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硬膜外麻酔併施加算の開始時間について

硬膜外麻酔併施加算の開始時間について

  • 解決済回答7
以下事例において、硬膜外麻酔併施加算を何分で請求すべきか教えていただけますと幸いです。
時間の間隔が非現実的というのはいったん無視していただければと思います。

①13:00 硬膜外カテーテル挿入
②13:01 テストとして生食やキシロカインを硬膜外に注入
③13:15 全身麻酔開始
④13:30 カルボカインを硬膜外に注入
⑤13:45 手術開始
⑥15:00 手術終了
⑦15:15 全身麻酔終了 硬膜外麻酔は引き続き術後鎮痛用に使用


これまでは⑦ー③の2時間を全身麻酔と硬膜外麻酔併施加算の時間として算定していたのですが、
算定要件や疑義解釈を読んでみると、全身麻酔については2時間で合っているが、
硬膜外麻酔併施加算については⑦ー④の1時間45分で算定すべきなのではと考えました。

上記事例の場合、果たしてどう算定するのが正しいでしょうか。
また、上記事例は実際にあったケースをもとに順番は変えず時間だけ単純化して記載したものですが、
この順番は一般的でしょうか?

硬膜外麻酔を行ってから全身麻酔を行うのが一般的かと思いますが、こと算定の目線となると、「硬膜外麻酔を行ってから」という地点がどこを指すのか混乱してきました。

回答

ベストアンサー

マシュマロ さんへ

 マシュマロ さんのご質問のケースも硬膜外麻酔として局所麻酔剤を注入したのは全身麻酔の開始後ですので、「硬膜外麻酔を、当該「マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」の開始前から終了以降まで実施した場合」には当たらないと思います。
 よって「硬膜外麻酔を実際に行っていた時間に応じて加算する。」ことになると思います。あとは審査にご確認ください。

硬膜外麻酔の開始時間と終了時間のどちらもが、全身麻酔の外側である場合に初めてこの疑義解釈が活きてきて、どちらかだけが外側にある分にはこの疑義解釈は適用されない、
という解釈ですね。

御二方のご意見を参考に当院ではどうするか検討したところ、まだ当院には指摘が来ていないということもありまして、開始時間は薬剤投与の開始時間、終了時間は全身麻酔の終了時間に合わせることとなりました。

 L002 硬膜外麻酔の通知(1)では

(1) 実施時間は、硬膜外腔に当該麻酔を施行するために局所麻酔剤を注入した時点を開始時間とし、当該検査、画像診断、処置又は手術の終了した時点を終了時間として計算する。

と通知されていますので、当院ではご質問事例ですと⑥-④にて算定しています。

さっそくありがとうございます。

疑義解釈として、
Q マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔の注5における「硬膜外麻酔の実施時間」とは、当該「マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」を実施した時間と同じとして算定するのか。
A 硬膜外麻酔を、当該「マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」の開始前から終了以降まで実施した場合は、そのように算定する。
とされておりましたので、終了時間については手術終了ではなく全身麻酔終了時間をあてるものと考えておりましたが、この疑義解釈の観点からはいかがでしょうか。

 ご返信にある疑義解釈は平成20年診療報酬「疑義解釈資料の送付について(その2)」(https://www.mhlw.go.jp/topics/2008/03/dl/tp0305-1df.pdf)の問56ですが、同「疑義解釈資料の送付について」(https://www.mhlw.go.jp/topics/2008/03/dl/tp0305-1bb.pdf)の問138では

(問138)区分番号「L008」マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔において、硬膜外麻酔の時間加算は、麻酔時間に従って計算するのか。
(答) 硬膜外麻酔を実際に行っていた時間に応じて加算する。ただし、当該麻酔の開始前及び終了以降の時間は加えない。

と通知されており、当院では審査から問138に従い算定するよう指導があったため、先の回答では「当院では」と前置きしています。

a swell in the さんへ

 ご質問「硬膜外麻酔併施加算について大橋 さん 医療事務(医事)」(https://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=46933)については

〉全身麻酔…13:00〜15:05(2時間5分)
〉硬膜外麻酔…12:55〜15:00(2時間5分)

と硬膜外麻酔が全身麻酔前から始まっていますが、終了は全身麻酔より先ですので、「硬膜外麻酔を、当該「マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」の開始前から終了以降まで実施した場合」には当たりません。
 よって「硬膜外麻酔を実際に行っていた時間に応じて加算する。」ことになります。

麻酔記録を拝見せず、コメントの内容での回答ご容赦ください。
③13:15 全身麻酔開始
⑦15:15 全身麻酔終了 
上記より、>全身麻酔については2時間で合っている → 合ってます。

・以下は、6月のご質問の際にも読まれたと思いますが
L002 硬膜外麻酔
通知
(1) 実施時間は、硬膜外腔に当該麻酔を施行するために局所麻酔剤を注入した時点を開始時間とし、当該検査、画像診断、処置又は手術の終了した時点を終了時間として計算する。 → とあり、
・硬膜外麻酔併施加算については⑦ー④ → 『⑦』は全身麻酔終了時間ですので、上記手術の終了した時点を終了時間として、とあり『⑥』の計算と思います。こちらに関しましては類似Q&A以下参照して下さい。
https://shirobon.net/qabbs_detail.php?bbs_id=46933

>硬膜外麻酔を行ってから全身麻酔を行うのが一般的かと思います → ご認識の通りです。
全麻と硬膜外麻酔を併用する際、エピ導入による神経損傷等の合併症を察知しやすいよう、先に硬膜外麻酔を施行し全麻導入します。

さっそくありがとうございます。はい、ご記載の投稿も拝見しておりました。

かっちゃんさまへのコメントにも記載しましたが、終了時刻について、疑義解釈の観点からはいかがでしょうか。
「…終了以降まで実施した場合は、そのように算定する」という文言は、どういったケースで活かされるのか分からなくなりました。

混乱させてしまい申し訳ございません。
平成20.5.9の疑義解釈ですね。
>硬膜外麻酔併施加算については⑦ー④の1時間45分で算定すべきなのではと考えました。 → そうなります。
当院入院係の見解も確認致しました。
かっちゃん 様の見解もご確認お願いもうしあげます。
また、『投稿日:2024/08/12 硬膜外麻酔併施加算について大橋 さん 医療事務(医事)』も見ていただけるとよいですが。

マシュマロ 様におかれましては、当方、再認識をさせていただく機会となり、深謝申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

かっちゃん 様、コメントありがとうございます。
事務連絡 平成20年3月28日 の問138 のあとに、
事務連絡 平成20年5月9日 の問56 が送付されており、当院では問56をもとに麻酔時間を算出しておりました。

御二方のご意見を参考に当院ではどうするか検討し、問56を優先?して考えることになりました。
御二方もベストアンサーにしたいのですが、できず申し訳ありません。

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