ステロイド鼓室内注入療法について
ステロイド鼓室内注入療法について
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突発性難聴に対してステロイド鼓室内注入を行った場合、当院では鼓室穿刺と薬剤を算定しています。
この算定方法に疑問があり、本来はどの様に算定すべきなのかを教えていただきたいです。
宜しくお願いします。
回答
J095-2 鼓室処置(片側)55点は通知にて
鼓室処置は、急性又は慢性の鼓膜穿孔耳に対して鼓室病変の沈静・制御を目的として、鼓室腔内の分泌物・膿汁等の吸引及び鼓室粘膜処置等を行った場合に算定する。
と規定されています。
「鼓膜穿孔耳に対して・・・」ですので、病変により鼓膜に穿孔(穴)が開いた状態で、鼓室と交通がある場合の処置で、その注にて
鼓室洗浄及び鼓室内薬液注入の費用は、所定点数に含まれる。
と規定されています。
J101 鼓室穿刺(片側)50点は
穴が開いていない鼓膜に対して、急性中耳炎、滲出性中耳炎などで中耳(鼓室)に貯留液・膿がある場合、注射器につけた針で穿刺して排膿する処置です。
特に規定されてはいませんが、排膿後の鼓室洗浄及び鼓室内薬液注入の費用は所定点数に含まれるようで、同日に鼓室処置、鼓室内薬液注入を算定しても査定されます。
鼓室内薬液注入はG000 皮内、皮下及び筋肉内注射(1回につき)20点の通知(2)で「皮内、皮下及び筋肉内注射に準じて算定する。」扱いとなっています。
穴が開いていない鼓膜に対して、針で鼓膜を穿刺して薬液注入のみを行う処置(注射)で難聴などに対して行われます。
ご質問のケースでは突発性難聴に対する処置で、排膿や鼓室洗浄を伴わない薬液注入ですので、「鼓室内薬液注入(G000 皮内、皮下及び筋肉内注射(1回につき)20点に準じる)にて算定するのが妥当です。
なお、G000 皮内、皮下及び筋肉内注射は「1回につき」(=片側)の所定点数のため、両側の鼓室に対して行った場合、それぞれ算定できます。
皮内、皮下及び筋肉内注射と薬剤での算定が妥当ということですね。
ありがとうございました。
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