10.2. 併用注意:1). 中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等)、吸入麻酔剤、モノアミン酸化酵素阻害剤、三環系抗うつ剤、β-遮断剤、アルコール[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある(相加的に中枢神経抑制作用が増強される)]。
2). クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがある(機序は不明である)]。
3). 抗コリン作動性薬剤[麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれがある(相加的に抗コリン作用が増強される)]。
4). ジドブジン(アジドチミジン)[ジドブジンの副作用<骨髄抑制等>を増強させるおそれがある(ジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害され、ジドブジンの代謝が阻害される)]。
5). ブプレノルフィン[ブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)において、本剤の作用に拮抗するとの報告がある(μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 依存性(頻度不明):連用により生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身筋肉痛・全身関節痛、呼吸促迫等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用
量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと〔8.1参照〕。
11.1.2. 呼吸抑制(1.2%):息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)。
11.1.3. 錯乱(頻度不明)、せん妄(頻度不明)。
11.1.4. 無気肺(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、喉頭浮腫(頻度不明)。
11.1.5. 麻痺性イレウス(頻度不明)、中毒性巨大結腸(頻度不明):炎症性腸疾患の患者に投与した場合、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある。
11.2. その他の副作用
1). 循環器:(1~5%未満)低血圧、(頻度不明)不整脈、血圧変動、顔面潮紅。
2). 呼吸器:(1~5%未満)呼吸抑制、一過性無呼吸、低酸素血症。
3). 精神神経系:(5%以上)眠気(29.4%)、(1~5%未満)意識障害、一過性失見当識、ふらつき、頭重感、(頻度不明)めまい、不安、不穏、興奮、視調節障害、発汗、痛覚過敏・異痛症(アロディニア)。
4). 消化器:(5%以上)便秘(52.9%)、嘔気(25.9%)、嘔吐(14.1%)、(1~5%未満)食欲不振、腹部不快感、(頻度不明)口渇。
5). 過敏症:(5%以上)そう痒感、(頻度不明)発疹。
6). 肝臓:(5%以上)ALT上昇、ALP上昇、(1~5%未満)AST上昇。
7). その他:(1~5%未満)排尿障害、全身倦怠感、(頻度不明)頭蓋内圧亢進。
高齢者
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(一般に生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い)。
授乳婦
9.5.1. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス、ラット)で催奇形作用
(マウスでは脳脱、軸骨格癒合)が報告されている)。
9.5.2. 分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)があらわれることがある。
9.5.3. 分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制があらわれることがある。
本剤投与中は授乳を避けさせること(ヒト母乳中へ移行することがある)。
小児等
新生児、乳児では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(新生児、乳児では、呼吸抑制の感受性が高い)。
取扱い上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意14.1.1. 具体的な服用方法、服用時の注意点、保管方法等を十分に説明し、本剤の目的以外への使用あるいは他人への譲渡をしないよう指導するとともに、本剤を子供の手の届かないところに保管するよう指導すること〔8.5参照〕。
14.1.2. 本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返却するなどの処置について適切に指導すること〔8.5参照〕。
本剤は、液漏れ検査を実施しているが、外部衝撃等により、スティック包装のシール部分から液漏れが発生するおそれがあるので、万一内袋の内側又はスティック包装の表面に水滴や結晶が付着している場合は、使用しないこと。

16.1 血中濃度
本剤を用いた薬物動態試験は実施されていない。
なお、院内製剤として調剤されたモルヒネ水溶液の癌患者における薬物動態は次のように報告されている。
16.1.1 単回投与
(手術前癌患者5例(t1/2及びAUC0~∞は4例)、モルヒネ塩酸塩水和物として10mgを1回経口投与後のモルヒネ血漿中濃度の薬物速度論的パラメータ)
→図表を見る(PDF)

16.1.2 反復投与
(癌患者5例、モルヒネ塩酸塩として1回10mgを1日6回※(60mg/日)反復経口投与後のモルヒネ血漿中濃度の薬物速度論的パラメータ(定常状態))
→図表を見る(PDF)

16.4 代謝
16.4.1 主な代謝産物及び代謝経路
モルヒネは肝臓で3位又は6位の水酸基がグルクロン酸抱合を受け、モルヒネ‐3‐グルクロニド(活性なし)又はモルヒネ‐6‐グルクロニド(活性あり)になる。

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第III相試験
癌患者を対象に、本剤1日30~90mgを中心として経口投与したオープン試験の結果は次のとおりである。
→図表を見る(PDF)

副作用発現頻度は74.1%(63/85例)で、主な副作用は便秘52.9%(45例)、眠気29.4%(25例)、嘔気25.9%(22例)及び嘔吐14.1%(12例)であった。対象別の副作用発現頻度は、新規例では85.3%(29/34例)、切替例では63.6%(7/11例)、臨時追加投与例では67.5%(27/40例)であった。臨床検査値異常発現頻度(臨時追加投与例は評価対象外)は13.9%(5/36例)で、主な臨床検査値異常はALT上昇8.6%(3例)、ALP上昇6.1%(2例)であった。対象別の臨床検査値異常発現頻度は、新規例では16.0%(4/25例)、切替例では9.1%(1/11例)であった。

18.1 作用機序
オピオイド受容体の主としてμ‐受容体を介して、脊髄、視床など求心性痛覚伝導路を抑制するとともに、脳幹から脊髄後角に至る下行性痛覚抑制系を賦活することにより鎮痛作用を示す。そのほか、大脳辺縁系に作用して疼痛に伴う不安や恐怖といった情動反応を抑制し、また、大脳皮質における痛覚閾値を上昇させることも作用機序の一部として考えられている。
18.2 鎮痛作用
モルヒネ塩酸塩水和物の経口投与による鎮痛作用をラットtail pressure法及び酢酸writhing法を用いて検討した。その結果、用量依存的な鎮痛作用が認められ、それぞれの試験におけるED50値は34.3及び1.23mg/kgであった。

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