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オルプロリクス静注用250

販売名
オルプロリクス静注用250
薬価
250国際単位1瓶(溶解液付) 51823.00円
製造メーカー
サノフィ

添付文書情報2019年05月改定(第9版)

商品情報

薬効分類名
血漿分画製剤
一般名
エフトレノナコグ アルファ(遺伝子組換え)注射用

-

効能・効果
血液凝固第9因子欠乏患者における出血傾向の抑制。
用法・用量
本剤を添付の溶解液全量で溶解し、数分かけて緩徐に静脈内に注射する。
1回体重1kg当たり50国際単位を投与するが、患者の状態に応じて適宜増減する。
定期的に投与する場合、体重1kg当たり50国際単位を週1回投与、又は100国際単位を10日に1回投与から開始する。以降の投与量及び投与間隔は患者の状態に応じて適宜調節するが、1回の投与量は体重1kg当たり100国際単位を超えない。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.体重1kg当たり1国際単位の本剤を投与することにより、循環血漿中の血液凝固第9因子レベルが1%(1国際単位/dL)上昇することが見込まれる。個々の患者における薬物動態(消失半減期、上昇値等)及び本剤に対する臨床効果は異なるため、必要量は次の計算式に基づいて算出する。
必要量(国際単位)=体重(kg)×血液凝固第9因子の目標上昇値(%又は国際単位/dL)×血液凝固第9因子の上昇値の逆数[(国際単位/kg)/(国際単位/dL)]。
2.急性出血時又は周術期に使用する場合は、血液凝固第9因子活性の測定を行うなど患者の状態を観察し、次を参考に投与量及び投与間隔を調節する(また、国内外の最新のガイドラインも参照する)。
1).急性出血時における投与量及び投与間隔の目安:
(1).軽度及び中等度(例:関節出血、神経血管障害を伴わない表在筋出血(腸腰筋除く)、深い裂傷及び腎出血、表在性軟組織出血、粘膜出血);必要な血液凝固第9因子レベル30~60(%又は国際単位/dL)、投与量及び投与頻度は30~60国際単位/kg、出血所見が認められる場合、48時間毎に追加投与する。
(2).重度(例:生命を脅かす出血);必要な血液凝固第9因子レベル80~100(%又は国際単位/dL)、投与量及び投与頻度は100国際単位/kg、追加投与に関しては、周術期における投与量及び投与方法の目安を参照する。
2).周術期における投与量及び投与間隔の目安:
(1).小手術(合併症のない抜歯を含む);必要な初回血液凝固第9因子レベル50~80(%又は国際単位/dL)、投与量及び投与頻度は50~80国際単位/kg、通常、単回投与で十分であるが、必要に応じ、24-48時間後に追加投与を行う。
(2).大手術(腹腔内手術、人工関節置換術を含む);必要な初回血液凝固第9因子レベル60~100(%又は国際単位/dL)、1~3日目の維持レベル40~60(%又は国際単位/dL)、4~6日目の維持レベル30~50(%又は国際単位/dL)、7~14日目の維持レベル20~40(%又は国際単位/dL)、投与量及び投与頻度は100国際単位/kg(初回投与)、最初の3日間は、初回投与6~10時間後、及び24時間毎に80国際単位/kgの追加投与を考慮し、本剤は長期半減期を有することから、3日目以降は、投与量を減量し、投与間隔を48時間毎に延期する。
慎重投与
1.本剤の成分又は他の血液凝固第9因子製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.肝疾患の患者、術後の患者、新生児、血栓塞栓性事象のリスクのある患者、線維素溶解の徴候又は播種性血管内凝固症候群(DIC)のある患者[血栓塞栓性合併症のリスクがあるので、これらの患者への投与に際しては、本剤の治療上の有益性と合併症のリスクを勘案する]。
重要な基本的注意
1.本剤の投与は、血友病の治療経験を持つ医師のもとで開始する。
2.本剤の投与によりアナフィラキシーを含むアレルギー反応が現れることがあるので、十分に観察を行う。
3.患者の血中に血液凝固第9因子に対するインヒビター発生する恐れがある。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合には、インヒビター発生を疑い、血液凝固第9因子回収率や血液凝固第9因子に対するインヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行う。
4.血液凝固第9因子に対するインヒビターが発生した患者では、血液凝固第9因子投与によりアナフィラキシーのリスクが増加する可能性がある。アレルギー反応の既往がある患者には、血液凝固第9因子に対するインヒビターの有無を確認する。また、急性過敏症反応の徴候及び症状を慎重に観察し、本剤投与初期には特に注意する。
5.十分な血液凝固第9因子レベルに到達・維持していることを確認するため、必要に応じ、血漿中血液凝固第9因子レベルをモニタリングする。
6.本剤の在宅自己注射は、医師がその妥当性を慎重に検討し、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合のみに適用する。本剤を在宅自己注射で処方する際には、使用
方法等の患者教育を十分に実施したのち、在宅にて適切な治療が行えることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施する。また、患者又はその家族に対し本剤の注射により発現する可能性のある副作用等についても十分説明し、在宅自己注射後何らかの異常が認められた場合や注射後の止血効果が不十分な場合には速やかに医療機関へ連絡するよう指導する。在宅自己注射適用後、在宅自己注射の継続が困難な場合には、医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行う。
副作用
治療歴のある先天性血友病B患者を対象とした国際共同第3相臨床試験において、安全性評価対象例119例(日本人6例を含む)中10例(8.4%)に副作用が認められた。
主な副作用は、頭痛2例(1.7%)及び口の錯感覚2例(1.7%)等であった(承認時)。
重大な副作用
1.重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.重大な副作用(類薬)血栓塞栓症:他の凝固因子製剤において血栓関連事象が報告されており、血栓関連事象が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
3.その他の副作用
1).神経系障害:(1%~2%未満)頭痛、(1%未満)浮動性眩暈、味覚異常。
2).胃腸障害:(1%~2%未満)口の錯感覚、(1%未満)呼気臭。
3).一般・全身障害及び投与部位の状態:(1%未満)疲労、注入部位疼痛。
4).心臓障害:(1%未満)動悸。
5).腎及び尿路障害:(1%~2%未満)閉塞性尿路疾患、(1%未満)血尿、腎仙痛。
6).血管障害:(1%未満)低血圧。
7).代謝及び栄養障害:(1%未満)食欲減退。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない(なお、生殖発生毒性試験は実施していないが、本剤はFc領域を有するため、胎盤を通過する可能性があり、また、動物実験(マウス)で胎盤通過が認められている)]。
2.授乳中の婦人には、投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物における乳汁移行試験は実施していない]。
小児等への投与
12歳未満の患者においては、通常よりも高い投与量及び頻回な投与が必要となる可能性があるため、投与量及び投与頻度の調節について適宜検討する。
取扱い上の注意
1.調製時:1).本剤及び添付溶解液を冷所保存している場合、調製前に室温に戻しておく。
2).添付された溶解液のみ使用する。本剤に溶解液全量を加えた後、静かに円を描くように回して溶解する(激しく振盪しない)。
3).他の製剤と混合しない。
4).溶解した液は、無色~微黄褐色を呈する、澄明~微乳白色であるため、沈殿又は濁りが認められる場合、使用しない。
5).溶解した液を注射器に移す場合、フィルター付バイアルアダプターを用いる。
6).溶解した液は、室温(30℃まで)で6時間保存することができ、6時間以内に使用されない場合は、廃棄する。
7).未使用の場合、室温(30℃まで)で保存することもでき、室温で保存した場合には、使用期限を超えない範囲で6カ月以内に使用し、再び冷蔵庫に戻さない。
2.投与時:1).他剤と同じチューブを使用しない(また、他剤に使用した容器で、本剤と希釈液を混合しない)。
2).使用後の残液は細菌汚染の恐れがあるので使用しない。
3.在宅自己注射:1).子供による誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意する。
2).光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存する。
3).使用済みの医療機器等の処理については、主治医の指示に従う。
記録の保存:本剤は特定生物由来製品ではないが血液製剤代替医薬品であることから本剤を血液凝固第9因子欠乏患者に投与(処方)した場合は、医薬品名、製造番号、投与(処方)日、使用患者名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存する。
その他の注意
1.本剤による免疫寛容導入療法の安全性と有効性は確立されていない。なお、海外において、血液凝固第9因子に対するインヒビターを有しかつ血液凝固第9因子に過敏症の既往のある血友病B患者では、血液凝固第9因子製剤に伴う免疫寛容導入療法後に、ネフローゼ症候群を発現したとの報告がある。
2.他の血液凝固第9因子製剤において、中心静脈カテーテルを用いた持続注入により血栓症が報告されている。

1.成人(日本人及び外国人)
12歳以上の血友病B患者(内因性血液凝固第IX因子活性が2%以下)を対象に、本剤(50国際単位/kg)及びノナコグ アルファ(50国際単位/kg)を単回静脈内投与した際の薬物動態パラメータは次のとおりであった。本剤の消失相半減期は、対照薬であるノナコグ アルファと比較して2.43倍であった。
→図表を見る(PDF)

また、日本人及び外国人に本剤(50国際単位/kg)を単回静脈内投与した際の薬物動態パラメータは次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

2.小児(外国人)
18歳未満の血友病B患者(内因性血液凝固第IX因子活性が2%以下)を対象に、本剤(50国際単位/kg)を単回静脈内投与した際の薬物動態パラメータは次のとおりであった。
→図表を見る(PDF)

12歳から71歳の治療歴のある血友病B患者(内因性血液凝固第IX因子活性が2%以下)123例を対象に、2種類の定期的な投与時の有効性、急性出血時及び周術期の止血効果を検討する国際共同第3相臨床試験が実施された。
1.定期的な投与(定期補充療法)に関する有効性
定期的に本剤を投与する群として、Arm1及びArm2が設定された。Arm1は50国際単位/kgの週1回投与、Arm2は100国際単位/kgの10日に1回投与から開始し、以降はトラフ値がベースラインを1~3%上回る、又は臨床所見に応じてより高いトラフ値を維持できるように、Arm1では投与量が、Arm2では投与間隔が適宜調節された。
定期的に本剤を投与する群(Arm1及びArm2)の年間出血エピソード回数は次のとおりであり、出血時に本剤を投与する群(Arm3)と比較して、年間出血エピソード回数が減少した。
→図表を見る(PDF)

2.急性出血時の止血効果
636件の出血のうち、97.3%(619/636件)が1回又は2回の投与により止血した。また、止血効果(初回投与に対する評価)は83.7%(513/613件)で著効又は有効であった。
3.周術期の止血効果
12例の患者において14件の大手術が実施され、すべての大手術において止血効果は著効又は有効であった。

作用機序:
本剤は、内在性血液凝固第IX因子と類似の構造及び機能的特性を有しており、血液凝固第IX因子欠乏を一時的に補正し出血傾向を補正する。また、本剤に含まれるヒト免疫グロブリンG1のFc領域は、血液中の免疫グロブリンの再循環に関与するNeonatal Fc受容体と結合し、血液凝固第IX因子活性の長時間の維持に寄与すると考えられる。
主な非臨床成績:
血友病Bマウス(尾出血モデル)において、本剤の定期補充療法及び急性出血の補充療法に関する止血効果が認められている。また、血友病Bマウス及び血友病Bイヌにおいて、本剤の血漿中薬物動態と相関して血漿中第IX因子活性の延長が認められている。

製造販売会社
サノフィ
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